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40歳からの記憶術

40歳からの記憶術 (ディスカヴァー携書)
40歳からの記憶術 (ディスカヴァー携書)

(2012/01/21)
和田 秀樹 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:24

私は現在40代ですが、もっともっと以前から、
「記憶力が落ちたな」と実感することがよくありました。

それは、覚えていたはずの人の名前やモノの名称が、
パッと出てこなかった場合などです。

私たちが、このように「記憶力が落ちた」と表現するとき、
本当に記憶ができなくなっているのでしょうか?

  「最近の研究では、人間の脳は、これまで考えられてきた以上に
  かなりのキャパシティがあり“覚えられない”とか
  “記憶力が悪くなった”という場合、多くは、
  ほんとうはなんらかの形で書き込めているのに、
  うまく引き出せなくなってしまっているからだろうと言われています。」

このように説明するのは、かつて受験の神様として名を馳せ、
現在では精神科医として活躍する和田秀樹さん。

単に「記憶力」と表現しても、
それは「入力」→「保持」→「引き出す」の
3つの段階に分かれています。

この中で、入力系の記憶力を「記銘力」、
出力系の記憶力を「想起力」というそうです。

若い頃は、そもそも記憶の蓄積が少ないですから、
どんどん入力され、そして入力した情報も
脳から引き出しやすい状態にあるのでしょう。

それに対して、ある程度年齢を重ねると、
さまざまな経験から記憶された情報量は膨大になり、
本当は入力されているのに、手がかりがつかめないと、
うまく引き出せない状態になっているということです。

一般の記憶術の本は、インプット系である「記銘力」強化の
ノウハウを説明したものがほとんどです。

一方、和田さんが、本書で紹介するのは、
アウトプット系の「想起力」を重視した記憶術です。

私たち大人が記憶力を高めたいと考える場合、
今さら円周率を何桁も暗記するわけではありませんし、
一部の人を除いて、受験勉強をするわけでもありません。

記憶力を強化して何をしたいかと言えば、
仕事でもプライベートでも価値あるアウトプットをしたい
というのが本当のところです。

ですから、本書の「想起力」に注目した記憶術は、
非常に理にかなった、私たちに大人に必要なノウハウです。

だからと言って、本書には特殊な記憶術が
紹介されているわけではありません。

  「脳科学を使って記憶をよくしようなどというのは、
  じつに甘い幻想で、現時点で最低限、再現性のある理論といったら、
  睡眠時間が短くなると記憶が悪くなるとか、
  そのレベルのことしかないのではとさえ思います。」

本書の記憶術は、あくまでも現実的。

「想起力」を高める20のヒントが紹介されていますが、
突飛なことが書かれていない分、信頼できる内容です。

タイトルに「40歳からの」とついていますが、
20代、30代の方が読んでも損のない内容だと思います。

この本から何を活かすか?

  「試験がしょっちゅうある中学高校時代と比べて、
  社会人は復習を怠りがちなので要注意です。
  年をとって記憶が落ちたのではなく、子どものころと比べて
  復習が少なすぎるという現実もあるのです。」

大人にとって必要な「復習」とは、
アウトプットのためのリハーサル。

つまり、講演やプレゼン、議論や交渉の事前練習です。

記憶力が悪くなったと嘆く前に、
十分な練習を積む必要があるということですね。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
 
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