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なぜリーダーは「失敗」を認められないのか

なぜリーダーは「失敗」を認められないのか―現実に向き合うための8の教訓
なぜリーダーは「失敗」を認められないのか―現実に向き合うための8の教訓

(2011/01/25)
リチャード S テドロー 商品詳細を見る

満足度★★★★
付箋数:29

  「否認はあらゆる組織、あらゆる個人に起こり得る。
  ハーバード・ビジネススクールでも、あなたの会社や組織でも、
  よく見られる現象だ。私にもあなたにも起こる。」

私たちが生きている限り、目を背けたい事実に必ず遭遇します。
それはビジネスにおいても、プライベートにおいても。

今までとは違う大きな変化が始まっていても、
私たちは、つい過去の延長線上で都合よく考えてしまいがち。

そして、現実を直視したくないという強烈な誘惑にかられます。

本書の著者リチャード・S・テドローさんは言います。

  「否認しても、現実は変わらない。
  対処するのが、さらに困難になるだけだ。」

本書は、経営史を40年にわたり研究してきたテドローさんが、
否認を回避するための教訓をまとめたものです。

第1部では、現実を直視せずに失敗した
企業や経営者の事例が紹介されています。

ヘンリー・フォードさん、A&P、シアーズ、IBM、コカ・コーラなど。

彼らは、いつ、どの時点で否認に陥ったのか?

そして第2部では、否認に陥りそうになりながらも、
現実を見極め、それを克服した事例が紹介されています。

アンディー・グローブさん、デュポン、ジョンソン&ジョンソンなど。

彼らは、どうやって否認を回避することができたのか?

そしてテドローさんは、本書で次の8つの教訓を示します。

  1.手遅れになるまで危機を待たない
  2.事実を曲解しても、待ち受ける現実は変わらない
  3.権力は人を狂わせる
  4.経営陣は、悪い知らせを聞く耳を持つ
  5.長期的な視野に立つ
  6.バカにしたり、歪曲した言葉遣いには要注意
  7.隠すことなく真実を語る
  8.失敗は、常識に囚われることから始まる

否認回避は、一度で終わる問題ではありません。

何度か否認を回避して成功すると、
逆にその経験が新たな否認につながる可能性もありますから
私たちがずっと付き合っていく問題ですね。

本書は、経営書として優れているだけではなく、
個人にとっても非常に示唆の多い一冊でした。

この本から何を活かすか?

実際に、否認に陥っている状況は、
客観的に見ると誰でも、そりゃマズいよと思える状況です。

しかし、本人はそれが分かりたくない。

それでは、一体どうしたら、他人の視点を持つことができるのか?

それには、本書で紹介されている、
インテルのアンディー・グローブさんとゴードン・ムーアさんの
会話が参考になります。

  1985年当時インテルはDRAM市場では競争力を失い、
  窮地に陥っていました。

  グローブさん 「僕らがお払い箱になって、取締役会が新しいCEOを
            連れてきたら、そいつは何をするだろう?」

  ムーアさん  「メモリから撤退するだろうな」

  グローブさん 「それなら僕らが一度会社を辞めたつもりになって、
            自分たちの手でそれをしたらどうだい?」

その後、インテルがマイクロプロセッサに集中して
成功したのは、周知の通りです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book. 
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| 経営・戦略 | 06:33 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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