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世界で勝負する仕事術 最先端ITに挑むエンジニアの激走記

世界で勝負する仕事術 最先端ITに挑むエンジニアの激走記 (幻冬舎新書)
世界で勝負する仕事術 最先端ITに挑むエンジニアの激走記 (幻冬舎新書)
(2012/01/28)
竹内 健 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:25

本書は、「フラッシュメモリ」の開発で世界のライバルと
しのぎを削ってきた、エンジニア竹内健さんの半生記。

フラッシュメモリとは、データの消去・書き込みを
自由に行うことができ、電源を切っても内容が消えない
性質を持つ半導体メモリです。

かつて、フラッシュメモリの容量は、デジタルカメラには大きすぎて、
パソコンには小さすぎるという状態にありました。

つまり、研究開発費がかかる割には、用途が限定されていて、
あまり採算が取れない、企業にとってはお荷物の製品でした。

その状況を一変させたのが、アップルの「iPod」。

「iPod」はフラッシュメモリ市場にポッカリ空いていた穴を埋めました。
 その後、携帯やiPhoneなどのスマホへと用途は拡大。

今となっては、私たちの生活に、
フラッシュメモリは欠かせない存在になりましたね。

本書は、そんなフラッシュメモリ不遇の時代から開発に携わり、
東芝で世界シェア40%にまで成長させた、
竹内さんの世界と勝負を続けた激走記です。

竹内さんは、東大の修士課程の学生の頃は、
量子光学を専攻し、基礎研究を志していました。

しかし、あるきっかけで、フラッシュメモリの発明者、
当時、東芝に在籍していた舛岡富士雄さんと出会います。

  「この人についていったら、世界のおもしろい分野で勝負できる」

その直感に従い、竹内さんは東芝への入社を決断します。

しかし、実際に入社してみると、会社の中では主力のDRAMに隠れ、
フラッシュメモリは用途がなく日陰の存在。

しかも、師事していた舛岡さんは東芝を去り、
フラッシュメモリの研究所は閉鎖されてしまいます。

研究所が閉鎖され、やむなく、他部署に異動した竹内さんは、

  「会社が認めないなら、世界で認めさせてやる」

と執念で研究を続け、現在のフラッシュメモリで主流として使われる
多値技術を開発しました。

その後、エンジニアでありながらスタンフォードでMBAを取得。
帰国後は、東芝では企業間交渉やマーケティングなども担当しました。

そして、研究の場を東芝かた東大、中央大へと移しながらも、
フラッシュメモリや次世代メモリにおいて、
常にグローバル競争を戦い続ける竹内さん。

本書では、そんな異色の経歴を持つ竹内さんの仕事論が語られています。

  「この本は、エンジニアやエンジニアを志す人たちだけでなく、
  文系の人や事務的な仕事をする人たちに向けても書いたつもりです。
  エピソードは一人の技術者が経験したことにすぎないのですが、
  仕事に対する考え方に、理系・文系の違いはないでしょう。」

竹内さんが書いているとおり、世界と戦っていくことでは、
理系も文系も関係ありません。

竹内さんの「走りながら考える」仕事論は、
すべてのビジネスパーソンの参考になると思います。

この本から何を活かすか?

  「新しい技術は“もう限界”と言われた先にある」

もう20年も前から、半導体の技術的な進歩は
限界と言われているそうです。

しかし、それでも新たな課題を克服して、進歩は続きます。

筋トレでも、自分の限界を超えて頑張ったところから
初めて新しい筋肉がつきますよね。

私たちがアイディアを考えるときも、
「もう限界」と思った先に、真のアイディアが生まれると考え、
諦めないことが大切なのだと思います。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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| まとめwoネタ速neo | 2012/05/21 13:47 |

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