活かす読書
ikadoku

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成金

2011年03月23日
ビジネス一般・ストーリー 0
成金
成金

(2011/02/16)
堀江 貴文 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:14

予想していた通り、第2弾の小説が出ましたね。

本書は堀江貴文さんの実体験に基づく青春経済小説。

前作「拝金」で主人公の藤田優作のメンターとして
登場したオッサンこと堀井健史が、
いかにして「オッサン」になったのかが描かれています。

物語の舞台はIT勃興期の1999年の渋谷へ。

ストーリーの順番としては、本書は「拝金」の前に当たりますが、
こちらを先に読むと、ネタバレしてしまうので、
やはり「拝金」を先、本書を後に読むのが良いでしょう。

なぜ、堀江さんは小説を書くのか?

それは、物語でしか伝えられない「情報」があるから。

その情報とは、小説のテーマです。

「拝金」のテーマは、「欲望を突き抜ける」という感覚でしたが、
本書で伝えたかったのは、IT時代の「坂の上の雲」を目指し、
全力で坂を駆け上がっていた人たちの息づかいのようです。

ちなみに、タイトルの「成金」は、
成金趣味のようなネガティブなニュアンスではなく、
将棋の歩が金になるという本来の意味に基づいています。

本書の最大の魅力は、この記述は事実かな?
と想像をめぐらせながら読むところにあります。

誰もが、重田康光さんや孫正義さんなどの
顔を思い浮かべながら、読んでいるはずです。

しかし、実体験ベースであることが、
逆に小説としてのリアリティを欠いている感じもします。

取材をせずに、経験と想像による描写。

そこが、堀江さんの書く小説の限界なのかもしれません。

相変わらず、ツイッターを中心としたプロモーションで、
堀江さんのフォロアーには売れているのかもしれませんが、
本書は「拝金」に比べて、小説っぽい描写が増えている分、
あまり疾走感が感じられなくまりました。

この本から何を活かすか?

本書のプロットのひとつに、光通信の「寝かせ」発覚と
その後の株価の「ストップ安」があります。

これが当時を含む光通信(9435)のチャート。

 

24万円を超えていた株価は、一時800円台へ下がり、
20営業日連続ストップ安という不滅の記録が打ち立てられました。

確か光通信のおかげで、3日連続で株価が付かない場合は、
値幅制限が2倍に拡大される措置が追加されたはずです。

こんな状況において不謹慎ですが、このチャートを見ると、
今回の東京電力(9501)の下げはカワイイものです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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この記事を書いた人: ikadoku
毎朝4時に起きて本を読み、13年以上ブログで紹介記事を投稿しています。北海道在住。たまに旅行で長期の休みを取ります。

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