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ikadoku

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この世で一番おもしろいミクロ経済学

2012年01月05日
経済・行動経済学 0
この世で一番おもしろいミクロ経済学――誰もが「合理的な人間」になれるかもしれない16講
この世で一番おもしろいミクロ経済学――誰もが「合理的な人間」になれるかもしれない16講

(2011/11/26)
ヨラム・バウマン、グレディ・クライン 他 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:17

米国版マンガで学ぶミクロ経済学。

経済学者のヨラム・バウマンさんと
漫画家のグレディ・クラインさんの共著です。

米国では、ピンでやるお笑いをスタンダップコメディと呼びますが、
バウマンさんは、自身を世界でただ1人の
「スタンダップエコノミスト(Stand-Up Economoist)」と称しています。

それだけに、本書の中にも多くのアメリカンジョークが
散りばめられていますね。

絵柄は、日本のようなマンガ調ではなく、
まさにアメリカンコミックのような感じ。

万人受けするような絵柄なので、
日本でもクラインさんの絵柄を嫌う人は少ないと思います。

訳者はクセのある本の翻訳で定評のある山形浩生さん。

このブログでも過去に山形さんの翻訳本としては、
アニマルスピリット」、「その数学が戦略を決める
人でなしの経済理論」、「論理で人をだます法
の4冊を紹介していているので、非常に安心感があります。

さて、本書の内容はと言うと、
ミクロ経済学の概要が、ざっくりと学べるようになっています。

  「この本は、ミクロ経済学を考えるのに、
  まず最適化する個人を1人だけ見る。

  そして複数の最適化する個人同士の相互作用を見て・・・

  そして最適化する個人が大量にいる場合の相互作用を見る。」

本書ではこのように、影響を及ぼす人数で章立てをしています。

そして、個人にとっての最適化の結果が、
集団全体にとってもよい結果となるのはどんな場合?
というテーマで追いかけながら、ミクロ経済学全体を俯瞰します。

教科書通りの順番ではなく、切り口を変えているところが、
本書をずいぶんとっつき易い本にしています。

訳者の山形さんの解説によると、
経済学のベストセラー教科書の著者として有名な、
「グレゴリー・マンキューによる経済学の10大原理」のうち、
ミクロに関する7つをおおむねカバーしているとのこと。

個人的には、マンガで説明しているからというより、
取り上げている実例が分かりやすいという印象を受けました。

もちろん本書だけで、ミクロ経済学のすべてが
学べる訳ではありませんが、初めて経済学を学ぶ人には、
ちょうどいい入門書だと思います。

また、これぐらいのレベルの本なら原書を読んで、
ミクロ経済学と英語を同時に学ぶのもいいかもしれません。

ちなみに、2012年1月の時点では日本版の刊行はまだですが、
原書では本書の続編であるマクロ経済学編も出ています。

原書はこちら。
  ・The Cartoon Introduction to Economics(ミクロ経済編)
  ・The Cartoon Introduction to Economics 2(マクロ経済編)

この本から何を活かすか?

バウマンさんのサイトでは、経済原則を一般人の言葉に翻訳した
「Principles of Economics, Translated」の動画が公開されています。

5分半ほどのバウマンさんのスライド映像です。

興味がある方はこちらからどうぞ。


Miss a meal if you have to, but don't miss a book. 
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この記事を書いた人: ikadoku
毎朝4時に起きて本を読み、13年以上ブログで紹介記事を投稿しています。北海道在住。たまに旅行で長期の休みを取ります。

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