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売れ続ける理由

売れ続ける理由~一回のお客を一生の顧客にする非常識な経営法
売れ続ける理由~一回のお客を一生の顧客にする非常識な経営法
(2010/09/17)
佐藤啓二 商品詳細を見る

満足度★★★★
付箋数:22

仙台市から車で30分、人口4700人の小さな町にある
コンビニよりちょっと大きめスーパー「主婦の店・さいち」。

ここで売られている評判の「秋保おはぎ」。

例えば、北海道に住む私が、このスーパーを訪れ、
お土産として「秋保おはぎ」を10パック買おうとすると、
次のように声をかけられます。

  店 : どちらからですか?
  客 : 北海道です。
  店 : 北海道まで持って帰るのですか?
  客 : そうです。
  店 : 食べるのは明日になるでしょう?悪くなるからダメですよ。

これは、私の話ではありませんが、
実際に北海道からおはぎを買いにきたあるお客さんと、
「さいち」の社長が交わした会話。

このように、当日中に食べられないようなお客さんには、
無添加で日持ちしないことをじっくり説明し、
状況によっては、売るのを断る場合もあるそうです。

本書で明かされるのは、常識破りのスーパー
「さいち」の経営の秘密。

75歳になる、さいち社長の佐藤啓二さんが、
地元から愛され、売れ続ける理由を自ら語ります。

  ・おはぎの販売個数は平日5000個、土日1万個以上、お彼岸2万個
  ・惣菜部門の売り上げが、全体の約5割を占める
  ・20年以上折り込みチラシ一切なし
  ・原寸大のおはぎだけの広告で広告大賞受賞
  ・職人(料理人)は雇わない
  ・問屋との価格交渉はしない
  ・倉庫は持たない
  ・全国からの研修受け入れ600社以上

いわゆる普通のスーパーから考えると、非常識なことばかり。

ただし、これらはあくまで結果であって、
佐藤さんが目指すものではありません。

「さいち」のモットーは共存共栄。

そして、家族経営の「さいち」が成功した秘訣は、
「経営者が一番苦労して、働いている」姿が、
従業員に伝わっていることにあるようです。

昭和の匂いがする、超アナログ的経営ですが
佐藤さんの人間味が伝わり、とても心温まります。

きっと、「さいち」を利用するお客さんにも、
それが十分に伝わっていることが、
売れ続ける理由だと思います。

この本から何を活かすか?

「さいち」の安心できるところは、
テレビ東京の「カンブリア宮殿」などで取り上げられ、
有名になっても、そのポリシーを崩さないことです。

私も本書を読んだり、食べログの評判を読むと
「秋保おはぎ」を食べたいと思いましたが、
店頭と仙台駅でしか販売していないので、
簡単に手に入らないところが、いいのかもしれません。

マスコミで取り上げられて、全国から殺到する人に対応するうちに、
地元の人からそっぽを向かれる例もありますが、
「さいち」には、そうならない強さと誠実さを感じます。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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| 経営・戦略 | 06:18 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

私も読みました

私も読みました。地元仙台なのですが、「さいち」は知りませんでした。

しかし、「お客様に喜んでもらう」という思いから、チラシなし、倉庫なし、添加物なし、など努力に最敬礼ですね。

| 本のソムリエ | 2012/12/20 06:57 | URL | ≫ EDIT















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