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読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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社畜のススメ

社畜のススメ (新潮新書)
社畜のススメ (新潮新書)

(2011/11)
藤本 篤志 商品詳細を見る
 
満足度★★★★
付箋数:27

  「サラリーマンは社畜を目指せ」

社畜とは、もともとある作家が造った言葉を、
評論家の佐高信さんが広めて、使われるようになったそうです。

何とも刺激的で、時代錯誤を感じさせるフレーズですね。

しかし、本書で藤本篤志さんが主張する内容は、至極真っ当。

「守破離」の「守」こそが社畜時代であり、
その段階を飛ばしては、「破」も「離」もあり得ないということです。

藤本さんは、「個性を大切にしろ」、「自分らしく生きろ」、
「自分で考えろ」、「会社の歯車になるな」という、
よく聞く主張をサラリーマンの4大タブーと呼んでいます。

そして、まだ実績の無いサラリーマンの修行時代には、
個性を捨て、自分らしさにこだわらず、自分の脳を過信せず、
歯車になることを厭わずに働くことが必要だと説きます。

それでは、最近のビジネス書でよく見られる、
「会社の歯車になるな」といったアドバイスをどう考えたらいいのか?

  「天才型のアドバイスは凡人には毒にもなります」

藤本さんは、ビジネス書を読むときは著者略歴を見て、
すべてのアドバイスを鵜呑みにしないようにとも言っています。

例えば、『断る力』の勝間和代さん。

「断る」ことを主張する勝間さんは、
学生時代に公認会計士に合格するなど、明らかに天才型。

そんな勝間さんでも、入社してから10年くらいは、
マッキンゼーなどで「守」の修行時代を過ごしています。

更に、『入社1年目の教科書』の岩瀬大輔さん。

岩瀬さんもハーバード経営大学院で、日本人4人目となる
ベイカー・スカラーとなるなど典型的な天才型です。

岩瀬さんも「社内の人と飲むな」と言っていますが、
それは社内で上司とのコミュニケーションが、
十分に取れていることが前提となった話しです。

また、『「残業ゼロ」の仕事力』の吉越浩一郎さんも、
若い頃にずいぶん残業した時代があったからこそ、
トリンプで社長を務めることができたはずです。

要するに、華々しく見える天才型のビジネス書の著者でも、
「歯車」の時代に修行した事実があったり、
その主張の裏には、「守」を大切にする考えがあるということです。

藤本さんが、本書ですすめるのは、「社畜」の中でも
「ダメな社畜」ではなく、「クレバーな社畜」。

思考停止に陥ってしまっては、単なるダメ社畜にばるので、
あくまで将来「破」と「離」の段階に進むために、
会社を徹底的に利用するクレバーな社畜になるべきなのでしょう。

この本から何を活かすか?

次の10項目で、あなたはいくつ当てはまりますか?

  □ 会社の悪評や批判に接したときは、我がことのように腹が立つ
  □ プライベートで先約があっても、仕事が入ったら
   ついつい仕事を優先してしまう
  □ 家族よりも会社の人と顔を合わせている時間が長い
  □ 会社の同僚や先輩に仕事で差をつけられたくないし、
   またその努力をしている
  □ 仕事とプライベートのオンオフを明確に使い分けられない
  □ 寝る前にふと考えることは、仕事のことが多い
  □ 休日でも、仕事関連の本や雑誌をよく読む
  □ 社内の派閥やグループ活動に積極的に参加している
  □ 結婚式に呼ぶ知人は半分以上が会社関連の人たち
  □ 社是、社則などの決まりごとは一字一句覚えている

これは、本書に掲載されていた「社畜度テスト」。

1つでも当てはまれば、社畜の素養が十分にあるそうです。

それは、決して悪いことではなく、
あなたが真面目に仕事に取り組んでいる証です。

もし、当てはまった自分が嫌で嫌で仕方なければ、
さっさとサラリーマンを辞めて、
違う生き方を模索するように藤本さんは勧めています。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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