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良い戦略、悪い戦略

良い戦略、悪い戦略良い戦略、悪い戦略
(2012/06/23)
リチャード・P・ルメルト

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満足度★★★★
付箋数:27

  「大勢の人が “戦略” と称するものと本物の良い戦略との乖離は、
  このところ拡がる一方である。1966年に私が企業戦略を
  勉強しはじめた頃には、この分野の本は3冊しかなく、
  論文なども書かれていなかった。
  
  だがいまでは、書斎の本棚は戦略本ではち切れそうだし、
  論文や特集記事にも事欠かない。(中略)

  だからと言って、戦略とは何かが明確になったわけではない。

  むしろ逆に、空想的なビジョンからネクタイとシャツの合わせ方まで、
  それこそありとあらゆるものが戦略に盛り込まれたせいで、
  戦略はうすっぺらな安物に成り下がってしまった。」

「戦略」の大家、リチャード・P・ルメルトさんは、
戦略という言葉が気軽に使われるようになって、
戦略が陳腐化してしまったことに、強い憤りを感じています。

世の中に溢れている「戦略」と呼ばれるもののほとんどは、
本来の「戦略」ではないと。

本書では、本物の戦略のことを「良い戦略」、
ニセモノの戦略のことを「悪い戦略」と呼びます。

  「良い戦略は必ずと言っていいほど、単純明快である。
  パワーポイントを使って延々と説明する必要などまったくないし、
  “戦略マネジメント” ツールだとか、
  マトリックスやチャートといったものも無用だ。

  必要なのは目前の状況に潜む1つか2つの決定的な要素
  ― すなわち、こちらの打つ手の効果が一気に高まるような
  ポイントをみきわめ、そこに狙いを絞り、
  手持ちのリソースと行動を集中すること、これに尽きる。」

戦略とは、選択と集中。

目標設定やビジョン、プランニングとは異なります。

テンプレートやフレームワークを埋めるだけではできませんし、
ポジティブシンキングや精神論で作られるものでもありません。

良い戦略は、ルメルトさんが「カーネル(核)」と呼ぶ、
十分な根拠に立脚した基本構造を持ち、一貫した行動に直結します。

カーネルを組み立てるときは、ビジョンやミッションを
考える必要はなく、先行者利得や競争優位も追求しません。

  「ずばり単刀直入なのが、良い戦略である。」

本書では企業の事例だけでなく、歴史上の戦い、神話、NASAの事例など
幅広いケースを用い、良い戦略と悪い戦略の違いを解説し、
良い戦略を立てる王道を示します。

今までにいろいろな戦略本を読んできた人こそ、
原点に立ち返る意味で、ぜひ読んでおきたい骨のある一冊。

また、これから戦略を学ぶ人が読んでも、
ルメルトさんの語り口は明快なので、
すっと戦略の本質が理解できるはずです。

この本から何を活かすか?

  「戦略思考のテクニック」

ルメルトさんは、本書で戦略を立てる際のテクニックを紹介しています。

  テクニック1. カーネル(核)に立ち返る
  テクニック2. 問題点を正確にみきわめる
  テクニック3. 最初の案を破壊する

1つ目は、戦略があらぬ方向に逸脱しないため、
2つ目は、戦略の一貫性をチェックするため、
3つ目は、良い判断を下す能力を高めるためのもの。

難しそうなのは、3番目のテクニック。

最初のアイディアからなかなか離れられないことは、
よくあるので、特に意識したいですね。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| 経営・戦略 | 09:38 | comments:1 | trackbacks:1 | TOP↑

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| | 2013/02/25 12:01 | |















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初級者から上級者まで必読:良い戦略、悪い戦略

良い戦略、悪い戦略作者: リチャード・P・ルメルト出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社発売日: 2012/06/23メディア: 単行本 私は最近、日本の大手メーカーNECの戦略発表会に出席した。NEC

| 本読みの記録 | 2013/04/14 11:14 |

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