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マネジャーの実像

マネジャーの実像 「管理職」はなぜ仕事に追われているのか
マネジャーの実像 「管理職」はなぜ仕事に追われているのか

(2011/01/25)
ヘンリー・ミンツバーグ 商品詳細を見る
満足度★★★★
付箋数:36

  「この本のテーマは、マネジメントという営みそのものである。
  『Managing(マネジメントすること)』(原題)という
  非常におおざっぱなタイトルをつけたのは、マネジメントという
  きわめて重要な活動のさまざまな知られざる形態に光を当て、
  その基本を網羅的に取り上げることを目指しているからだ。」

本書は、カナダ・マギル大学教授、ヘンリー・ミンツバーグさんが贈る
マネジメントの教科書。

ちょっとタイプは異なりますが、
マネジメント本としてのクオリティの高さは、
ピーター・ドラッカーさんの本に匹敵します。

ミンツバーグさんはマネジメントの多様性を受け入れつつもモデル化し、
優れたマネジャーの条件や有効なマネジメント方法を導き出します。

本書の優れている点は、それが机上の空論ではなく、
実際に29人のマネジャーの日々を観察した結果から
まとめられていること。

民間企業、政府団体、医療機関、非営利団体の
トップ、ミドル、そして現場で働くマネジャーの実像。

そこには、成功した偉大なリーダーの姿ではなく、
ごく普通のありふれたマネジャーの日常があります。

  「いつまでも幻想を追い求めるのはやめるべきだ。
  マネジメントはサイエンスでもなければ、専門技術でもない。
  マネジメントは実践の行為であり、主として経験を通じて習得される。
  したがって、具体的な文脈と切り離すことができない。」

マネジャーはさまざまなジレンマを抱え、
いつも時間に追われています。

どうすれば、目の前の仕事を片付けなくてはならないという
強烈なプレッシャーのなかで、ものごとの理解を深められるのか?

本書には、マネジャーなら誰もが抱える、
さまざまなジレンマが抽出されています。

そして、究極のジレンマは、「マネジャーはどのようにして、
数々のジレンマに同時に対処すればよいのか?」というもの。

残念ながら、これらのジレンマをきれいさっぱり
消し去るような魔法の杖は存在しません。

なぜなら、ジレンマこそがマネジメントそのものだからです。

重要なのは、適切なバランスをとること。

そして、マネジャーはジレンマと向き合い、それを理解し、
じっくりと考え、楽しむようにミンツバーグさんは説いています。

本書は450ページ近くある大作ですが、
マネジメントに関わる人なら、ぜひ読んでおきたい一冊。

ビジョン・分析・経験という3つの軸から判定する、
マネジメントスタイルの自己診断ツールもついています。

この本から何を活かすか?

  「スケール」と「スコープ」という新しい視点。

スケールとは、マネジメントする部署の規模のこと。

スコープとは、裁量の及ぶ範囲のこと。

そして、スコープには組織内の上下に及ぶタテ方向のスコープと、
部署や組織外に及ぶヨコ方向のスコープがあるようです。

スコープという切り口、私には新鮮でした。

この視点をもって他のマネジメント本も読み返したいと思います。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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| 仕事論 | 06:58 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

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| | 2011/03/13 22:48 | |















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