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社会派ちきりんの世界を歩いて考えよう!

社会派ちきりんの世界を歩いて考えよう!
社会派ちきりんの世界を歩いて考えよう!
(2012/05/19)
ちきりん 商品詳細を見る

満足度★★★★
付箋数:25

有名ブロガー「ちきりん」さんの3冊目の著作。

前作の「自分のアタマで考えよう」より、読者のターゲットを
絞ったため、私にはかなりストライクだった一冊です。

ちなにみ、本書のターゲットは、
自分の頭で考えることが足りないと感じる「旅行好き」の人です。

  「本書では、学生時代から20年以上にわたって訪れた様々な国で
  私が感じた、“おお、そう来たか!”という海外での常識や
  ものの見方、日本での考え方との違いをまとめています。
  中には俄には信じられないような話や、“それは考えすぎだろう?”
  と思われることもあるかもしれません。けれどこれがまさに、
  世界を歩きながら、“社会派ブロガーちきりん”が
  “自分のアタマで考えた!”ことでもあるのです。」

ちきりんさんは、今まで先進国から発展途上国まで、
50カ国以上を旅行しました。

旅行のスタイルは常に固定せず、バックパックでの1人旅から
家族や友人と行くパッケージ旅行まで、様々なタイプの旅行を
経験しているようです。

しかし、本書は純粋な旅行記ではありません。

異国の地の空気感や、現地の人々の息遣いを
リアルに伝えるような種類の本でもありません。

本書でちきりんさんが示すのは、旅を感動で終わらせるのではなく、
そこから一歩踏み込んで、その国や文化の背景にある
目に見えない社会の仕組みまで考えることです。

旅には「非日常」があると言われますが、その「非日常」が
私たちの「日常」とどうして違うのかを考えます。

また逆に、現地の人の「日常」の視点から、
私たちが普段生活する「非日常」についても考察します。

例えば、最近日本でも話題になる「格差問題」。

これは日本が豊かな国であるからこそ、格差が認識されると
ちきりんさんは指摘します。

格差があたりまえに存在する社会では、
格差問題自体が当事者には認識されることはないと。

それは、私たちが、普段、空気の存在を意識しないのと同じです。

更に、ちきりんさんは数多くの国々を回っているので、
一つの尺度で各国を比べる試みも行なっています。

興味深かったのは、「コカ・コーラ」でその国の経済指標を測ること。

  最も豊かな国 : コカ・コーラが自国の飲み物として定着
  次に豊かな国 : コカ・コーラは現地でライセンス販売され大人気
  3番目の経済レベルの国 : ローカル・コーラと本物が併存
  4番目の経済レベルの国 : 自国では生産できなく輸入する国
  最も経済レベルの低い国 : ボトル飲料自体が入手できない国

各国の経済力を測る「ビッグマック指数」というのがありますが、
ちきりんさんのように、自分で定義した尺度で考えるのも
面白いですね。

この本から何を活かすか?

  「ユーロ危機で取りざたされる国には、ギリシャ、ポルトガル、
  スペインなど南欧の国が多いのですが、実はこういった国々は、
  すばらしく豊かな国ばかりなのです。」

ちきりんさんは、食べ物や気候などに恵まれ過ぎていると、
人は努力せず、危機感を持ちにくいという仮説を立てています。

神からのギフトと言われるような、美しい海や島々を持つ
ギリシャが財政破綻の危機にあるのは、必然かもしれないと。

この仮説で考えると、私たちの住む日本も、
美しい四季を持つ島国ですから、
危機感が希薄なのも納得できます。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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| 旅行・アウトドア | 06:45 | comments:0 | trackbacks:2 | TOP↑

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