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読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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街場のメディア論

街場のメディア論 (光文社新書)
街場のメディア論 (光文社新書)

(2010/08/17)
内田 樹 商品詳細を見る

満足度★★★★
付箋数:38

久しぶりに知的興奮を覚える本に出会いました。

本書は、内田樹さんが贈る「街場」シリーズ第4弾。

同シリーズではこれまで「アメリカ論」、「中国論」、
教育論」を刊行してきたようですが、
実は、私は内田さんの著書を読むのは今回が初めて。

一言でいうと衝撃的。

すぐに、内田さんの他の著書も読もうと決心しました。

内田さんが本書で展開するメディア論に
賛成するか反対するかは別として、
読者に知的な刺激を与えることは間違いありません。

  「どうせ口を開く以上は、自分が言いたいことのうちの
  “自分が言わなくても誰かが代わりに言いそうなこと”よりは
  “自分がここで言わないと、たぶん誰も言わないこと”を
  選んで語るほうがいい。」

これは、本書第5講の中での、
メディアのとるべき態度への言及です。

この本自体もひとつのメディアですから、
“たぶん誰も言わないこと”を選んで語るという態度が、
貫かれています。

  ・メディアの不調はそのままわれわれの知性の不調である。
  ・能力は他者から求められたときに選択的に開花する。
  ・メディアが被害者面でコメントすることがクレーマー化を誘発する。
  ・「患者さま」という呼称は医療を商取引モデル化する。
  ・本を書くことは本質的には「贈与」だ。

これらは、本書での内田さんの主張の一部ですが、
いずれも他ではあまり聞きくことのない意見です。

内田さんは、ネット上で公開した文章の著作権を放棄し、
コピーライトに寛容な態度をとっています。

それは、書物は「贈与」であるという考え方があるだけでなく、
根底には、自らの発言の独自性へのゆるぎない自信が
あるからのように思えます。

本書は、神戸女子学院大学での授業をもとに、
学生・院生とのディスカッションなどの録音テープを起こし、
それに加筆して編集する方法で作られているそうです。

出来上がった書籍は、実際の講義と
かなり違うものになっているようですが、
ハーバード大学でマイケル・サンデルさんが指導する
Justice(正義)」の講義に匹敵すると言っても
過言ではないかもしれません。

この本から何を活かすか?

  電子書籍の真の優位性

  「電子書籍が読者に提供するメリットの最大のものは
  “紙ベースの出版ビジネスでは利益が出ない本”を
  再びリーズナブルな状態に甦らせたことです。」

つまり、今まではどんなに優れた本であっても
出版ビジネスにおいて採算が取れない本は、
流通することがなかった。

しかし、電子書籍の登場によって、
そういった一部の読者が読みたくても読めなかった本への
アクセシビリティが飛躍的に高まったという主張です。

これはクリス・アンダーソンさんによって提唱された
「ロングテール」モデルが電子書籍に内包されることを意味し、
ひいては読者数全体の増加につながる可能性が
あるということかもしれません。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| 社会・国家・国際情勢 | 06:35 | comments:3 | trackbacks:1 | TOP↑

COMMENT

ぼくは内田さんの考え方が好きで、書かれるものもいろいろ読みますが、
ikadokuさんが言われるように、批判的な方も多いようです。
有名な方では、小飼弾さんなんかが、よく厳しい批評をされてますね。
そういう批評もよく読みますが、じぶんの読みの浅さを思い知らされてばかりです。

ご存知かもしれませんが、こちらが内田さんのブログです。
http://blog.tatsuru.com/
刺激的でおもしろいと思います。

| kenn | 2011/02/22 22:26 | URL | ≫ EDIT

kennさん

いつもありがとうございます。

やっぱりそうでしたか。

私は今回初めて内田さんの本を読んで、
ひょっとすると、kennさんも好きなのでは?
と密かに考えていました。

kennさんが提供してくれる情報は、
私が知らないことがほとんどなので、
今回の内田さんのブログもそうでした。

読んでみますね。
ありがとうございました。

| ikadoku | 2011/02/23 09:36 | URL |

何かのお役に立てばうれしいです。
内田さんのブログ記事は、
本にまとめられることも多いみたいです。

ぼくも、読むには読むものの、うまくまとめられず、
ブログにアップすることができないので、
何とかしたいと思っているんですが・・・


| kenn | 2011/02/25 23:28 | URL | ≫ EDIT















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