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BCG流 競争戦略

BCG流 競争戦略 加速経営のための条件
BCG流 競争戦略 加速経営のための条件
(2010/10/07)
デビッド・ローズ ダニエル・ステルター 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:20

2010年11月7日現在、アメリカNYダウ株価は11,444ドル台と、
リーマンショックが起きる直前の水準を回復しています。

実態はともかく、指標の数字だけを追うと、
日本を除く世界経済は、緩やかながら回復基調にあるように思えます。

しかし、BCG(ボストンコンサルティンググループ)の
シニア・パートナーのテッド・ローズさんと
ダニエル・ステルターさんのお二人は、それは盲信であり、
世界経済は長引く低成長時代に入ったと確信しているようです。

低成長の時代に、企業はいかに行動すべきか?

その答えは歴史の中にあります。

  「景気後退は、勝者と敗者を分ける」

ローズさんとステルターさんは、過去の経済危機でも
同業他社を上回る業績を残した企業を選び出し、
そこに共通する戦略を分析し、本書にまとめあげました。

ちなみに、分析のために選ばれた過去の経済危機とは、
米国の1930年代の大恐慌、
同じく米国70年代~80年代のスタグフレーション期、
そして日本の90年代~2000年代の「失われた10年」です。

これらの不況期に、競争優位を構築した企業として
取り上げられるのは、GE、IBM、デュポン、P&G、マクドナルド、
信越化学、日東電工、アサヒビールなどの日米の企業。

こういった企業は、まず守りの基盤を固めたうえで、
逆境の中でイノベーションを起こし、攻めに転じているようです。

不況時にしっかりと足固めをして、
景気が上向いたときには、一気に攻めるのが加速経営。

本書が、他の企業戦略本と異なるのは、
過去の危機時の経済分析を詳細に行い、
そのパートにかなりの紙面を割いているところです。

読んでいても、「あれ、これって経済分析本だっけ?」
と錯覚してしまうほどです。

この点は、経済分析本+経営戦略本として、
2つの味を楽しめるという意味では良いですが、
競争戦略を知りたい人にとっては、
少し冗長に感じるかもしれません。

この本から何を活かすか?

本書で分析に用いられた3つの不況期。

米国の大恐慌とスタグフレーション期の以降には、
はっきりとした好景気の時期がありました。

しかし、日本の「失われた10年」の後はどうか?

一時期、景気拡大が「いざなぎ景気を超えた」という
大本営発表もありましたが、多くの人が実感をともなった
ものではありませんでした。

現在の米国の景気回復も、この日本のパターンと同じで
実態として雇用は回復せず、消費が回復しない。

また、住宅を買いたい人はローンが組めず、
売りたい人は売れないので、住宅価格が上がらない。

こんな悪循環が、まだまだ続く可能性がありますから、
もう少し用心していく必要はありそうです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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| 経営・戦略 | 06:32 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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