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読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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(2010/12/16)
レイチェル・ボッツマン、ルー・ロジャース 他 商品詳細を見る

満足度★★★★
付箋数:23

  「お前のモノは俺のモノ、俺のモノも俺のモノ」

これは、「ドラえもん」でのジャイアンのセリフ。

いわゆるジャイアニズムとよばれる考えですが、
本書の思想はその対極にあります。

原題は「What's Mine Is Yours(私のモノはあなたのモノ)」。

もともと、「What's yours is mine, and what's mine is my own」
という言葉がありますから、それをもじったのでしょう。

本書が示すのは、「所有」から開放された
共有型経済(シェアリング・エコノミー)へのムーブメント。

これは、景気が悪いから中古市場が活況となるとか、
節約のためにレンタルする機会多くなるのとは違います。

「何を持っているか?」から、「どうシェアするか?」へ。

共有する対象は、モノだけではなく、
サービスや知識までもが含まれます。

これは、モノの「形」ではなく、
「価値」そのものに焦点が当たっているということ。

そして、共有の根底にあるのは、「評価と信頼」。

これがインターネットの進化によって担保されることで、
顔見知りの人だけの狭い範囲の共有から、
見ず知らずの人との世界的な共有へと広がります。

本書では、大きなうねりとなりつつある「コラボ消費」を
3つのモデルに分類し、事例を示します。

  モデル1. プロダクト=サービス・システム
  モデル2. 再分配市場
  モデル3. コラボ的ライフスタイル

成功事例として紹介される企業は、ネットフリックス、ジップカー、
ゾーパ、スワップ・ドットコム、スレッドアップなど。

私には、馴染みのある企業が少なかったですが、
同様のサービスが日本で出てくるのも時間の問題ですね。

そして、成功事例に共通する原則は、
「クリティカル・マス」、「余剰キャパシティ」、「共有資源の尊重」、
「他者への信頼」の4つが挙げられています。

本書は、「所有」か「シェア」かの
二者択一を迫っているわけではありません。

今より「所有」の割合が減り、「シェア」の割合が増えるものの、
現実として私たちは、すべてを「所有」することも、
すべてを「シェア」することもできませんから、
「所有」と「シェア」が共存していくのが将来の姿です。

この本から何を活かすか?

本書の表紙のデザイン、どこかで見たことあるな~と思ったら、
同じNHK出版より刊行されているクリス・アンダーソンさんの
フリー」とソックリでした。

もちろん、本書は「フリー」の続編でもありませんし、
著者のレイチェル・ボッツマンさんとルー・ロジャースさんは、
クリス・アンダーソンさんと関係があるわけでもありません。

あくまでもNHK出版社の思惑です。

それはさておき、NHK出版といえば「テキスト」の
イメージしかありませんでしたが、
「フリー」についても本書についても良書が続いています。

今後も、NHK出版には注目したいと思います。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book. 
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| 経済・行動経済学 | 06:50 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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