活かす読書
ikadoku

ビジネス書・ベストセラー本・科学本を中心に13年以上、ひたすら本を紹介し続けるブログ。既に紹介した本は3700冊以上。

プレミアム戦略

2008年01月31日
経営・戦略 0

プレミアム戦略
プレミアム戦略
(2007/12/07)
遠藤 功 商品詳細を見る

満足度★★★

「プレミアム戦略」だからか、
本書も“質の高そうな紙”が使われています。

これが、この本の定価に反映されていると考えると、
読者にとっては、ちょっとアリガタ迷惑な気がします。

さて、本書は「プレミアム」というキーワードを軸に、
日本の消費社会と、企業がとるべき戦略を考察したものです。

著者は「見える化」で有名な遠藤功さん。

この戦略を知るためには、最初にプレミアムとは何かを、
定義付けしておく必要があります。

それには、「プレミアム」と「ラグジュアリー」を比較することで、
より明確に理解することができそうです。

本書によると、

  ・ラグジュアリーは、見た目や機能面で贅沢にされたもので、
  お金さえ払えば誰でも手に入れることができるもの。

  ・プレミアムは、機能面と情緒面の両方の質が際立って高く、
  プラスアルファの対価を払ってでも手に入れたいもの。

このように説明されています。

そして、本書の後半では、日本の企業が戦略として
プレミアムを目指す際に必要な、
パラダイムシフトや施策の提言がなされています。

この中で、特に日本の企業に欠けている要素として、
遠藤さんが指摘するのは、情緒的価値を創造するために必要な
「ストーリー・テリング」する力です。

確かに、作り手の徹底した「こだわり」を、
物語として伝えることに成功しているブランドは、
プレミアムとしての地位を確立していますね。

この本から何を活かすか?

私は、プレミアムとはあまり縁のない生活をしていますので、
本書に紹介される事例、
ポルシェルイ・ヴィトン千疋屋ミキモト大塚製靴・・・

これらには、なじみがないなぁ~と思いながら読んでいました。

しかし、一番最後の事例として登場したのは、星野リゾート
「星のや軽井沢」。

ここの温泉旅館には、行ったことがありませんが、
私が、よくスキーで宿泊する北海道のトマム・リゾート
の運営も星野リゾートです。

今度、トマムに行った時は、プレミアムが、どう演出されているか
現地で体感してきます。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.     

関連記事

気に入ったらシェア!

ikadoku
この記事を書いた人: ikadoku
毎朝4時に起きて本を読み、13年以上ブログで紹介記事を投稿しています。北海道在住。たまに旅行で長期の休みを取ります。

コメント0件

コメントはまだありません