活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

PREV | PAGE-SELECT | NEXT


≫ EDIT

錯覚の科学

錯覚の科学
錯覚の科学

(2011/02/04)
クリストファー・チャブリス、ダニエル・シモンズ 他 商品詳細を見る

満足度★★★★
付箋数:36

次の映像では、白シャツの選手と黒シャツの選手が
バスケットボールのパス練習しています。

「白シャツ」の選手がパスする「回数」を数えてください。

画面をしっかり見て、空中で受けるパスも
バウンドパスも両方数えてくださいね。

ただし、黒シャツの選手のパスは無視すること。



これが、本書の著者クリストファー・チャブリスさんと
ダニエル・シモンズさんを世界的に有名にした実験です。

10年以上前にハーバード大学心理学部で行われました。

  Q : パスを数えているとき、なにか変わったものに気づきましたか?
  A : いいえ

実験を受けた約半数の人が、選手以外の“誰か”が
映像に紛れていたことに気づかなかったそうです。

私たちの間には、目に見えないゴリラがいる。

これが本書の原題「The Invisible Gorilla」です。

私は、この実験映像を以前に見たことがあったので、
今回見直してみると、当たり前のようにゴリラは見えました。

つまり、錯覚があると知ってさえいれば、
錯覚に陥る可能を減らせるということです。

本書を読んで、私たちに影響をあたえる
日常に潜む6つの錯覚があることを知ることが、
錯覚を減らす一つの方法というわけです。

  実験Ⅰ えひめ丸はなぜ沈没したのか?  注意の錯覚
         潜水艦の艦長は、目では船が見えていたのに、
         脳が船を見ていなかった。

  実験Ⅱ 捏造された「ヒラリーの戦場体験」  記憶の錯覚
         記憶は捏造される。ヒトは脳に記憶を定着させるときに、
         「本当にあったこと」と「あるべきこと」を混同する。

  実験Ⅲ 冤罪証言はこうして作られた  自覚の錯覚
         レイプ魔の顔をしっかり覚えていた被害者女子大生は、
         自信たっぷりに真犯人ではない別人の顔写真を選んだ。

  実験Ⅳ リーマンショックを招いた投資家の誤算  知識の錯覚
         専門家でも、肝心なことがわかっていない。
         株取引では情報が多いほど損をする。

  実験Ⅴ 俗説、デマゴーグ、そして陰謀論  原因の錯覚
         根拠のない話が、なぜ定説になるのか?
         寒い日に関節炎が痛むのは思い込み。

  実験Ⅵ 自己啓発、サブリミナル効果のウソ  可能性の錯覚
         サブリミナル効果など存在しない。
         モーツアルトを聞いても頭は良くならない。

いずれの実験も、私たちの身近な出来事を題材にして、
その裏にある錯覚や思い込みを解説しているので、
非常に興味深いものばかりです。

本書で紹介される6つの錯覚に共通していることは、
私たちが自分の能力を過大評価していることと、
「簡単」にできることと、「うまく」できることを
混同していることのようです。

言われてみると、私もずいぶん思い当たる節がありますね。

本書の科学実験によって欺瞞を暴かれ、
都合が悪くなる人も多いはずです。

しかし、そういた人たちは、本当は見えているゴリラを
あえて見えないふりをするしかないのかもしれません。

この本から何を活かすか?

the invisible gorilla」のサイトには、
他にも興味深い実験映像が掲載されています。

この道を尋ねている人の実験も面白いですよ。
1分37秒の映像なので、サクっと見れます。



Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
関連記事

このエントリーをはてなブックマークに追加

| 科学・生活 | 06:40 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT















非公開コメント

TRACKBACK URL

http://ikadoku.blog76.fc2.com/tb.php/1126-549193f9

TRACKBACK

PREV | PAGE-SELECT | NEXT