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「通貨」を知れば世界が読める

「通貨」を知れば世界が読める (PHPビジネス新書)
「通貨」を知れば世界が読める (PHPビジネス新書)

(2011/05/26)
浜 矩子 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:21

  「通貨の歴史について言えば、金本位制の崩壊も“まさか”であった。
  (中略)“1ドル50円”も同じである。
  多くの人が“まさか”と思っているかもしれないが、
  “まさか”は常に起こりうる。」

1ドル50円時代の到来を予測して、話題を呼んでいる浜矩子さん。

本書では、基軸通貨を巡る各国の争いの歴史を振り返り、
そのうえで、今通貨に何が起こっているのか、
そしてこれから何が起こるのかを考察しています。

  第1章 我々はなぜ、通貨の動きに一喜一憂するのか?
  第2章 基軸通貨を巡る国家の興亡
  第3章 通貨の「神々の黄昏」
  第4章 こらからのドル、ユーロ、そして円と日本
  終 章 来るべき「二十一世紀的通貨」のあり方とは?

注目を集めるのは、他の著書でも言及がある
「1ドル50円」ですが、本書の一番面白いところは、
通貨の覇権を争って織りなされる壮大な大河ドラマ。

ダイマミックに動いた歴史を、通貨という切り口で
見事に描写しています。

そして、「1ドル50円」の根拠として挙げているのは次の2点。

ひとつはドル側の要因として、基軸通貨としての価値が低下し、
ドル安が進行していること。

もうひとつは円側の要因として、グローバル金融市場で
円は基軸ではないものの、持っておかなければならない通貨として
位置づけられているということ。

その上で、かつて1ドル360円だったレートが、
現在1ドル80円前後に円高が進行しているので、
今後1ドル50円になる「まさか」も起こりえるという
論理展開です。

ですから、1ドル50円という水準についての
はっきりした根拠は、特に述べられていません。

40円や60円よりも、切のいい数字で「50円」という
レートが示されている印象がありますね。

また、今後の通貨の行方としては、「地域通貨」が復権し、
これを最下層とし、その上に「国内通貨」、
更にその上に「共通通貨」が存在する
通貨体制の三層構造化が目指すべき姿として語られています。

この点については、イメージとしては伝わってきますが、
まだまだ議論の余地が残されているように感じました。

この本から何を活かすか?

2011年7月21日現在、1ドル78円台後半。

将来的に50円になるのか、200円になるのかは分かりませんが、
目下のところ、震災後につけた史上最高値の76円後半は
意識したいところですね。

歴史が分かっても、目先の予想ができないのが、
為替の面白いところです。

できるのは、50円になっても200円になっても
マーケットから退場しない運用体制を作ることです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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