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宇宙はなぜこんなにうまくできているのか

宇宙はなぜこんなにうまくできているのか (知のトレッキング叢書)
宇宙はなぜこんなにうまくできているのか (知のトレッキング叢書)

(2012/01/26)
村山 斉 商品詳細を見る
 
満足度★★★★
付箋数:26

  「宇宙は人間が存在するようにつくられている」

私たちの地球は、そして私たち人類は、
いくつもの偶然が積み重なって、今ここに存在しています。

例えば、重力の強さがちょっと違うだけで、
太陽と地球の距離は異なり、生命は誕生しませんでした。

また、その他の条件もわずかに違うだけで、
生命どころか地球さえも誕生しなかったはずです。

しかし、さまざまな条件や基本法則は、
現実として、地球や人間が生まれてくるのに、
ありえないぐらい、ちょうどよくなっています。

  「どう考えても人間が誕生しない可能性のほうが高いのに、
  私たちはこうして存在している。偶然にしてはできすぎです。」

ひょっとして、宇宙は私たち人間を存在させるために
つくられているのではないでしょうか?

実際に、科学者の間でもそのように考える人もいて、
これを「人間原理」といいます。

では、仮に人間原理が正しいとするなら、
なぜ人間が存在するようにつくられたのでしょうか?

ここで、神様を持ち出してしまっては、科学になりません。

神様抜きで、人間原理を説明するのが、「マルチバース」という考え。

マルチバースとは、は唯一の宇宙、ユニバースに対する言葉で、
たくさんある宇宙という意味です。

宇宙がひとつしかなくて、今の地球の条件が揃うのは、
神様の仕業としか思えないくらい確率の低いことです。

しかし、無数に宇宙が存在し、そのうちのひとつが、
私たちの宇宙であるなら、確率的に起こりえないことではありません。

  「まるで宇宙が人間のためにつくられているように思えることを、
  “神様抜き”に説明する方法は、マルチバース以外にありえません。
  無数に生まれた宇宙の中で、この宇宙だけが人間をつくり出す
  条件を揃えていた。人間の生まれなかった宇宙は
  誰にも観測されないので、存在そのものが認識されない。
  したがって、そこでどんな物理法則が働いているのかも
  調べられません。」

本書では、このように「宇宙はなぜこんなにうまくできているのか」
について説明されています。

本書の著者は、「宇宙は何でできているのか」で
新書大賞2011を受賞した、理論物理学者の村山斉さん。

個人的には、最近、宇宙ブームが起こっていると感じています。

その宇宙ブームを牽引する、中心人物が村山さんです。

このブームは、「はやぶさ」効果や、「宇宙兄弟」の映画化で、
人々の関心が、宇宙へ向いたことがきっかけです。

しかし、その裏で本書のような宇宙論について
わかりやすく解説した良書がブームを下支えをしています。

本書は、「この本はなぜこんなにうまくできているのか」
と思わせるぐらい、よくできた一冊です。

この本から何を活かすか?

本書では、私たちの身の回りの自然現象の話しが、
うまく導入として使われています。

その中のひとつ、たぶん中学の理科で習うこと。

  「1年に夏と冬があるのは、どうしてでしょうか?」

昼と夜がある理由を地球の自転で説明できる人でも、
意外とこの質問には答えられないようです。

村山さんが、ハーバード大学の学生にこの質問をしたところ、
ほぼ全員から間違った答えが返ってきたとか。

例えば、夏は地球が太陽に近づき、冬は遠ざかる
といったような誤回答が多かったようです。

私は、たまたま正解を知っていました。

そこでハーバードの学生に勝ったと満足せず、
池上彰さんバリに、これを小学生でも分かるように
説明できるようにしたいですね。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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| 科学・生活 | 06:58 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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