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ホーキング、宇宙と人間を語る

ホーキング、宇宙と人間を語る
ホーキング、宇宙と人間を語る

(2010/12/16)
スティーヴン ホーキング、レナード ムロディナウ 他 商品詳細を見る

満足度★★★★
付箋数:28

  なぜ、この宇宙は存在しているのでしょうか?
  どうして無ではないのでしょうか?
  なぜ、私たちは存在しているのでしょうか?
  なぜ、自然界の法則は今あるようになっているのでしょうか?
  どうして、ほかの法則ではないのでしょうか?

本書は、この究極の問いかけに答える
スティーヴン・ホーキング博士の意欲作。

原題は「The Grand Design」。

ホーキング、宇宙のすべてを語る」を一緒に書いた
レナード・ムロディナウさんとの共著です。

長きに渡り人類が探求してきた「宇宙の起源」について、
古典物理学と量子物理学の歴史や考えを解説しつつ、
単純でエレガントな答えを示しています。

それは、アルバート・アインシュタインさんの夢。

宇宙の創造に神はいらない。

私たちの存在を問いながら共に歩んできた哲学さえも、
最新の物理理論の前にひれ伏します。

ホーキング博士が認める宇宙の偉大な設計図とは、
ずばり「M理論」のことです。

「M理論」こそが、宇宙をつかさどる唯一の
統一理論であると結論づけています。

  「単なる素粒子の集まりである私たち人間が、
  私たちと宇宙を支配する法則の理解にここまで
  近づいていることは偉大なる勝利です。

  しかし本当に奇跡的なことは、論理の抽象的な思考が
  驚くほどの多様性に満ちた宇宙を記述し、
  予言するただ一つの理論に到達したことです。」

日本では、ホーキング博士の発言に違和感を持つ人は
少ないかもしれませんが、進化論さえ教えられないかの国で、
本書の主張がキリスト教関係者から反発をうけるのは、
想像に難くありません。

また、「M理論」が本当にグランドデザインかどうかは、
私には分かりませんが、高齢になってきたホーキング博士が
少し結論を急いでいるようにも感じ取れます。

本書を読むのに、ある程度の予備知識は必要ですが、
分かりやすく、なめらかに文章がつづられています。

それは、「眠れなくなる宇宙のはなし」の著者でもある
訳者を担当した佐藤勝彦さんの力によるところも大きいと思います。

この本から何を活かすか?

  「M理論」とは

紐(string)から膜(Membrane)へ。

ホーキング博士をも心酔させる「M理論」とは、
5つの超弦理論を内包する仮説理論。

  「時空は10個の空間次元と1個の時間次元を持つとされています。
  このうち7つの空間次元は私たちが感知できないほど
  小さく畳み込まれ、私たちになじみのある3つの巨大な次元だけが
  残されているというアイディアです。」

簡単に言うと、宇宙全体が一つの膜だという理論。

紐の時のそうでしたが、なかなか想像できない世界ですね。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
 
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