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宇宙は本当にひとつなのか

宇宙は本当にひとつなのか (ブルーバックス)
宇宙は本当にひとつなのか (ブルーバックス)

(2011/07/21)
村山 斉 商品詳細を見る

満足度★★★★
付箋数:28

宇宙は何でできているのか」が好評だった村山斉さんが、
また魅力的な宇宙論の入門書を書いてくれました。

今回は、科学書の老舗、ブルーバックスから。

前著では、素粒子の話から始まっていたので、
宇宙の話まで到達するのに少し時間がかかりましたが、
本書では最初から宇宙の話です。

ただし、スペースシャトルで行くことのできる宇宙や、
太陽系の惑星や恒星、あるいは銀河系の宇宙の話が
メインではありません。

昔から、私たちが宇宙と呼んできた目に見える星や銀河、
それを形作るすべての元素エネルギーは、
実は、宇宙のやった4.4%にしか過ぎません。

残りの23%は暗黒物質(ダークマター)、
73%が暗黒エネルギー(ダークエネルギー)なのです。

本書の主役は、この暗黒物質と暗黒エネルギー。

実際のところ、暗黒物質については、
今後10年のうちに正体が少しずつわかる可能性がありますが、
暗黒物質にいたっては、その手がかりさえない状態のようです。

要するに、実態がまだわかっていないので、
こんなスターウォーズに出てきそうな
ネーミングになっているというわけです。

そして本書の後半では、多次元宇宙論と多元宇宙論にまで
話が展開します。

「多次元宇宙論」とは、宇宙には三次元以上の
次元があるという説です。

また、これとは1文字違いの「多元宇宙論」とは、
宇宙そのものが1つではなく、たくさん存在するという考え方。

  「ワープという言葉は、実は学術用語でもあるのです。
  異次元の空間が本当にグニャグニャと曲がっていたら、
  三次元空間に沿って遠回りをするよりも早く行けるのではないか
  という考え方をワープというのです。
  ですから、ワープというのは空間が曲がっているということを
  指している言葉で、宇宙戦艦ヤマトがワープできるのも、 
  異次元空間が、もしもグニャグニャと曲がっていたら、
  近道がありますよという話なのです。」

SFで描かれていた世界が、最先端の宇宙論として、
真剣に研究されているようです。

この本から何を活かすか?

暗黒物質は目で見えないのに「物質」なのか?

この疑問については、本書の質疑応答のコーナーで
わかりやすく解説されていました。

以下、村山さんの解説を私が要約したものです。

  そもそも、物質とは重さがあるもの。

  重さがあれば、必ず重力が生じ、ほかのものを引っ張ります。

  太陽は重さがあるから、地球を引っ張り、
  ブラックホールも重さがあるから引っ張っている。

  つまり、重さがあって周りのものを引っ張っているのは
  ブラックホールも含め、すべて物質と呼ばれます。

  同じ意味で、重さがあって、周りのものを引っ張っている
  暗黒物質は目に見えなくても「物質」なのです。

世の中、目に見えるものが全てではないと言われますが、
それは宇宙においても同じなんですね。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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