活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

PREV | PAGE-SELECT | NEXT


≫ EDIT

友達の数は何人?

友達の数は何人?―ダンバー数とつながりの進化心理学
友達の数は何人?―ダンバー数とつながりの進化心理学

(2011/07)
ロビン・ダンバー 商品詳細を見る

満足度★★★★
付箋数:28

あなたは、「ダンバー数」というのをご存知でしょうか?

霊長類では、集団のサイズと脳の一番外側の層である
新皮質の大きさが比例するそうです。

意識的な思考を主に担当する新皮質。

これが大きくなれば、それだけ大きな集団での
ネットワークがつくることが可能になる。

新皮質の大きさから推定すると、
人間が関係を結べる集団のサイズは150人。

つまり、気のおけないつながりは150人までということです。

これは命名したロビン・ダンバーさんにちなんで、
「ダンバー数」と言われます。

最近では、クリス・アンダーソンさんの「フリー」などで、
取り上げられていましたから、聞いたことがある方もいるでしょう。

私も「フリー」で知った口です。

さて、本書はそのロビン・ダンバーさんによる
進化心理学を中心としたポピュラーサイエンス本です。

もともとは科学誌などに掲載した記事をまとめたもの。

  「行動、とくに人間の行動を進化面から探る研究は、
  10年前から驚くべき成果を次々とあげている。
  その興奮とおもしろさを少しでも伝えたい
  - それが私のねらいだった。」

ダンバーさん、十分すぎるぐらい狙いは的中しています。

本書は、知的興奮を刺激する内容が満載。

進化生物学から考えた心理学。
さらに実証的な調査をしっかり行ったうえでの主張。

それでいて、専門的な敷居の高さはなく、
ポピュラーサイエンスとして誰もが楽しめる内容になっています。

例えば、次のようなコラム。

女性が男性よりも、外出の支度に時間がかかるのはなぜか?

時間がかかる理由のひとつに、
服の色のとりあわせが決まらないというのがあります。

男性の目から見ると、しっかりコーディネートされているように
見えても、彼女達はそれで満足しません。

この違いは、ファッションセンスの問題ではないようです。

ダンバーさんによれば、これは生物学的に、
やむをえない性質だと。

男性は赤、青、緑の三原色(三色視)で世界を見ていますが、
実は女性の1/3は4つの色(四色視)で世界を見ているそうです。
さらに五色視まで存在する。

つまり、女性は見えている色が多い分、組み合わせの数が多くなり、
その微妙な色の違いを決めるのに時間がかかるとか。

女性は、支度に時間がかかっても、
「あなたは三色視だけど、私は四色視だから」
と言い訳ができるんですね。

この本から何を活かすか?

もうひとつ、本書から紹介したいのが、
脳の大きさと妊娠期間の関係についての話。

人間の赤ちゃんは、他の哺乳類と比べると、
とても未熟な状態のまま生まれるそうです。

確かに、同じ赤ちゃんでも、サルの赤ちゃんは生まれて数日すれば、
自力で動けるようになりますが、
人間の赤ちゃんは、動けるようになるまで約1年かかります。

なぜ、人間の赤ちゃんは、未熟な状態で生まれるのか?

実は、哺乳類全体には、脳の大きさと妊娠期間に相関関係があるそうです。

脳が大きくなれば、それだけ妊娠期間も長くなる。

人間の脳の大きさから考えると、本当に必要な妊娠期間は21ヶ月。

しかし、実際にはたったの9ヶ月で生まれてしまいます。

人間の赤ちゃんも、本来の妊娠期間21ヶ月をお腹の中で過ごせば、
他の哺乳類と同レベルまで成長して生まれます。

それでは、なぜ、ヒトの赤ちゃんは、
約1年間も妊娠期間を短くして生まれてくるのか?

人間がこれだけ脳を発達させたのは進化の選択。

しかし、脳を大きくすると、ひとつの大きな障害が発生します。

大きすぎる脳は生まれてくるときの、産道を通らない。

  「こうしてご先祖さまがたどりついた解決策、
  それは胎児が母親のおなかのなかにいる期間を
  大幅に短縮することだった・・・・」

Miss a meal if you have to, but don't miss a book. 

関連記事

このエントリーをはてなブックマークに追加

| 科学・生活 | 07:55 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT















非公開コメント

TRACKBACK URL

http://ikadoku.blog76.fc2.com/tb.php/1284-554d02e9

TRACKBACK

PREV | PAGE-SELECT | NEXT