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ヒトはどうして死ぬのか

ヒトはどうして死ぬのか―死の遺伝子の謎 (幻冬舎新書)
ヒトはどうして死ぬのか―死の遺伝子の謎 (幻冬舎新書)
(2010/07)
田沼 靖一 商品詳細を見る

満足度★★★★
付箋数:27

私の身体の中では、日々、ガン細胞ができています。

しかし、幸いなことに病気としてのガンは発症していません。

ガン細胞が生まれるのは、私に限ったことではなく、
誰の身体にも起こっている生体現象。

なぜ、ガン細胞が生まれているのに、ガンが発症しないのか?

それは、「アポトーシス」のおかげ。

アポトーシスとは、細胞の死に方のひとつです。

打撲や火傷など、外部からの力によって細胞が死ぬ
ネクローシス(壊死)とは区別される細胞死。

アポトーシスは、プログラムされた「細胞の自殺」です。

健康な人の身体は、ガン細胞が生まれても、
免疫細胞によってアポトーシスが起こされ、
通常はガン細胞が消去されるので、簡単には発病しないようです。

また、アポトーシスは、その他にも生物をかたちづくるうえで、
重要な役割を果たしています。

例えば、オタマジャクシからカエルへの変態。
イモムシがサナギになり、チョウへの羽化。

これらは、アポトーシスによって不要な細胞を削り、
必要な器官だけを残して、形を変えているそうです。

もっと身近な例では、私たちの「手の指」も
アポトーシスによってかたちづくられたもの。

最初は、ドラえもんのような指のない細胞の塊から始まり、
指の間の細胞が、徐々にアポトーシスによって死滅することで、
私たちの指は、彫刻のようにできあがるそうです。

私の中では、指はニョキニョキと生えるように、
成長するイメージでしたが、本当は違うんですね。

本書はアポトーシスを中心に、細胞死のプログラムの謎を追い、
それを応用した治療薬開発の最前線を解説します。

著者は、爆笑問題との対談でも知られる田沼靖一さん。

とにかく、分かりやくて面白い一冊。

専門的になり過ぎず、170ページの薄さで、
誰でも気軽に読めるの点も、ポイントが高いところ。

この本から何を活かすか?

アポトーシスとは、「多めにつくって消去する」戦略。

生物が、環境の変化やリスクに対処して、生き延びるための術。

この方法論を、ビジネスで応用できないか?

かつて、本田直之さんは金融の世界で使われていた、
「レバレッジ」をビジネス書に持ち込み、有名になりました。

同じように、生物用語のアポトーシスを用いた
シリーズはどうでしょう。

例えば、「アポトーシス仕事術」、「アポトーシス時間術」、
「アポトーシス勉強法」、「アポトーシス人脈術」、
「アポトーシス読書法」、「アポトーシス経営術」などなど。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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