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読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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大いなる不安定

大いなる不安定
大いなる不安定
(2010/10/01)
ヌリエル・ルービニ  スティーブン・ミーム 商品詳細を見る
 
満足度★★★★
付箋数:29

  「危機は例外ではなく、常態である」

こう語るのは、先の金融危機をいち早く予測し、
警鐘を鳴らしたことでも知られるヌリエル・ルービニさん。

以前紹介した『「下げ相場」はこうして儲けなさい 』の
ピーター・シフさんが投資家のMr.Doom(悲観博士)なら、
ルービニさんは経済学者のMr.Doomと呼ばれる方。

本書は、歴史学者のスティーブン・ミームさんとの共著です。

原題の「Crisis Economics」の通り、
「危機経済学」をテーマにした本です。

危機経済学とは、市場の失敗がなぜ起こるのか?
どのように起こるのか? そのメカニズムを研究する失敗学。

今までもあったし、今後も必ず訪れる経済危機。

そのために、歴史を振り返りながら
今回の金融危機の根源を探り、今後再来する危機のために、
政治や金融システムの改革を論じます。

  「現代経済学の見方では、危機は変わった出来事なのだと
  思えるし、他の論者の主張ではめったにない
  “黒い白鳥(ブラック・スワン)”だとされている。
  だが、実際には普通に起こる出来事であり、
  比較的簡単に予想できる“白い白鳥(ホワイト・スワン)”
  と呼ぶべきだ。」

つまり、金融危機はハリケーンのように、
同じパターンを繰り返すもの。

ルービニさんの見解が他の識者と大きく違うのは、
危機をめったに起こらない現象として捉えるのではなく、
当たり前に繰り返すものと考えている点です。

その前提に立つことで、見えている世界も違うのでしょう。

今回の金融危機の影響を考える上でも、
また、今後の危機に備える上でも示唆に富む一冊です。

ちなみに、本書の中で日本については、
完全に過去の国として扱われていました。

  「日本はきわめて危険な立場に立つことになろう。
  財政赤字の急増と経済の硬直化で想像を絶する事態、
  つまり、政府債務危機やインフレ率の急騰、
  そして、かつては世界経済を支配すると思われていた国の
  決定的な衰退を招きかねないからだ。」

この本から何を活かすか?

2010年6月、1人の女性スパイのニュースが話題になりました。

ロシアの諜報員で、名前はアンナ・チャップマン(28)さん。

かなりの美人スパイということもあり、
SNSのフェースブックに自身の写真を掲載して、
諜報活動を行っていたことも注目を集めました。

そのフェースブック上に、チャップマンさんのお友達として
登録されているのが、ルービニさん。

The financial Timesのブログに掲載された記事はこちら。

  ・From Roubini, to Russia, with love

ルービニさんも、危機が常態であると言っても、
これはちょっとヤバかったのでは。

また、チャップマンさんのYouTube映像はこちら。


Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| 経済・行動経済学 | 06:16 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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