こんな時代を生き抜くためのウラ「お金学」講義

こんな時代を生き抜くためのウラ「お金学」講義
(2011/04/16)
内藤 忍 商品詳細を見る
満足度★★★
付箋数:12
お金については、常に「王道」を説く
「資産設計塾」シリーズの著者、内藤忍さん。
「ウラお金学」なんて、内藤さんらしくないタイトルだと思って
本書を手に取りましたが、中身はいつもの内藤さんでした。
「本書は、一攫千金を狙うようなお金のテクニックではなく、
これから起こる大きな変化の中で、日本人がどのように
お金と付き合えばいいかをまとめたものです。」
どこが「ウラお金学」かというと、
まだ、多くの人が実践していないことだからです。
それでは、次のチェックリストに、
自分が当てはまるか試してみましょう。
□ 専門家の考えは、すべて正しいと思っている
□ テレビで紹介される流行ものが好きだ
□ ちょっとした節約をするくらいなら、今使ってしまったほうがいい
□ 宝くじを定期的に買っている
□ 経済関係の本や雑誌はあまり読まない
□ 自分の毎月の支出がどれくらいなのか、計算したことがない
□ 将来は不安だけど、結局はなんとかなると思っている
いかがでしたか?
チェックが多いほど、お金を守れない傾向が強いとのこと。
私は、このチェックリストに1つも当てはまりませんでした。
それは私が特別なのではなく、恐らく、
1つも当てはまらない方は、けっこう多いと思います。
しかし、このリストに当てはまらないからといって、
お金を増やせるわけではありません。
これは、あくまで「お金を失わない」ためのチェックリスト。
内藤さんは、そこまで書いていませんが、
お金を増やす方法は、このリストの外にあります。
お金を失わない人には、意外と簡単になれますが、
お金を増やせる人には、そう簡単になれないと思います。
本書では、日常での思考を含めた、
賢くお金と付き合う方法が、淡々と書かれています。
あまりにもマジメ過ぎて、正直、
読んでいて面白味に欠けます。
しかし、コツコツとお金を増やすためには、
面白味を求めるのではなく、時間を味方につけて、
着実にお金持ちに近づいていくことが大切。
お金と付き合っていくこうえでも、
平凡なことを非凡なくらい続けることが必要なんですね。

「いくらあれば“満腹”になるかを決める」
お金に対する人の欲望には、満腹中枢が働かないので、
いくら稼いでも満足しないと内藤さんは説明します。
だから、お金はあくまでも手段だと意識して、
“満腹”になる額を、あらかじめ決めておいた方がいいと。
個人的には、「ストック」ベースで思考するから、
満足しないのだと思います。
大切なのは、一生続く「フロー」を確保すること。
それができれば、ある程度の「ストック」でも満足でき、
お金の呪縛から開放されるはずです。
Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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