活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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イシューからはじめよ

イシューからはじめよ―知的生産の「シンプルな本質」
イシューからはじめよ―知的生産の「シンプルな本質」
(2010/11/24)
安宅和人 商品詳細を見る

満足度★★★★★
付箋数:55

私は、この本を2010年の大晦日に読みました。

その時感じたのは、こんな素晴らしい本で
1年を締めくくれたことの幸せ。

そして2011年は、この本の記事からブログを
スタートできることも、また極上の喜びです。

私にとっては、1月1日にして、今年はこの本を上回る本が
出てこないのではないかと思わせるような一冊。

著者の安宅和人さんは、
マッキンゼーでコンサルタントとして活躍する途中で、
米イェール大学に留学して、脳神経科学の Ph.D.を取得し、
帰国後、マッキンゼーに復職したという異色のキャリアの持ち主。

現在は、ヤフー株式会社COO室室長。

そんなバックグラウンドもあって、
本書では、ビジネスが「科学」されています。

安宅さんは、高い生産性を生むカギは「イシュー」にあると言います。

それでは「イシュー」とは、いったい何か?

一般には、論点や問題点という訳になりますが、
本書では、単なる問題を指す言葉として扱われていません。

イシューとは、現時点で白黒ハッキリさるべき根本的な問題。
そして、深い仮説があり、必ず答えが出せるもの。

世の中には、問題かもしれないと思われることが100あっても、
その内、イシューとなるのはせいぜい2つか3つ。

更に、イシュー度が高い問題でも、その時点で、
答えを出す手段があるものは、その半分で、
全体の1%しかないとのこと。

それでは、なぜ、イシューからはじめるべきなのか?

それは、いくら仕事の質が高くても、
そもそも取り組んでいる課題のイシュー度が低ければ、
何のバリューも生み出さず、徒労で終わってしまうから。

それでは、どうしたらイシューを見極められるのか?

まずは、言葉にすること。
そして、その主語を確認してみること。

一見、イシューに見えても、「誰にとって」という
主語の部分を入れ替えても成り立つものは、
まだイシューではないようです。

本書では随所に、利根川進さんやエンリコ・フェルミさんなど、
優れた科学者の思考法の例が示されているのが印象的。

  (実験には)2つの結果がある。
  もし結果が仮説を確認したなら、君は何かを計測したことになる。
  もし結果が仮説に反していたなら、君は何かを発見したことになる。
                          -エンリコ・フェルミ-

何に答えを出す必要があるのか、それには何を明確にするのか、
分析をイシュードリブンで設計していくと、
たとえ分析結果が想定と異なっていても、
意味のあるアウトプットになる可能性が高いようです。

本書は、明快な論理構成により
優れた知的生産への道筋が見通せる傑作。

私は、ブログの記事で激賞することは少ないですが、
本書については言わせていただきます。

2011年は「イシューからはじめよ」ではじめよ。

この本から何を活かすか?

プロジェクトが始まったら、できるだけ早い段階で
第1次のストーリーラインをつくる。

3、4ヶ月のプロジェクトであれば、第1週目の最後が目安。

これを「ワン・ウィーク・アンサー(1週目の答え)」と言うそうです。

もちろんイシューが見極め、解決できるサイズに
イシューを分解してからのことですが。

これって、大きなプロジェクトに限らず
いろいろな場面で応用できそうですね。

60分で何かの答えを出さなければならないときは、
最初の5分で、一度、ファイブ・ミニッツ・アンサーを出すなど。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.  
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| 問題解決・ロジカルシンキング・思考法 | 11:27 | comments:5 | trackbacks:1 | TOP↑

COMMENT

素晴らしい内容ですね。
この書籍については個人的にチェックしていたのですが、まだ内容には手をつけていなかったのですぐ読んでみたいと思います。

| Kou | 2011/01/01 22:52 | URL |

承認待ちコメント

このコメントは管理者の承認待ちです

| | 2011/01/05 20:05 | |

Kouさん

本書は、私が最近読んだ中では一押しの書。

年初がこの本だったので、他の本が霞んでしまうほどの
インパクトでした。

ぜひ、読んでみてくださいね。

| ikadoku | 2011/01/15 06:20 | URL |

たった今カフェでこの本を読まれている方がいらっしゃったので、見てみたらikadokuさんのブログに辿り着きました。

以前より拝見しておりましたが、満足度ならびに付箋の数がここまで多いのはそうそう見かけないので、早速購し読んでみようと思います。

| fujii | 2011/01/16 14:13 | URL |

fujiiさん

カフェでこの本を読んでいた方も、
きっと素晴らしい本に出合えて感動していたと思います。

ご指摘の通り、最近では、
この本が一番付箋を貼った数が多いです。

| ikadoku | 2011/02/02 06:29 | URL |















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