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読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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予測力

予測力 「最初の2秒」で優位に立つ!
予測力 「最初の2秒」で優位に立つ!
(2012/03/07)
ケビン・メイニー、ヴィヴェック・ラナディヴェ 他 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:18

NHL(北米プロアイスホッケーリーグ)で
最も偉大なホッケー選手、「グレート・ワン」と言われた
ウェイン・グレツキーさんをご存知でしょうか?

彼は、身長180センチで体重77キロでした。

屈強な大男が揃うNHL選手の中では、かなり小柄。

そして、持久力、筋力、反射神経、柔軟性などの体力測定でも、
他のチームメートと比べて、平凡な値しか出なかったと言います。

しかし、グレツキーさんはアイスホッケーのスコア記録を総なめにし、
現役時代は史上最高のプレーヤーと称されました。

なぜ、月並みな身体能力しか持たなかったグレツキーさんが、
最も偉大なホッケー選手となり得たのか?

その秘密が、グレツキーさんの「予測力」。

グレツキーさんは、リンク上の次の展開を読み、
他のプレーヤーの2秒先に行動を起こすことができました。

つまり、パックのある場所へ滑るのではなく、
パックが向かうはずの場所へと滑り込んでいたのです。

このグレツキーさんの「予測脳」の秘密に迫り、
脳とコンピュータの違いをリポートするのが本書です。

  「科学的な視点に立った場合、グレツキーの脳内では
  何が起きているのだろうか? たとえば、百貨店の経営に
  役立つような教訓を、彼から引き出すことはできるのだろうか?」

著者は「トレードオフ」がベストセラーになったケビン・メイニーさんと、
ティブコ・ソフトウェアのCEOのヴィヴェック・ラナディヴェさん。

お2人は、脳とテクノロジーの関係を調べ、
「予測力」を磨くことが、可能であるかを考察します。

スポーツ以外の分野でも、先を読めると成功者になれます。

例えば、企業の経営。
CEOの予測力の有無が、企業の運命を決めます。

何年も先を読めなくてもいい。
常に他の企業より一歩だけ早く、パックの向かう場所へ
たどり着くことができれば、利益をもたらすことができるのです。

そして、金融市場においては、「最初の2秒」がもたらす優位は、
更に絶大な力になりますね。

他人よりわずかに早く、わずかに正確に予測すること。

それが成功への秘訣です。

残念ながら、本書ではその「予測力」は何歳になっても
磨くことはできるといいつつも、その明確な方法については
言及していません。

ですからノウハウ本として読むと、ちょっと期待はずれに
感じるかもしれません。

しかし、本書は各分野の成功者の予測脳の秘密を探り、
脳に迫る予測モデルの可能性をリポートするなど、
なかなか興味深い、好奇心をそそる本でした。

この本から何を活かすか?

  「科学者たちは、脳に倣ってコンピュータに人間のような知性を
  持たせようと熱心に取り組んではいる。
  ただし、この探求をめぐっては興味深いことが起きている。
  神経科学者が脳について知れば知るほど、その模倣は想像以上に
  複雑で難しいとわかってくるのだ。そしてコンピュータ科学者が
  コンピュータを脳に近づけようとすればするほど、
  それがいかに気の遠くなるような仕事であるかが見えてくる。」

映画「ターミネーター」の設定にあるような、
コンピュータが人智を超えて、人間の存在を脅かすことは、
そう簡単に実現しないようです。

ならば、それだけ素晴らしい能力を秘めた人間の脳を
少しでも使わない手はないということですね。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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