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「はやぶさ」式子育て法

2012年05月07日
科学・生活 0
「はやぶさ」式子育て法
「はやぶさ」式子育て法
(2012/03/09)
川口 淳一郎 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:16

  「日本の将来がとても心配です。子どもが少なくなってきています。
  将来に不安を感じることからどうしても少子化傾向に拍車がかかります。
  それが社会の勢いを鈍らせ、不安を生んでいく。
  負のスパイラルに入って、すでに二〇年が経とうとしています。
  どうしたら、これ切ることができるか。
  それには、子育ての考え方を転換する必要があると思います。」

本書は、映画にもなった「はやぶさ」のプロジェクトマネジャー
川口淳一郎さんの「子育て論」を綴った本。

「どうしたら宇宙飛行士になれますか?」
川口さんは仕事柄、よくこのような質問を受けるそうです。

この質問に対する川口さんの答えは、ちょっと意外なもの。
「宇宙飛行士を目指すな」と答えるそうです。

なぜ、川口さんは、そのような答えをするのでしょうか?

それは宇宙飛行士に対する認識の違い。
川口さんは、宇宙飛行士を「二流のかたまり」と考えています。

これは決して宇宙飛行士の能力が低いと言っているのではなく、
能力のバランスから考えた表現。

川口さんが考える宇宙飛行士になれる人とは、
ある分野で一芸に秀でた一流の人ではなく、
どこから見ても非の打ちどころのない、欠点の見つからない人です。

つまり、超一流でもない代わりに、穴が一つももない、
どこを切っても及第点のとれる人材なので、
「二流のかたまり」と表現しているようです。

そして、川口さんは、今後、日本に必要な人材は、
何でもまんべんなくできるジェネラリストではなく、
ある分野で突出した能力を持つスペシャリストと考えているので、
バランス型の宇宙飛行士を目指すなとアドバイスしているのです。

世界初のミッションをやり遂げた「はやぶさ」プロジェクト。

確かに、そういった前人未到の偉業を成し遂げるには、
受験を目的とした既存の教育方法では、
必要な人材が育たないのかもしれません。

しかし、川口さんが目指す方法は、一般的な教育法として、
どこの家庭でも、誰でも行える方法ではないように思えます。

教科書に書いてある内容ぐらいは、誰から教わらなくても、
ラクラクと解ってしまうような、元々優れた能力を持つ一部の子が、
年齢を重ねるごとに凡人にならないための教育法です。

日本の将来を考えると必要ですが、
それを我が子に当てはめて考え、
実践できる人は少ないような気がします。

この本から何を活かすか?

イトカワで微弱電波を出すにも、役所に事前申請が必要?

「はやぶさ」に搭載された、小型探査ロボット「ミネルバ」。

「ミネルバ」は「はやぶさ」がイトカワに着陸する前に、
地表を撮影し、その映像を「はやぶさ」を経由して、
地球に送信する役割を担っていました。

その「ミネルバ」を使った探査準備をしている矢先に、
「事前申請がないと電波法違反になるかもしれない」
と役所から連絡があったそうです。

役所の担当者は、「ミネルバ」の電波を出す住所の申請が、
実験を行った「神奈川県」になっていて、
「住所がイトカワになっていない」ことを心配していたとか。

さすが日本のお役人、本当に細かいことにも気がつきます。

もちろん担当者は、自分の仕事を正しく行ったわけですが、
こういった様子を見て、川口さんは日本の今の教育が
間違っていると、強く思ったようです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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この記事を書いた人: ikadoku
毎朝4時に起きて本を読み、13年以上ブログで紹介記事を投稿しています。北海道在住。たまに旅行で長期の休みを取ります。

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