2008.01.22 Tue
サブプライム問題とは何か
![サブプライム問題とは何か アメリカ帝国の終焉 [宝島社新書] (宝島社新書 254)](http://ecx.images-amazon.com/images/I/41ePf%2BVLEPL._SL75_.jpg)
サブプライム問題とは何か アメリカ帝国の終焉 [宝島社新書] (宝島社新書 254)
(2007/11/09)
春山 昇華 商品詳細を見る
満足度★★★
最近の経済ニュースの主役は、
なんと言っても「サブプライムローン問題」です。
本書は、サブプライムという言葉で十把ひとからげにされている問題を、
住宅バブル、略奪的貸付、金融技術の発展、世界の余剰資金という
複数の断面に分解しながら、わかりやすく解説するものです。
雑誌やニュース等でも、この問題についていろいろと解説されていますが、
一歩踏み込んで、この問題を理解するには、ちょっと物足りません。
しかし、著者の春山昇華さんは、十数年にわたるアメリカの住宅市場への
取材を通し、日本とは異なる米国の制度、日本人とは異なるアメリカ人の気質、
そして、今回の問題の中心となる「証券化」という技術について、
本書の中で詳しく説明しています。
本書は学術的な堅苦しい雰囲気もありませんし、
かといって、問題を単純化して不安を煽っている訳でもないので、
問題の背景を冷静に知るには、ちょうど良いサジ加減で書かれています。
最終章の「終わりのはじまり」では、この問題の世界経済への影響と、
日本人が気をつけるべき点が言及されていました。
この章のタイトルが、以前からこの問題に警鐘を鳴らしていた
松藤民輔さんの著作と同じになっていたのは、なかなか興味深いところです。
私は、本書を読みながら、この問題を考え、
・トリプルAという格付けを鵜呑みにして思考停止に陥ってはいけない
・日銀の「サブプライム問題により」という言い訳を信じてはいけない
などの教訓を得ました。
著者の春山さんは、ブログでも情報発信をしているようなので、
興味のある方は、こちらから、どうぞ。
この本から何を活かすか?
日本のバブル経済も、今から振り返って見ると、
なんで、そんなバカげたことをしていたんだろう?
と思えます。
このサブプライム問題もあと数年経つと
同じように思えることでしょう。
その時は、ぜひホイチョイプロダクションの製作で、
「サブプライムへGO!!」を撮っていただきたいものですね。
Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
| 投資やトレード、お金 | 11:44 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑


