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ルリボシカミキリの青

ルリボシカミキリの青
ルリボシカミキリの青

(2010/04/23)
福岡 伸一 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:17

  「ルリボシカミキリの青。
  その青に震えた瞬間が、私自身のセンス・オブ・ワンダーだった。
  そして、その青に息をのんだ瞬間が、まぎれもなく私の原点である。」

センス・オブ・ワンダーとは、自然などからある種の不思議さを
感じ取る感性を説明する為の語。(ウィキペディアより)

本書は、2010年11月現在も週刊文春に連載中の
福岡伸一さんのコラム「福岡ハカセのパラレルターン・パラドックス」
をまとめたもの。

2ページ半ほどのエッセイが、70本近く収められていますが、
いずれも福岡さんの文才が光っています。

週刊誌への連載ということもあり、
一つのテーマを深く掘り下げた内容ではなく、
福岡さんが日常生活で感じた、
ちょっとしたセンス・オブ・ワンダーが綴られています。

動的平衡のことから、科学者としての研究生活、
少年時代の思い出、大学教授としての憂鬱、ロハス・スパイラル、
プリウスの購入、「1Q84」についての解釈などなど。

福岡さんの斬新な視点に刺激されると同時に、
文章の小気味よさを楽しむことができますね。

本書の隠しテーマは、「教育論」とのことですが、
個人的には、週刊文春のコラムのタイトルになっている、
「パラレルターン・パラドックス」的な考えが、
やはり根底に脈々と流れていると感じました。

パラレルターンは、「スキー」のターンの種類。

速度に満ち、限りなく無駄のないものに見えるパラレル・ターン。

しかし、その華麗さは、逆説的ながら
地道な努力の果てにしか実現できないというのが、
パラレルターン・パラドックス。

これはきっと、福岡さんの造語なのでしょう。

日々、地道な研究生活を続ける福岡さんだからこそ、
その先にしか見えない世界があるという意味で、
考えた言葉なのかもしれません。

また、面白かったのは、福岡さんの
生物と無生物のあいだ」での記述間違えについてのコラム。

ブラウン運動の誤解に関するする内容が書かれていて、
ウィキペディア上で、同書の間違いが指摘されています。

それを発見した福岡さんが、本書のコラムで
「次にもし重版されることがあれば必ず訂正いたします」
と書くと、そのことがまたウィキペディアに追加記載される・・・

まるで、福岡さんとウィキペディアのコラボレーションのようです。

この本から何を活かすか?

冷蔵しなくても、熱処理しなくても、防腐剤を一切使わなくても、
ほぼ永遠に腐らない不思議な食品があるのを知っていますか?

普通、食品を腐らせないためには、
冷凍して細菌の繁殖を抑えたり、加熱して殺菌する必要があります。

しかし、そんなことは一切不要の誰もが知っている食品。

それはハチミツ。

私は、ハチミツがそんな偉大な食品だとは
本書を読むまで知りませんでした。

今朝は、福岡さんのコラムにも登場した
ハチはなぜ大量死したのか」を再読しながら、
朝食には「はちみつパン」を食べようと思います。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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