活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

PREV | PAGE-SELECT | NEXT


≫ EDIT

快感回路

快感回路---なぜ気持ちいいのか なぜやめられないのか
快感回路---なぜ気持ちいいのか なぜやめられないのか
(2012/01/20)
デイヴィッド・J・リンデン 商品詳細を見る

満足度★★★★
付箋数:25

  「非合法な悪習であれ、エクササイズ、瞑想的な祈り、
  慈善的な寄付行為といった社会的に認められた儀式や習慣であれ、
  私たちが生活の中で“日常から外れた”と感じる経験は
  ほとんどの場合、脳の中の、解剖学的にも生化学的にも
  明確に定義される“快感回路”(報酬系)を興奮させるものである。」

私たちは、ある意味、快感に導かれて生活しています。
快感は、人を導く羅針盤「The Compass of Pleasure」。

私たちは、この快感をうまく使って勉強や仕事において、
目標を達成に向けて動機付けすることも可能です。

しかし快感は、あまりに求め過ぎ、ある一線を越えてしまうと、
自分では引き返せない「依存症」に陥るという
ダークサイドを持っています。

この両面があるので、私たちは無意識のうちに、
快感に背徳を感じてしまうのかもしれません。

人は快感を求めると、脳内でどのような変化が起こるのか?

そして、それが行き過ぎて依存症となってしまったとき、
脳の快感回路は、どのように変わってしまうのか?

本書は科学的に「快楽」と「依存」の正体を探る本。

著者はジョン・ホプキンス大学医学部教授で、
神経学者のデイヴィッド・J・リンデンさん。

  第1章 快感ボタンを押し続けるネズミ
  第2章 やめられない薬
  第3章 もっと食べたい
  第4章 性的な脳
  第5章 ギャンブル依存症
  第6章 悪徳ばかりが快感ではない
  第7章 快楽の未来

よく知られるところでは、ドーパミンなどの快楽物質が
分泌されるとき、私たちは幸福を感じます。

しかし、これほどまでに私たちが快感を求めるのは、
ドーパミンの増加だけで、単純に終わる話しではありません。

  「快感が私たちにとってこれほど力を持つのは、
  快感回路と脳の他の部分との相互関連によって、
  記憶や連想や感情や社会的意味や光景や色や匂いで
  飾り立てられているからだ。脳の回路レベルでもモデルは、
  快感を生じさせるのに必要な条件を教えてくれるが、
  それだけでは十分ではない。
  快感が持つ非日常的な感覚や感触は、快感回路と関連する
  感覚や感情がつながりあった網の目の中から生じる。」

快感回路は経験と学習を通じて変化を起こします。

つまりは、快感を人生の糧にするのも、
人生を破滅に追いやるのも、遺伝によるものではなく、
私たち次第ということだと思います。

本書では、科学書らしい専門的な話しも登場しますが、
私たちの生活とは切っても切り離せない、
馴染みあるトピックが数多く紹介されています。

この本から何を活かすか?

本書は、ダイエットしたくでもできない人にとって、
いい「言い訳」を与えてくれます。

もう意志が弱いから、ダイエットできないとは言わせません。

そもそも、体の仕組みはダイエットに抵抗するようにできています。

動的平衡に基づく食欲コントロール回路は、
失われた体重が大きければ大きいほど、
食欲を強くし、運動を抑制するように働くと。

そして、ダイエットできない言い訳の決め台詞としては、
次のリンデンさんの言葉を引用するといいでしょう。

  「現代の人類が体重を大幅に落としてそれを維持しようとするとき、
  その努力は、数百万年積み重ねられてきた
  進化の選択圧に抗うことにほかならないのだ。」

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
関連記事

このエントリーをはてなブックマークに追加

| 科学・生活 | 07:16 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT















非公開コメント

TRACKBACK URL

http://ikadoku.blog76.fc2.com/tb.php/1428-f7ad287c

TRACKBACK

PREV | PAGE-SELECT | NEXT