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リーダーの値打ち

リーダーの値打ち 日本ではなぜバカだけが出世するのか? (アスキー新書)
リーダーの値打ち 日本ではなぜバカだけが出世するのか? (アスキー新書)

(2011/12/10)
山本一郎 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:21

私が子どもの頃、「末は博士か、大臣か」という言葉がありました。

今よりも、博士にしても大臣にしても、
もっともっと価値があり、尊敬される存在だったからこそ、
将来有望な子どもに対し、このような言葉を使ったのでしょう。

しかし、時代は変わりました。

かつて知の象徴だった博士は、意外と簡単になれるようになりました。
デフレ状態に陥って、昔ほど価値がなくなってしまった博士。

事実、私の同級生にも何人もの博士がいます。

一方、さすがに大臣になった知り合いはいませんが、
こちらも昔ほど、尊敬される存在とは言えません。

猫の目のように変わる日本の大臣。

特に内閣総理大臣は、国民の期待を背負って就任しても、
そのほとんどが、期待外れで終わります。

期待が外れるだけならまだしも、博士にも大臣にもなれなかった
私たちから見ても、明らかに誤った判断をしていたり、
驚くぐらいリーダーシップを発揮せず、その迷走ぶりが白日の下に晒され、
ますます尊敬の念が薄らいでいきます。

  「どうして日本では、有能である人物がトップになった瞬間に
  無能さを感じるのだろう」

本書の著者、山本一郎さんは、この疑問を出発点として、
馬鹿なリーダーを生む組織構造の問題点を解き明かします。

山本さんといえば、かつて「斬込隊長」というハンドルネームで
活躍していたカリスマブロガー。

今は実名を明かし、「やまもといちろうBLOG」で舌鋒鋭く、
世の中を斬っていますが、本書でもその切れ味は健在。

独自のロジックで、リーダーシップ論を展開しています。

本書のテーマは2つ。

  「どうして、こんな馬鹿な人が組織のリーダーになっているのだろう?」

  「私たちはこんなに頑張っているのに、なぜ成果に結びつかないんだろう?」

一見、無関係に思えるこの2つのテーマ。

しかし、リーダー不在で閉塞感が漂う日本と、
その日本において先が見えず、努力をしても先に進んでいると
なかなか実感できない私たち。

根底のところでは、この2つのテーマはつながっています。

個人的に、気に入ったのは山本さんの「あとがき」のこの言葉です。

  「先が見えない世界であるからこそ、不安だけでなく希望があります。
  不確実な世の中だからこそ、いまが不満足で不条理な状況であったとしても、
  未来に展望を描くことができます。
  そして、この世に正解などない、正しいと考えたことに
  自分を導いていくのだという努力を惜しまないことこそが、
  リーダーシップの源泉なのです。状況を一歩一歩改善していくために、
  突き詰めて考えていく姿勢が、いまの日本人に求められていること
  そのものではないでしょうか。」

投資家の山本さんらしい一言ですね。

リスクはリターンの源泉。

リスクを取らなければリターンは得られないという
投資原則にも通じる考え方だと思います。

この本から何を活かすか?

  「組織において有能な個人は出世して、階層を一段ずつ上がっていく。
  そして彼(彼女)は、自分がもはや有能でないレベルに達すると、
  それ以上は出世できない。したがって、組織の中のポストは次第に、
  無能な人間によってすべて埋まっていく。
  だから大きな組織は、たいてい全体として無能になっていくのだ」

これは本書の中でも引用されていた、
教育学者ローレンス・J・ピーターさんの「ピーターの法則」。

このピーターの法則を打ち破るために、山本さんは、
一人ひとりが考えて判断し、組織でいうと人が能力に見合った
地位につくことが重要と述べています。

一方、組織の中で役割を上げていかないと、
人は成長できない面もありますから、
やはりこれは簡単に解決できる問題ではないのかもしれません。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book. 
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| リーダーシップ | 06:48 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

最近、ブログ拝見して勉強させていただいています。限られた時間の中で、出会える本はこれまた限られているので、有難いブログです☆本多静六さんの書物もこのブログをみて、購入し、読んでいるところです。今後とも楽しみにしております。

| DONAN | 2012/01/24 08:02 | URL |















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