活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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言葉は凝縮するほど、強くなる - 短く話せる人になる! 凝縮ワード -


言葉は凝縮するほど、強くなる - 短く話せる人になる! 凝縮ワード -

満足度★★★
付箋数:22

  「2016年3月31日、『報道ステーション』
  のメインキャスターを自分のわがままで
  辞め、12年ぶりにバラエティの世界に
  舞い戻りました。そこで痛感したのが、
  自分のしゃべりが時代と噛み合って
  いないということでした。
   “とにかく話が長い。勘弁して!” 
   “実況解説がくどい。お腹いっぱい” 
   “自己主張が強い” 
  そんな声が視聴者からチラホラ聞こえ、
  呆然としました。12年の歳月を経て、
  僕はバラエティの “浦島太郎状態” 
  になっていたのです。」

本書は、そんな古舘伊知郎さんが、
短い時間の中で、いかに気の利いたこと、
面白いこと、鋭いことを端的に言えるかを
考え直して作ったフレーズ集。

古舘さんと言えば、報道ステーションの
ことを思い浮かべる方が多いと思います。

しかし、ある世代以上の方は、
テレビ朝日での新日本プロレスでの
実況中継や、フジテレビでのF1実況中継
を思い出すはずです。

マシンガントークもさることながら、
異次元の比喩力で、かつては実況中継を
盛り上げていました。

アンドレ・ザ・ジャイアントさんを
「人間山脈」や「ひとり民族大移動」と
形容したのはその真骨頂。

F1ではアイルトン・セナさんを
「音速の貴公子」と命名したのも
有名なところです。

ですから、もともと古舘さんは言葉を
凝縮することに関しては、異才を放って
いたのです。

  「この場を上手く切り抜けたいとき。
  あいつに言い返してやりたいとき。
  言いにくいことを、あえて言わなければ
  ならないとき。
  この感動をどうにか伝えたいとき。
  本書は、これら人間関係にまつわる
  様々なシーンの中で、 “言葉を凝縮” 
  して使うことで、今よりも
  コミュニケーションが楽しくて、
  円滑になるといいなという思いで
  お伝えしてきました。」

本書では全部で21のフレーズが
紹介されています。

まず、そのフレーズを「○○力」と
一言で表します。

そして最初のページで、写真と共に
そのフレーズを使うシーンを掲載。

その後は、そのフレーズはどのように
生まれたのか、どう言うとNGなのかを
詳しく解説しています。

例えば、自信のないことは断定しない
「すり抜け力」。

シーンは、VRのスコープを体験して、
もの凄く良かったけれど、「最高!」
と言い切る自信がないとき。

もし、「このVR、ウケますね!」と
言うと、上から目線になります。

そこで古舘さんが紹介するのが、
このフレーズです。

「このVR、控えめに言って、最高です!」

この言葉には、「控えめに言って」を
加えることで、「最高の中でも最上級」
という意味が込められます。

と同時に、控えめに言ったに過ぎない、
という断定しない「逃げ」の意味を
持たせています。

これは「~かも」と同じ意味を持つ、
表現を「曖昧にする」テクニックです。

そのため、実際に使うときには、
「控えめに言って」の方にアクセントを
置いて、その後に続く賛辞のフレーズは
あえて小さめに言うようにします。

「控えめに言って」を控えめに言わない
ことがポイント。

本書の写真と共に掲載されるフレーズの
使用例は、笑えるシーンが多いので、
水野敬也さんの『ウケる技術』を
思い出しました。

この本から何を活かすか?

  「1人と呼ぶにはあまりにも大き過ぎ、
  2人と呼ぶには人口の辻褄が合わない」

これもアンドレ・ザ・ジャイアントさんを
形容した名フレーズの1つです。

古舘さんは、このようなキャッチフレーズを、
一体、どのように考えているのか?

古舘さんが意識していたのは、たとえる
対象の「本質を見つける」ことでした。

そのために、まず対象の特徴を
「分解してみる」ことが有効です。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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