ジェームズ・ボンド 仕事の流儀
ジェームズ・ボンド 仕事の流儀 (講談社プラスアルファ新書)
(2011/02/22)
田窪 寿保 商品詳細を見る
満足度★★★
付箋数:17
「最初にお断りしておこう。本書は、あまりにも有名な
英国諜報部員、ジェームズ・ボンドのライフスタイルを礼賛し、
単にそれを模倣することを目的にしていない。
イギリスに関わる仕事にたずさわっている私の、
あくまで私的なジェームズ・ボンド論である。」
著者の田窪寿保さんが冒頭で説明している通り、
本書は、ジェームズ・ボンドの行動やスタイルを徹底研究し、
仕事に活かすといった種類の本ではありません。
「英国紳士」の流儀をジェームズ・ボンドを通して読み解き、
人生で使える知恵として伝えています。
実際に田窪さんが出会った英国紳士として、
本書に最も多く登場するのは、
ヴァージン・グループ会長のリチャード・ブランソンさん。
人を驚かすような破天荒な行動の裏に
ブリティッシュ・ジェントルマンの血が流れいる点が、
ジェームズ・ボンドと共通しています。
ですから本書で紹介されるエピソードは、
ジェームズ・ボンド、ブランソンさん、田窪さんの経験が
それぞれ1/3ずつぐらいの割合で書かれている印象です。
第1章 ジェームズ・ボンドが教えてくれること
第2章 ジェームズ・ボンドの考え方
第3章 ジェームズ・ボンドの仕事術
第4章 ジェームズ・ボンドのファッション術
内容から考えると、ジェームズ・ボンドという所を
すべて英国紳士と置き換えて考えてもいいでしょう。
ボンド映画の大ファンの方が、過剰な期待を持って読むと、
期待外れかもしれませんが、今後、英国とビジネスで
関係を持つ方には、得がたい知恵が詰まっていると思います。
私自身はジェームズ・ボンドの大ファンではないので、
英国紳士の流儀という、知らない世界を垣間見て、
意外に新鮮でした。
「ジェームズ・ボンドという存在は、ひとつの具現化された
偶像ではないこと、そして単純にそのスタイルやファッションを
コピーすれば男前が上がるというものではないということを
ご理解いただきたい。」この本から何を活かすか?
英国紳士は基本的にジョークが好きで、
ボンド映画にも数多くの言葉遊びがあるそうです。
その中で、最たるものは「007/オクトパシー」。
「言葉遊びとはいえ、こんなタイトルで、
よく公開できたものだ!」
と田窪さんも驚きの声を上げています。
日本語では、巨大なタコ「オクトパス」のイメージで
伝わっていますが、スペルは「Octopussy」。
私も言われるまで気付きませんでしたが、
8人のボンドガールが登場して「octo」+「pussy」って、
本当に凄いタイトルですね。
Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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