晴れた日には銀行から傘を借りよう
晴れた日には銀行から傘を借りよう
(2007/10/23)
小堺 桂悦郎商品詳細を見る
満足度★★★
資金繰りコンサルタントの小堺桂悦郎さんと言えば、
最近では、「なぜ、社長のベンツは4ドアなのか?」が有名です。
それ以前の著書においても、今までは、ベテラン経営者向けに、
小堺さんの、個性豊かなクライアントさんのエピソードを交え、
会社の延命方法(主にリスケ)を中心に書かれていました。
今回も、いつものユニークな語り口は健在ですが、
メインとなる対象は、これから起業しようとしている人や、
独立まもない経営者となっているようです。
ズバリ、本書のテーマは、
これからはじめる、「カシコイ借金経営」
または、戦略的「自転車経営」のススメ
そして、会社の成長サイクルを4つのステージに分け、
各ステージごとの資金繰りのコツを解説しています。
創業まもない人はもちろん、ベテラン経営者であっても、
資金繰りに困ったときには、どうしても自分の視点でしか、
状況を判断できなくなってしまいがちです。
しかし、小堺さんは、いつも、くだけたエピソードの中にも、
貸す側の視点を与えてくれますね。
本書では、できるだけ会社の基礎知識も盛り込みながら、
中小企業のリアルな経営の裏側を伝えています。 この本から何を活かすか?
小堺さんは本書の中で、資金管理のできていない会社は、
帳簿の代わりに、入金と支払いの別々の専用口座を用意しよう
と勧めています。
確かに、何も管理できていないよりはマシですが、
やはり、きちんと帳簿で管理できるようにならなければ、
将来的に考えても、かなり厳しいような気がします。
ここから考えるべき点は、
この本は中小企業向けの経営の本ですが、
資金管理の重要性は、個人の家計においても
同じように重要であるということだと思います。
しっかりと、資金管理できるようにしていきたいものです。
May the reading be with you!
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