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「事務ミス」をナメるな!

「事務ミス」をナメるな! (光文社新書)
「事務ミス」をナメるな! (光文社新書)

(2011/01/18)
中田亨 商品詳細を見る

満足度★★★★
付箋数:26

人間には情報に乱れや誤りがあっても
即座に自動的に取り除ける能力があります。

  「みれだや あまやりを じうどてきに とのりぞける」

この文章もよほど注意して読まなければ、
私たちの脳は、勝手に正しい文章に直して
読んでしまいます。

私は、本書に掲載されていたこの平仮名文を
最初は何の違和感もなく読んでしまい、
「先頭と末尾以外の文字の順番を乱した」という
解説を読んで初めて、文書の誤りに気がつきました。

人間は高度な知的能力を持っているからこそ、
不正確な情報でもそれなりに対処できてしまう。

それがミス発生の原因になるケースもあると
本書の著者、中田亨さんは解説します。

  「現代の日本の社会にとって、事務ミスは大問題です。
  もちろん、工業でのヒューマンエラーは、
  人命に関わる事故にもつながり得ますから、
  問題としてずっと深刻なのは当たり前なのですが、
  事務ミスもあなどれません。」

人間はミスをする動物と、簡単に割り切って済む話ではなく、
特に情報漏洩問題などが絡むミスなどは致命傷ですから、
事務ミスをなくす事は、どこの企業・組織にとっても
重要なテーマになっています。

本書では、「理論編 なぜ人はミスをし続けるのか?」で
多種多様なミス発生の仕組みを解明し、
「実践編 ミスはこう防ぐ」でその防止策を解説します。

いわゆるミスは、事務の不完全性、つまり不確かさであり、
事務の各工程が果たすべき任務は、
「仕事の不確かさを問題の無い範囲内に収めること」と
説明されています。

ミス防止策では、良い例・悪い例の具体例を挙げながら、
どういった手順で事務作業を見直すかが解説されていますから、
事務の現場でも参考になることが多いと思います。

事務ミスは、工業系の現場と異なり、
その部署だけで蓄積してきたノウハウで
対処しているケースも多いと思います。

ですから、致命的なミスが起こる前に、
本書のようなヒューマンエラーの観点から、
リスクに応じて抜本的な対策を講じることも必要でしょう。

本書は、事務部門には、ぜひ一冊置いておきたい良書です。

この本から何を活かすか?

文豪フランツ・カフカさんは、安全ヘルメットの発明者だった。

ちょっとトリビアな話しですが、
本書のあとがきで、カフカさんの作家以外の
仕事の話が紹介されていました。

保険局に勤めながら作家活動を行ったカフカさんは、
優秀な職員でもあったようです。

ベルギーで使われている政府への申請にまつわる
ややこしい事務作業の繁文縟礼検査法には、
「カフカ・テスト」という名前が付けられているそうです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book. 
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