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アメリカの歴史的危機で円・ドルはどうなる

アメリカの歴史的危機で円・ドルはどうなる
アメリカの歴史的危機で円・ドルはどうなる

(2011/10/08)
日高義樹 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:19

2012年は米国の大統領選挙の年です。

就任時に支持率が70%近かった、バラク・オバマ大統領も
2011年8月の調査では、支持率が40%を切ったとの報道がありました。

就任当初は、日本でもオバマ大統領ブームとなり、
たくさんのオバマさん関連本が出版されていたのが懐かしいですね。

本書の著者、日高義樹さんはオバマ政権の3年間を次のように総括します。

  「オバマ大統領の演説は口先だけに終わり、
  三年たったアメリカの財政金融危機はさらに悪化した。
  赤字は住宅関係などもふくめると、すでに百兆ドルに達している。
  そのうえオバマ大統領の赤字にもとづく経済回復政策が失敗し、
  アメリカ経済は拡大の見通しが全く立っていない。」

日高さんは本書で、大統領選まで残り1年と迫った段階で考えられる、
米大統領選の行方、今後の米国経済とドル円のシナリオを示します。

今後の経済や為替を予想する本の多くは、
過去経済指標の分析をもとに語られます。

しかし、本書の内容は、日高さんの豊富な「人脈」がもたらす情報が根拠。

本書でも、歴代の米財務長官やその他の要人へのインタビューが
いくつも掲載されています。

ですから、数字をもとにした冷静な予測ではなく、
ワシントンの空気感が伝わってくる感じの本となっています。

本書で考えられているシナリオは2つ。

1つ目は、2012年の大統領選で共和党が勝った場合。

  「金融引き締めと借金で成り立っているアメリカ財政を
  急いで是正しようとする結果クラッシュが起こり、
  アメリカ経済が1929年から始まった大恐慌と同じ状態になる」

もう1つは、オバマ大統領が再選した場合。

  「オバマ政権の借金政策を支援するウォール街の資金で
  オバマ大統領が再選され、経済回復のないまま
  赤字を増やしつづける結果ドルがさらに安くなり、
  金の値段が暴騰する」

できればどちらのシナリオも選択したくありませんが、
いずれにしても歴史的な危機になる可能性があるということです。

ちなみに2つ目のシナリオで為替は、
1ドル50円程度になると予想されています。

個人的には、オバマ大統領を推すウォール街と、
反オバマで共和党側についているティーパーティー
(増税なき「小さな政府」を掲げる保守系の市民運動)が、
激突する構図の解説が興味深かったですね。

この本から何を活かすか?

過去の大統領選を、日高さんの視点でざっくり振り返る。

  ・カーター大統領は全く無名だったが、ウォーターゲート事件を
   背景に若者を結集し、歴史的な勝利を勝ち取った。

  ・レーガン大統領は、カーター大統領があまりにも無能で
   経済が壊滅的な状況になったため、人々が現職の大統領を見限った。

  ・第41代ブッシュ大統領は、レーガン大統領の残像が輝いている中で、
   副大統領からなんとなく大統領になってしまった。

  ・クリントン大統領も全く無名だったが、後に映画になるほど
   巧妙な選挙作戦を展開してブッシュ大統領を破り、
   ホワイトハウスを勝ち取ってしまった。

  ・第43代ブッシュ大統領は、クリントン大統領の
   セックス・スキャンダルでいや気のさしていた人々が、
   ゴア副大統領を選ばなかったので、接戦でホワイトハウス入りした。

  ・オバマ大統領は、ウォール街が全力をあげ、
   その資金の力で若者を動員して、ホワイトハウス入りさせた。

今週末は、映画「クリントンを大統領にした男」でも見てみようと思います。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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