ゼロから3年で100億円企業を作った男のガムシャラ仕事術

ゼロから3年で100億円企業を作った男のガムシャラ仕事術
(2011/09/21)
森平 茂生 商品詳細を見る
満足度★★★
付箋数:17
一大ブームとなった合成樹脂製のサンダル「クロックス」。
いまや大量の模倣品が出回り、
あの形のものは、すべてクロックスと呼ばれるほどで、
大人から子どもまでに愛用されています。
このブームを日本で仕掛けたのが、本書の著者・森平茂生さん。
クロックスはアメリカで2002年に設立されたブランドです。
森平さんは、2005年にハワイでクロックスと出会いました。
「そのあまりの履き心地の良さに、ついには自分で
クロックスを扱う事業をやってみたくなった。」
日本での代理店権を獲得するのではなく、
森平さんは、2005年にクロックス日本法人を設立します。
日本では全くの無名だったころから、決して安売りをせず、
「靴屋に売らない靴メーカー」としてブランディングをすすめます。
そして、全国的なブームを巻き起こし、
森平さんに率いられたクロックス日本法人は、
設立からわずか3年で年商100億円を突破することになります。
森平さんは、クロックスを始めて数年たったころ、
次のようなことを言う、何人かの人に出会ったそうです。
「丁度、森平さんがクロックスを始める前かな~?
私もクロックスをハワイで見つけてね。
あれ絶対に売れると思ったからやろうと思ったんですよ。」
しかし、実際に行動を起こしたのは、森平さんだけでした。
なぜ、森平さんだけが行動を起こせたのか?
その差は一体、なんなのか?
RISK TAKER
リスクテイカーとは、困難に果敢にチャレンジし、
成功を手にする人のことを言う。
森平さんと、気がついても行動できなかった人の差は、
リスクをとって一歩を踏み出したかどうかの差です。
本書では、森平さんが歩んできた道のりを通じて、
リスクをとりながらも、思いっきり情熱を傾けて
何かに打ち込むことの大切さを伝えています。
仕事術というタイトルになっていますが、ノウハウ本ではありません。
また、クロックスのブランドストーリーでもありません。
2008年、森平さんは更なる自分らしさ、新事業を求めて、
クロックス日本法人を退社しています。
本書は、クロックス立ち上げ以前とクロックス退社後も含めた、
森平さんのガムシャラな半生記になっています。

本書では、「リスクテイカーの掟」が巻末付録としてまとめられています。
その中の記述に「自分の得意を3つ以上用意しよう」
というのがありました。
例えば、英語を話せる人がはたくさんいます。
また、マッサージ技術を持った人もたくさんいます。
しかし、英語も話せてマッサージができる人はそれほど多くいません。
更に、これに商業施設や流通に詳しいという3つ目の得意を加えると、
競合する人はほとんどいなくなります。
森平さんは、一見バラバラな3つの得意を組み合わせて、
ビジネスチャンスがないか考えるように提案しています。
ちなみに、英語、マッサージ、商業施設の知識の3つを組み合わせて、
森平さんが考えたのが、米国のショッピングモールで、
東洋的なマッサージのサービスを展開するビジネスです。
Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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