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読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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不合理だからすべてがうまくいく

不合理だからすべてがうまくいく―行動経済学で「人を動かす」
不合理だからすべてがうまくいく―行動経済学で「人を動かす」
(2010/11/25)
ダン アリエリー、Dan Ariely 他 商品詳細を見る
 
満足度★★★★
付箋数:24

なぜ、私たちは、困っている1人は助けるのに、
大勢のもっと困った人たちを助けようとしないのか?

私も、まさにこの問いのように、行動していますね。

  「1人の死は悲劇だ。しかし100万人の死は、
  統計上の数字にすぎない」

これは、ソビエト連邦の政治家、ヨシフ・スターリンさんの言葉。

そして、スターリンさんとは対極のような存在、
マザー・テレサさんさえも、同じような心情を語っています。

  「顔のない集団を前にしても、私は行動を起こさないでしょう。
  1人ひとりが相手だからこそ、行動できるのです」

つまり、私たちは、被災者の数が増えれば増えるほど、
惨事への関心を失っていくということでしょうか?

この問いに答えるべく、実験データを集めたのが、
本書の著者、ダン・アリエリーさん。

どうやら、私たちは「顔のある犠牲者効果」に支配され、
近さ、鮮明さ、「焼け石に水」効果によって、
不合理な行動をとってしまうようです。

それでは、スター・トレックのミスター・スポックのような
合理的判断をする存在なら、どうでしょうか?

彼のようなホモ・エコノミクスならば、
なるべく多くの人を救い、問題の大きさに見合った
適切な措置を講じることができるのか?

しかし残念ながら、スポックでもこの問題は解決できません。

本書では、スポック的考えを促しても、深刻さに応じた対応は
できないという実験結果が示されています。

それもそのはず。

合理的経済人であれば、そもそも具体的な収入を生まない
ものや人には、びた一文投じるはずがありませんから。

本書は、行動経済学ブームの火付け役としてベストセラーになった
予想どおりに不合理」の続編的な位置づけ。

前作同様に実験をベースに、私たちの不合理な
意思決定の方法や不可解な行動を解き明かします。

しかし、本書では、家庭で起こるプライベートな行動に
半分のページを割いているのが特徴。

しかも本作では、もう一歩踏み込んで、不合理の利点から、
私たちが不合理な自分を、うまく利用する方法も示しています。

この本から何を活かすか?

人は自分で時間をかけて製作したものに対し、
執着する傾向があります。

これを「イケア効果」と名付けたのは、
ハーバード・ビジネススクール助教授のマイケル・ノートンさん。

本書では第3章で、このイケア効果について
解説されています。

ちょっとの手間を加えて、
執着度や満足感を高めるのがポイント。

私が読んだ本でも、ただ読むだけで終わった本より、
ブログの記事にした本の方が愛着が湧くのも、
このイケア効果の表れなのかもしれません。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.  
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| 経済・行動経済学 | 07:01 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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