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訣別―大前研一の新・国家戦略論

訣別―大前研一の新・国家戦略論
訣別―大前研一の新・国家戦略論

(2011/11/04)
大前研一 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:23

  「ゼロベース改革とは過去にあったものを手直ししたり、
  それまでの延長線上で悪いところを部分修正したりすることではない。
  新しい時代に合うようにまったく新しく設計する、ということだ。
  つまり過去の“否定”ではなく、過去との“訣別”である。」

大前研一さんは、否定ではなく訣別と力説していますが、
いったい、どんな過去と訣別すべきなのでしょうか?

大前さんは本書で、陳腐化し、硬直化した今の日本の状況を
抜け出すために、次の3つの訣別が必要だと訴えています。

  1. 江戸時代からの訣別
  2. 明治時代からの訣別
  3. 戦後体制からの訣別

正直、私たちが普段生活をしていて、江戸時代や明治時代に
縛られているという意識はありません。

しかし、当時作られた自治体の単位としての都道府県や、
ツギハギの戸籍制度が日本の生産性を大きく低下させていますから、
過去の体制と訣別し、時代にあった新しい制度を
導入する必要があるというわけです。

また、戦後の成長モデルは既に通用しないので、
経済面でも、世界中からホームレスマネーを呼び込むような
国家戦略が必要だと、大前さんは説明します。

大前さんは、平成元年4月に発表した「平成維新」以来、
日本のゼロベース改革を訴えてきました。

平成23年となった現在、日本のゼロベース改革に必要な
基本的なフレームワーク(国家戦略)は、
大前さんが当時考えた、「2005年ビジョン」と変わりません。

しかし、1989年当時には想定できなかったスピードで、
BRICSや他の新興国が台頭してきたことや、
既に少子高齢化が現実のものとなったことなどが理由で、
フレームワークのの「改訂版」は必要になったと言います。

その改訂版こそが、本書の新・国家戦略論です。

そして、本書では「2025年ビジョン」として、
国民データベース化、18歳成人、高校義務教育化、
道州制、税制改革、移民受け入れなどが提言されています。

これらの提言は、常に大前さんをフォローしている方にとっては、
特に目新しいものはありません。

また、第1章から第3章までの前半は、国家戦略論というより、
コラムの寄せ集め的な印象も受けます。

しかし、大前さんが警告する未来は着実に迫っていて、
大前さん以上の国家ビジョンを描く人がいないのも
また事実だと思います。

この本から何を活かすか?

大前さんのBBT大学では、2011年度の学生募集に際して、
入試問題ネット投稿事件の予備校生を受け入れることを
教授会で決定し、プレスリリースを出したそうです。

カンニングした予備校生は、倫理の問題はあるにせよ、
人のやっていないことをやったという点で
パイオニア的なものをもっていると判断したとのこと。

ものは言いようだし、話題づくりがウマイですね。

そもそも、カンニングが通用するような問題を
入試問題として出題すること自体が大学の怠慢だとも。

カンニングが通用しない、BBT大学の過去の入試問題はこちら。

  ・BBT大学2010年春期入試問題

面白そうなので、私もチャレンジしてみます。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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