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深夜の赤信号は渡ってもいいか?

深夜の赤信号は渡ってもいいか? いま使える哲学スキル
深夜の赤信号は渡ってもいいか? いま使える哲学スキル

(2012/03/06)
富増 章成 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:19

さくら舎の松浦さんより献本いただきました。ありがとうございます。

あなたは、「哲学」についてどんなイメージを持っていますか?

世間では哲学を「生き方を説く学問」と考えている方も多いようです。

それも道徳哲学や倫理学と呼ばれる哲学の一分野で、
間違いではありません。

しかし、哲学が扱う分野はもっと多岐に渡ります。

本書の著者、富増章成さんは、次のように説明します。

  「哲学とは、“あらゆる学問の土台についていろいろ考えること”です。
  “あらゆる”というのがポイントです。」

つまり哲学とは、何についても考えることができる思考の技術。

そして本書の目的は、哲学とう万能の思考ツールを手に入れることです。

しかし、「ハーバード白熱教室」のマイケル・サンデル教授のように、
「1人を殺せば5人が助かる状況があったとしたら、
あなたはその1人を殺すべきか?」といった究極の問いで
哲学を考えるのは、ちょっと現実離れしている感があります。

私たちには、もっと身近な日常生活レベルで、
悩んだり、迷ったりすることがたくさんあります。

  ・深夜の赤信号は渡るべきか、待つべきか?
  ・タバコを吸うべきか、やめるべきか?
  ・宝くじが当たったら、仕事をやめる、それとも続ける?
  ・車内の携帯電話は、どんな場合でも本当にダメなのか?

本書では、こういった誰でも実際に体験したことのある
悩みを切り口に、哲学の思考法を学びます。

私たちにとって初めての悩みでも、人類の長い歴史の中では、
過去の誰かが同じように悩み、その答えを問い続けてきました。

哲学を学ぶということは、その過去の思考の蓄積を
利用するということです。

ただし、哲学は「○○すべき」といった
白黒ハッキリした答えを教えてくれるわけではありません。

例えば、本書の中で紹介されている「ゴミ分別の事例」。

カント的に道徳哲学で考えると「常にゴミを正確に分類すべし」
となりますし、ベンサム的に功利主義で考えると
「臨機応変に対応すべし」となります。

あくまで、ものの見方や考え方の「観点」を与えてくれるものです。

ですから、過去の哲学の理論体系を利用しながらも、
答えには自分で考えて到達しなければなりません。

自分で考えるのをやめ、分かりやすい単純な結論を
誰かに与えて欲しいなら、怪しい新興宗教に入るか、
占い師に相談するしかないということです。

この本から何を活かすか?

本書の巻末には「ひと目でわかる哲学キーワード」という
哲学の体系がまとめられた年表が掲載されています。

あまり哲学に詳しくない私でも、この表を見ると、
過去から現在まで、人はどんなことを考えてきたかがわかります。

この表には、親切なことに、
本文内で言及しているページが記されています。

今度は、この年表を参照しながら、
本書を読み直してみたいと思います。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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