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ikadoku

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英語は恥ずかしいほどゆっくり話しなさい!

2012年02月02日
勉強法 1
英語は恥ずかしいほどゆっくり話しなさい!
英語は恥ずかしいほどゆっくり話しなさい!

(2012/01/27)
長野慶太 商品詳細を見る

満足度★★★★
付箋数:27

本書は、アップルシード・エージェンシー深川さんより
献本いただきました。ありがとうございます。

ただ、もし献本頂かなかったとしても、
私は長野慶太さんの本なら、喜んで自腹で購入しますし、
本書は、定価1300円の何倍もの価値を与えてくれます。

本書で得られる価値とは、英会話習得のための「戦略」。

英会話習得と言うと語弊があるかもしれません。

正しくは、英語で相手に自分の言いたいことを
わかってもらうための「戦略」です。

その戦略とは、「スローイングリッシュ」。

  「本書では、恥ずかしいほどゆっくり話すことを
  スローイングリッシュと呼び、その驚異的な効果と具体的な手法を
  いろんな角度から説明する。」

これを聞いて、私が最初にイメージしたのは、
戦場カメラマンの渡部陽一さんの超ゆっくりした喋りです。

渡部さんも、外国に行くようになり、言葉が通じない国で
理解してもらうために、話し方がゆっくりになったと、
インタビューで述べていました。

本書で長野さんが提唱するスローイングリッシュは、
枕詞を使って会話に入る、ディフォルメ抑揚をつける、
ため息のように語尾をのばす、関係代名詞やthat節を多用する
などの戦術を使います。

単純にスピードを遅くして丁寧に話す
渡部さんの超ゆっくりした喋りと少し手法は異なりますが、
目指すゴールは一緒なのです。

それでは、なぜ、スローイングリッシュなのか?

前提になっている考えは、英語脳と話すスピードの関係。

  「あなたの英語の言葉は、あなたの英語脳の回転より早く
  あなたの口から飛び出していくことはない」

つまり、様々な戦術を用いて、ゆっくり話すことで、
私たちの英語脳が働くまでの、時間稼ぎをするわけです。

本書を読むまで、私の中にはペラペラと早く喋ることが
うまい英語という思い込みがありました。

そのおかげで、早く喋ろうと焦って、
逆に言葉に詰まってしまうことがよくありました。

しかし、そんなスピード英語への幻想は捨て、
ひとつのことを表現するのにたっぷり時間をかける英語を
実践することで、心と頭に余裕が生まれます。

本書は、英会話の参考書ではありません。

あくまで、英語で言いたいことを相手に伝えるための
「戦略」を示すビジネス書。

ですから、英語の本としては常識破りの「縦書」です。

そして、いつものように冴える長野節。

本書は、私のような長野さんファンにはもちろん、
そうでない方でも、十分に長野ワールドが堪能でき、
同時に英語で話すための武器を手に入れられる一冊です。

この本から何を活かすか?

  「会話を始めるのはいい。相手が始めてきた会話でこちらが
  英語がわからず答えられなかったらそれはしょうがない。
  しかし、こちらから始めた会話で相手が自分の英語を
  理解しなかった時に、“自分で終わらせ方”を持たないと
  とても気まずい感じになる」

これ、すごく良くわかります。

「自分で終わらせ方」がわからないと、
どつぼに嵌る恐怖感さえあります。

長野さんは、この「出口」を確保できた時が、
英語を好きになった瞬間だと、本書で振り返っています。

その緊急退避のフレーズとは、「Never mind」。

自分から切り出して、英語が伝わりそうになかったら、
「Never mind」で、その会話はなかったことにしてしまう。

この「出口」を持つだけで、精神的に非常に楽に
英語で会話に入っていけます。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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この記事を書いた人: ikadoku
毎朝4時に起きて本を読み、13年以上ブログで紹介記事を投稿しています。北海道在住。たまに旅行で長期の休みを取ります。

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出張プライベート英語教師

会話の着地点

いつもブログ大変楽しませていただいております。

私はビジネスマンの方を中心に個人で初心者向けの英語レッスンを行っている者ですが、この「会話の軸(着地点がない、本当は自分がよくわかってないことを伝えずに、日本人的な愛想笑いなどで会話をあいまいに終わらせたりしてしまうなど、で失われますよね)」の有無による恐怖感、自分もとてもよくわかります。

そこがしっかりできているかどうかで、英語の質よりもそもそもコミュニケーションの質が根本的に違うような気がします。

個人的なお話で恐縮ですが、私は必ず最初のレッスンでは「わからないときに自分でいかに主導権をとっていくか」を、以下のような表現リストで徹底的に覚えて武器にしてもらうようオススメしています。

まずワンクッション
What?から、Pardon me? I'm sorry, I don't understand what you're saying.など

自分から指示を出す
Please say that again. Please speak more slowly. Please speak more simply. Please write that down for me. など

さらにつっこんで聞く
What does that mean? Please spell that for me. What's the difference between A and B.など

わからない度合いを示す
I don't understand. I still don't understand. I don't understand at all.など

これらの表現を覚えて、積極的に会話内容をコントロールできるメンタルの強さ(英語力とはある意味無関係)もけっこう日本人には重要な気がします。その有無が「語学の才能」の代名詞になってしまう場合も多いような気がしています。経験上ですが。

ちなみに、このikadokuさんのブログはかなりの生徒さんにオススメさせていただいておりまして、みなさん「とても勉強になり、意義深いブログ、しかも知的に楽しませてくれる内容」とおっしゃっています。私も感謝しております。いつも貴重な考察と情報発信、本当にありがとうございます。

駄文失礼いたしました。これからも記事の更新を楽しみにしております。

冬の寒さがまだまだ続きますが、お体ご自愛くださいませ。


2012年02月02日 (木) 08:04