2008.01.12 Sat
その数学が戦略を決める
その数学が戦略を決める
(2007/11/29)
イアン・エアーズ 商品詳細を見る
満足度★★★★
大量のデータ解析による意思決定は、ほとんどの場合
経験と直感による専門家の判断より正しい。
これが本書の核となる主張です。
確かに、私たちの身の回りを見渡しても、
グーグル、アマゾン、コンビニのPOSデータなど、
データ分析が盛んに行われ、実際の意思決定に利用されています。
本書では、現実世界の意思決定を左右する統計分析を
「絶対計算」と呼び、より多くの分野で利用されている事例を
紹介し、更には、専門家VS絶対計算という対立においても、
感情や先入観に左右されない、絶対計算が優秀であることを示します。
著者のユアーズ博士は、絶対計算に大いなる情熱を抱き、
本書の原題(Super Crunchers:絶対計算者たち)も、
グーグルのアドワーズで実験した結果、タイトルを決めています。
しかし、邦題の「その数学が戦略を決める」は
日本版の編集者が直感だけで決めているとの注釈があり、
これが、なんとも悲しいところです。
本書は難しい数式が登場する訳ではありませんが、
ボリュームもあり、少々読むのがシンドイかもしれません。
しかし、最終章では、日常でも活かせる統計の簡単な知識も
解説されているので、読んだ人の意思決定の質を高めるのに
役立つことでしょう。
「正しい統計の知識を身につけ、自分の経験や直感と両立
させることが、これからの成功の鍵となる」
と、ユアーズ博士は締めくくっています。
この本から何を活かすか?
それでは、最終章で紹介されている
「2標準偏差ルール」を見てみましょう。
例えば、知能指数の平均値が100で、標準偏差を15とすると、
95%の人の知能指数が収まる範囲は計算できますか?
計算は簡単です。
「平均に標準偏差の2倍を加減した範囲に95%の確率で収まる」
というルールなので、下は100−15×2=70、上は100+15×2=130、
つまりIQは、70〜130の間に95%が収まることになります。
人は認知的な欠陥があったり、考えが偏りがちですから、
これを覚えておくと、便利ですね。
Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
| ビジネス書とか | 06:51 | comments:2 | trackbacks:1 | TOP↑



ikadokuさん、はじめまして。
ikadokuさんは年間300冊も読むんですか〜
すごいことですね!
私も少しずつですが、ビジネス書を読むようにしました。
そこで、ブログを立ち上げたのですが相互リンクをお願いたくて、連絡差し上げましたところです。
私のブログにはリンク済みです。
よろしくお願いします。
| JIRO@ブログDE読書日記 | 2008/01/13 11:25 | URL | ≫ EDIT