活かす読書
ikadoku

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選択の科学

2010年12月23日
科学・生活 0
選択の科学
選択の科学
(2010/11/12)
シーナ・アイエンガー 商品詳細を見る

満足度★★★★
付箋数:34

1995年にアメリカのとあるスーパーマーケットで
興味深い実験が行われました。

24種類のジャムを並べたときと、6種類のジャムを並べたとき、
よくジャムが売れるのは、どちらか?

当時は、豊富な品揃えに勝るものはないと
信じていた企業が、まだまだ多かった。

しかし、この実験は、大きな品揃えよりも
小さな品揃えの方が、6倍以上も売り上げる結果となりました。

今となっては、「多すぎる選択肢」は、
逆に選択意欲を削ぐことが知られていますが、
この実験を行った人物こそが、本書の著者、シーナ・アイエンガーさん。

アイエンガーさんは、スタンフォードの大学院生時代に
スパーマーケットのドレーガーズの協力を得て
この実験を行い、一躍「ジャム研究」で注目を集めました。

本書は、「選択」を研究テーマの中心に置くアイエンガーさんが、
色々な角度から、選択の意味を探るべく著した意欲作。

私たちの人生は、まさに選択の連続。

主体的な選択によって運命を切り開くこともできますし、
時には選択しないことが、最高の選択になることもあります。

本書は、心理学に軸足を置きながらも、
経営学、経済学、生物学、哲学など、
様々な分野を参照しながら、
選択の意義と役割を解き明かしています。

アイエンガーさんは、小さいころに目の疾患を患い、
高校生のころには全盲になったそうです。

ある感覚が障害を受けると、それ以外の感覚が
鋭くなると言われます。

アイエンガーさんも、まさにその典型。

これを本書的に表現すると、アイエンガーさんは
目が見えなくなり、選択の幅が狭くなったことで、
より物事の本質を、見極められるようになったということでしょう。

本書を読んだは、私の選択。

この選択は正しかった。

私同様に、この本を読んだ人の多くは、
自分の選択は正しかったと、思っていることでしょう。

この本から何を活かすか?

本書に紹介されていた、コロンビア大学にある逸話。

  「決定分析」の草分け的な存在として、
  コロンビア大学で教鞭をとっていたハワード・ライファさんが、
  その実績を買われ、ハーバード大学に招聘された。

  ハーバードに行けば、ライファさんの名声は間違いなく高まります。

  それを知ったコロンビア大は、給料を3倍にすると申し出ました。

  この2つの申し出に板挟みになったライファさんは
  学内の友人に相談します。

  友人はこれをひどく面白がってライファさんに尋ねました。

  そもそも君がハーバードから招聘されるきっかけとなった
  技術をどうして適用しないんだい。
  意思決定をいくつかの要素に分け、その関係を図式化し、
  そろばんをはじいて最善の選択肢を導き出せばいいじゃないか。

  「わかっていないな」

  ライファさん曰く。「これは“重大な”決定なんだぜ」

アメリカンジョークっぽいので、何かのときに使えるかも。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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この記事を書いた人: ikadoku
毎朝4時に起きて本を読み、13年以上ブログで紹介記事を投稿しています。北海道在住。たまに旅行で長期の休みを取ります。

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