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経済情報の裏読み先読み

経済情報の裏読み先読み 超円高、国の大借金、赤字決算、年金はどうなる!?
経済情報の裏読み先読み 超円高、国の大借金、赤字決算、年金はどうなる!?
(2011/12/07)
有森 隆 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:19

できたばかりの新しい出版社、さくら舎さんより献本いただきました。
ありがとうございます。

  「本書では、経済や統計の数字のウソを検証する。
  数字は、天から降ってきたものでも、
  地から湧いてきたものでもない。人が作ったものだ。
  人の手になるものである以上、数字は最初からバイアスがかかったもの、
  偏りや歪みのあるものにならざるを得ない。」

私たちは、プレゼンのスライドを作るときに「数字」を用います。

なぜなら、数字には説得力があるからです。
統計の数字を用いると客観性が増すので、主張が通りやすくなります。

数字の背後には、必ずそれを使う人の思惑があるものです。

それは私たちが目にする、新聞やテレビの報道も同じこと。

日々流される経済ニュースの中にも、
主張を通すための、もっともらしいウソが数多く含まれています。

それでは私たちは、どのように経済ニュースに接したらよいのか?

本書の著者、経済ジャーナリストの有森隆さんは、
次のようにアドバイスしています。

  「数字の背後には必ず人が存在する。
  誰が、何を意図して、この数字を作ったのかを考える。
  数字のウソに惑わされない視点は唯一、これしかない。」

しかし、そう言われても、最初からこれが簡単にはできません。

ですから、実例として、現在流されている経済ニュースの
どこに、どんなウソが含まれているかを見てみるのが、
数字に惑わされない抵抗力を身につける近道なのです。

本書では、タイトルの通り、実際に報道された経済情報を使い
その裏事情を読み解くと同時に、これからの成り行きを先読みします。

本書が扱うトピックは、驚くべき広範囲。

年金問題、東電問題、外貨準備高、ユニクロのビジネス、
格安航空券、水ビジネス、外貨預金、景気回復、日本の借金問題、
孫正義さん、超円高、クリーンエネルギー、メガバンク、
国債暴落、トヨタの問題、ソニーの失敗、日産の真実、産業の空洞化、
老後の資産、土地公示価格、GDP調査法、中国の経済統計・・・

これだけを押さえておけば、困らないというぐらい
広く解説されています。

ただし、これだけのトピックを扱っていますから、
どうしても1つ1つの掘り下げ方は浅めになってしまいます。

裏読みや先読みの根拠が乏しいと感じるところが多少ありますが、
それは止むを得ないところでしょうか。

本書はあくまでも、自分で経済情報を読み解くための、
ヒントとして使うのがいいのかもしれません。

この本から何を活かすか?

誰が得をするのかを考える。

例えば、国債暴落。

三橋貴明さんなどは、国債暴落など起こらないと主張していますが、
実際に暴落で得をする人たちがいることを忘れてはいけません。

それは、ヘッジファンドなどの投機筋。

彼らにとっては、日本が破綻しようがしまいが関係ありません。
別に暴落でなく、暴騰でも構いません。

巨大なマネーを巻き込む急激な流れさえできれは、
そこで大きな利益を上げるチャンスがやってくるわけです。

個人的には、起こる起こらないの確率を考えるより、
起こったときに、何をすべきかを考えておく必要があると思います。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book. 
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| 経済・行動経済学 | 07:09 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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