2007.11.24 Sat
新しい株式投資論

新しい株式投資論―「合理的へそ曲がり」のすすめ (PHP新書 488)
(2007/10)
山崎 元商品詳細を見る
満足度★★
株式投資は努力で上達するものではない。無駄な努力はやめよう。
本書は、こんな見も蓋もない断定から始まります。
そして、著者の山崎元さんが考える株式投資とは、
次のようなものです。
株式投資は期待値がプラスのギャンブル。
必要なものは「センス」だけ。
だから、割り切って「ゲーム」として楽しもう。
ただ、すごく面白いゲームだから、依存症にならないよう注意すること。
そして、ゲームに勝つコツは、他の参加者の行動を予測し、
多くの人が間違えそうな場所にチップを張ること。
山崎さんの主張するところも、言い得て妙ですが、
私の考えでは、逆にゲームであるならば、最低限のルールを知る努力なしに、
ゲームに参加することは無謀ですし、訓練によって上手くなる面もあると思います。
本書の後半では、いろいろな投資理論の解説もあり、
参考になる部分もありますが、「株式市場とは、いったい何か?」という捕らえ難い
テーマの論考となっているため、部分的にズバズバ言っている割には、
いまひとつ結論が見えにくい本になってしまったイメージです。
どうせなら、株式投資の「ゲームとしての、上手な楽しみ方」に焦点を合わせ、
もっと、語ってもらった方が良かった気がします。
この本から何を活かすか?
山崎さんは、株の“信用取引”について、
借金をしてまで、株式投資をする「合理性は、ない」という考えです。
私は、この考えには賛成できません。
信用取引の利点は、レバレッジをかけられることと、空売りできること。
ゲームとして「多くの人が間違えそうな場所に、チップを張る」のなら、
多くの人が、実態より割高に間違えている場合は、空売りするのが正解でしょう。
第一、株式投資をゲームと割り切るなら、使えるルールは全て使って戦った方が、
有利なゲーム運びができるのではないでしょうか。
May the reading be with you!
| 投資やトレード、お金 | 17:58 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑


