活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


2019年09月 | ARCHIVE-SELECT | 2019年11月

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学び効率が最大化するインプット大全


学び効率が最大化するインプット大全

満足度★★★★
付箋数:25

あなたは、どれくらい効率的に
「インプット」していますか?

本を読む、テレビを見る、ネットで
情報を得る、人から話を聞く・・・・

これらの行為は一般的に「インプット」と
呼ばれます。

しかし、本当にそれはインプットと呼べる
のでしょうか?

ある実験で、1週間インターネットで
情報を見てもらい、その後にどれだけの
ことを思い出せるかを試しました。

その結果、1週間経っても記憶に残って
いたのは、わずかに3%だったそうです。

  「インプットとは、脳の中に情報が
  入って(INする)、情報が置かれる
  (PUTする)。情報がインして、プット
  して、初めて “インプット” といえます。」

つまり、いくら情報を頭に入れたとしても、
それが記憶にとどまっていなければ、
それはインプットとは呼べません。

では、どのようにすると記憶にとどまる
インプットができるようになるのか?

その効率を100倍良くする方法がある
と言います。

それは、「アウトプット前提のインプット」
をすること。

本書では、それを略して「AZ」と呼びます。

本書は、精神科医、樺沢紫苑さんの
40万部を超えるベストセラー、
学びを結果に変えるアウトプット大全
に続く第2弾です。

前著で樺沢さんは、アウトプットの重要性
と方法を伝えましたが、実際には
アウトプットとインプットは表裏一体。

貧弱なインプットの人がいくら頑張って
アウトプットしようとしても、
やはり貧弱なアウトプットしかできません。

なんとなく、読んだり、見たり、聞いたり
しているだけでは、アウトプットできる
ほどのインプットにはならないのです。

理想的なインプットとアウトプットの
比率は、「3:7」です。

本書では、アウトプットを前提とした
インプット術として、80個のノウハウを
紹介しています。

それはいずれも脳科学によって裏付けの
あるインプット術です。

例えば、テレビを見る場合。

なんとなく見ているだけでは、ただの
「ザル見」になってしまいます。

しかし、テレビを見ることも貴重な
インプット源にすることができれば、
人生を変えるほどのインパクトがあります。

では、テレビはどのように見るべきか?

まずは時間がムダにならないような
見方をします。

 ・録画で見る
 ・スキマ時間に見る
 ・運動しながら見る

これで時間を奪われることが少なくなります。

次に、テレビを見る姿勢を変えます。

 1.アウトプット前提で見る
  「おもしろい情報」や「気付き」があれば、
  必ずメモを取るようにする。

 2.ネタを集める
  テレビはネタの宝庫。1つ番組を見たら、
  1ネタ見つけ自分の意見を加えアウトプット。

 3.マーケティングに役立てる
  テレビは、「大衆」「みんな」「多くの人」
  を対象にしているので、「大衆の心理」に
  近づくことができる。

そして、テレビか得られた情報でも、
2週間で3回以上アウトプットすると、
長期記憶として残っていきます。

私が個人的にオススメしたいのは、
本書を読んでから、もう一度、
アウトプット大全』を読むことです。

あと、最近読んだ本では佐藤優さんの
新・リーダーのための教養講義 
インプットとアウトプットの技法

は、併せて読んで欲しいですね。

こちらの本は、どうやって学ぶかよりも、
何を学ぶべきかがわかる良書です。

この本から何を活かすか?

動画による学びは、最もコストパフォマンス
が高い「学びの手段」と樺沢さんは言います。

本書では樺沢さんが公開するYoutube動画の
歴代再生回数ベストテンが紹介されていました。

この内、次の3本を見てみようと思います。

 第2位 「信頼できない人」を一瞬で見分ける方法
 第7位 嫌いな人と上手に付き合う方法
 第8位 風邪を一日で治す方法

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| 勉強法 | 06:43 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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5歳から始める最高の中学受験


5歳から始める最高の中学受験

満足度★★★
付箋数:19

著者の小川大介さんより、献本頂きました。
ありがとうございます。

わが家では、中学受験とは無縁だったので、
本書のタイトルを見て、「5歳からって、
親も子も大変だな」と正直、思いました。

しかし、読んでみるとそんなにガチガチの
中学受験の本ではありませんでした。

わが子をどうやって合格させるかより、
どうやって育てるかが根底にありますから、
中学受験をしないご家庭でも参考になる
部分はあると思います。

とは言え、中学受験は大変なものという
イメージがあります。

それは、取り組む内容が小学校の授業で
習う内容を大きく超えているから。

そして量も膨大なので、塾に通うだけ
でなく、かなりの勉強時間が必要です。

そんな過酷なことをわが子にさせたくない、
と考える親御さんもいるでしょう。

しかし、工夫さえすれば中学受験は、
そこまで不自然なものにはならないようです。

  「私は、正しいやり方で進めていけば、
  中学受験は親子にとってとてもいい経験
  ができるものだと思っています。
  実際、わが子の中学受験を経験して、
  わが子のすごさ(成績という意味では
  なく、子どもが持つさまざまな力)を
  感じられましたし、親としても鍛えられ、
  成長することができました。」

著者の小川大介さんは、教育専門家で、
中学受験情報局「かしこい塾の使い方」
の主任相談員です。

そして、自身の教育方針に則って指導し、
お子さん(1人息子)を、西大和学園中、
灘中、開成中、筑波大付属駒場中の
受験した4校すべてに合格させました。

はたから見ると、「塾の先生の子ども
だから、そりゃ受かるよね」と思うかも
しれません。

しかし、他人の子を指導するのと、
自分の子を指導するのは、勝手が違います。

親が塾の先生だからといって、
子どもの成績が、勝手に良くなるような
ものではありません。

小川さんが採った「正しいやり方」とは
どんな方法なのでしょうか?

それは、中学受験に限らず、子どもの能力を
効果的に引き出す育て方です。

  「わが家の方針を実現させるには、
  世の中一般の中学受験方法とはひと味
  違った工夫を施す必要がありました。
  それが、本書で明らかにしていく
   “ゆるやかに無理をさせる” という
  基本方針に表れています。」

急に負荷をかけるのではなく、子どもが
成長できるよう、早い時期からゆるやかに
負荷をかけていく。

それが、子どもを効果的にストレッチ
させるコツです。

  「わが家も、この “ゆるやかにムリを
  させる” というやり方で、中学受験を
  進めていきました。 “ムリをさせる” と
  いうと、子どもがかわいそうと思う方も
  いるかもしれませんが、本人は遊びと
  勉強の区別なく、楽しく取り組んで
  いたので “ムリをさせられた” とは
  思っていないでしょう。」

このような方針で取り組むと、受験前の
大変な時期でも、ひょうひょうと余裕を
もって乗り越えていけるようです。

本書は、いわゆる早期教育をすすめる
本ではありません。

ですから、中学受験をするしないに
関わらず、子どもの教育について
悩みがあるご家庭には参考になる本
だと思います。

 第1章 中学受験ではどんな力が必要か
 第2章 どんなことでも学びにつなげる
    親のかかわり
 第3章 高学年でグンと伸びる
    [タイプ別]学習法
 第4章 最初が肝心!勉強嫌いにさせないコツ
 第5章 頭のいい子が育つ環境づくり

この本から何を活かすか?

本書は、中学受験しない家庭にも役立つ
とは言っても、やはりゴールは中学受験合格。

もし明らかに中学受験をしないことが
はっきりしている場合は、小川さんの
本では、次の本が参考になると思います。

頭のいい子の親がやっている
「見守る」子育て


こちらの方が、もう少し一般的な内容で、
9歳前後までの子どもの育て方についての
アドバイスが書かれています。

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| 勉強法 | 05:36 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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もう銀行はいらない


もう銀行はいらない

満足度★★★
付箋数:20

  「この本の執筆を通して、私はある結論に
  至りました。銀行業界が抱えるさまざまな
  問題をすべて解決するための方法は、
  1つしかありません。
  それは銀行業務から人を排除することです。
  (中略)
  ここまで発達したIT(情報技術)やAI
  (人工知能)の技術があれば、
  近い将来、銀行は巨大な情報システムの
  塊となって、それをメンテナンスする
  プログラマー以外、人はいらなくなります。
  銀行の9割が消え、銀行員は99%リストラ
  される。それが銀行の未来像です。」

これが上念司さんの考える結論です。

本書は、現在の銀行の様々な問題を指摘し、
銀行大崩壊時代を予測する本です。

なぜ、上念さんは銀行は不要と考える
のでしょうか?

それは、今の銀行には融資の審査能力が
ないと考えるからです。

実績がない、新しい会社は銀行から
お金を借りることができません。

ただし、実績や将来性がなくても、
コネや紹介があると、非常に良い条件で
お金を借りることができます。

そして、主に銀行がお金を貸している先は、
不動産などの担保を持っている会社。

もともとお金を持っていて、返すことが
できる会社にしかお金を貸しません。

つまり事業の将来性に融資は関係なく、
失敗しても取りっぱぐれのない所にしか
銀行はお金を貸さないのです。

  「ブランド物の時計やバックを質として
  預かる代わりに、お金を貸して利子を得る
  質屋とやっていることは変わりません。」

銀行がマクロ経済の中で果たすべき、
大きな役割は「信用創造」をすること。

信用創造とは、銀行が貸し出しを
繰り返すことで、最初に受け入れた預金額の
何倍ものお金をつくりだすことです。

つまり、お金を回してお金を増やす機能。

上念さんは、このお金創造機能を持たない
銀行は存在価値がないと言っています。

本書の序章では、これまで上念さんが銀行と
関わった際のトラウマ体験が語られています。

独立した直後、メガバンクで預金口座の
新規開設を断られたこと。

そして、総合格闘技ジムのフランチャイズ
経営で、融資を申請した際に、相対融資
ではなく、制度融資を勧められたこと。

この2つの実体験により、上念さんは
今の銀行の無能さをリアルに感じました。

ただし、これを冒頭で語っていることで、
個人的に銀行に恨みがあるように感じて
しまいます。

その後、銀行の抱える問題を指摘し、
そのエビデンスを示しても、
恨みの延長のような印象が残りました。

2014年にオックスフォード大学の
マイケル・A・オズボーンさんが、
10年後になくなる仕事を発表して
話題になっていました。

その中にも銀行窓口や融資担当なども
含まれています。

ですから、今の銀行の大半の仕事が、
AIの発達によってなくなる事自体は、
大げさなことではないように思えます。

本書は、いくつも鋭い指摘をしていながら、
どこかバランスを欠いていて、
ちょっともったいない印象が残りました。

 序章 質屋と同じ銀行なんていらない
 第1章 非効率極まりない銀行業務
 第2章 銀行の消える日がやってくる
 第3章 消費者金融も焼け石に水
 第4章 銀行経営はがんじがらめ
 第5章 銀行と裏社会
 第6章 何も変わらない銀行の体質
 第7章 「銀行大崩壊時代」の結末
 終章 日本の銀行が変わる究極のプラン

この本から何を活かすか?

本書では、金融後進国である日本が、
一発逆転するプランが紹介されています。

  「それは日銀による円の仮想通貨化です。
  ブロックチェーン(分散型台帳)の技術
  を使って、日本円と “1:1” でペッグ
  (連動)した“円コイン”を発行し、
  最終的には現金(お金と硬貨)を廃止
  して仮想通貨に統合する。
  これが究極プランです。」

実際に日銀も仮想通貨発行の研究を
していますし、仮想通貨えお発行する
こと自体には私も賛成です。

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| 社会・国家・国際情勢 | 06:57 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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東大No.1頭脳が教える 頭を鍛える5つの習慣


東大No.1頭脳が教える 頭を鍛える5つの習慣 (単行本)

満足度★★★★
付箋数:25

開成高校在学中に全国高等学校クイズ
選手権で優勝して注目を浴び、その後、
東京大学理科三類に現役合格した
水上颯さん。

東大医学部生となった後は、TBSの
クイズ番組『東大王』に出演して、
東大王チームのリーダーとして
活躍しています。

そんな水上さんも『東大王』の番組は、
2020年3月で卒業するようです。

水上さんを見ていると、何でそんな
ことまで知っているんだ!という、
驚きを感じます。

水上さんは、どのようにして、
圧倒的な知識量を身につけているのか?

生まれながらの「天才」なのでしょうか?

  「(テレビ番組では) “天才”  “異才” 
  などと紹介されることがよくあります。
  ただ、僕はこの表現にずっと違和感を
  持っていました。なぜなら、僕は天才、
  つまり、 “もともとできる人” では
  ないからです。そうではなく、
  自分なりに効率的な勉強法を追求したり、
  読書で幅広い知識を吸収したりといった、
  日々の “積み重ね” で、少しずつ頭を
  鍛えてきたのです。 “才能” でも “素質” 
  でもなく “習慣” で僕はここまできた。
  そう自負しています。」

本書は、水上さんの頭を鍛える習慣
の作り方と、その実践方法を紹介
した本です。

「勉強」「読書」「記憶」「時間」
「アウトプット」の5つの分野で、
習慣の作り方を解説しています。

クイズ番組で活躍する水上さんには、
ファンが多いと思いますが、こうして
改めて考えを聞くと、もっと好感が
持てると思います。

「天才」と形容される水上さんですが、
その裏には非常に合理的に努力している
姿がありました。

私が最も参考になると思ったのは、
「読書」の習慣です。

  「結局のところ、本は “教えてくれる
  もの” ではなく、 “考えさせてくれるもの”
  だと思います。 “教えてもらう” と思った
  ときから、著者のいっていることを信じ
  込んでしまうリスクが上がります。」

本は、「知る」より「考える」ための
ものだから、その中身は忘れてもいい。

本に書いてあった内容を知識として、
思い出せなくても、そのとき鍛えた
「考える力」があれば、あらゆる場面で
活用することができます。

水上さんは、このように考えているので、
難しそうな本は、簡略本を先に読むより、
「原典」を先に読むことを勧めます。

なぜなら、難解な原典を読むことで、
「考える力」が磨かれるからです。

そして、考えながら読むからこそ、
本書の内容も「疑って読むべき」と
書いています。

  「本書で紹介しているのは、僕自身が
  実践している方法にすぎません。
  もちろん、多くの人に使えそうなものを
  選んでいますが、それでも読者全員に
  とって役立つということは残念ながら
  ありえません。無批判的にすべて
  受け入れるのではなく、 “これは使え
  そうだ” と思ったものを取り入れて
  もらえばと思います。」

あとは、水上さんの「暗記」と「筋トレ」
が似ているという考えにも、納得しました。

脳も筋肉と同じで、使わないと衰えます。

そして思考をフルに働かせるためには、
その基礎となる知識を覚えていなければ
なりません。

そのため「暗記」は、思考力を鍛える
ためのベースとなるのです。

今はネットで何でも検索できる時代に
なったので、暗記は不要と考える人も
いるかもしれません。

しかし、暗記をする地道な努力は、
筋トレと同じで、それを続けることで、
頭の基礎的な力を磨くことができるのです。

この本から何を活かすか?

本書には巻末に特別付録として、
「水上颯をつくった10冊」が紹介されて
いました。

 『幸福論』アラン 著
 『ボトルネック』米澤穂信 著
 『深夜特急』沢木耕太郎 著
 『虚人たち』筒井康隆 著
 『スロウハイツの神様』辻村深月 著
 『幻の女』ウイリアム・アイリッシュ 著
 『V.』トマス・ピンチョン 著
 『夜と霧』ヴィクトール・E・フランクル 著
 『帰らざる夏』加賀乙彦 著
 『ブラック・ジャック』手塚治虫 著

この中から、『ボトルネック』と『V.』を
読んでみようと思います。

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| 勉強法 | 06:09 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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新・リーダーのための教養講義 インプットとアウトプットの技法


新・リーダーのための教養講義 インプットとアウトプットの技法 (朝日新書)

満足度★★★★
付箋数:27

  「日本の大学教育を抜本的に改革しないと、
  21世紀に日本が国際社会で主導的役割を
  果たせなくなるという危機感を抱いている
  大学人は多いと思う。しかし、改革に
  向けた一歩を踏み出すことが難しい。
  この点で、同志社大学が興味深い試みを
  した。琵琶湖畔の北小松にある同志社
  びわこリゾートセンターに文科系、
  理科系の両学部から選んだ24人の学生と
  3泊4日の合宿をし、日露外交、ゲノム編集、
  AI(人工知能)について教授が授業を行い、
  学生と質疑応答やディベート、レポート
  作成を行うかなり密度の濃いセミナーを
  行った。」

本書は、そのセミナーを紙面に再現したもの。

セミナーの名前は「新島塾」。

同志社大学を創設した教育家の
新島襄さんの名前を冠しています。

セミナーの講義を中心的に進めるのは、
知の怪物との呼ばれる、作家で元外交官の
佐藤優さんです。

このセミナーに実際に参加できた学生は、
本当に幸せだと思います。

なぜなら、短期集中セミナーであるものの、
間違いなく、参加した後の人生観が変わる
からです。

これだけ圧倒的な知の洗礼を受けて、
人生観が変わらないわけがありません。

本書を読むと、誰もがそのセミナーを
追体験できます。

 小テスト1【歴史1・数学】一切参照不可
 1.以下の出来事の年号を記せ。
  (1)ウェストファリア条約
  (2)第一次世界大戦勃発
  (3)第二次世界大戦勃発
  (4)真珠湾攻撃
  (5)広島・長崎への原爆投下
  (6)サンフランシスコ平和条約の発効
  (7)ソ連崩壊
  (8)ロシア社会主義革命
  (9)9.11米国同時多発テロ
  (10)明治維新
  (11)朝鮮休戦協定
 2.整数に関して、任意の偶数と任意の
    奇数を足すと必ず奇数になることを
    証明せよ。

これはセミナーの区切りで出題された
最初の小テストです。

これらの年号の中で、覚えてムダになる
ものは一切なく、覚えていれば人生で
絶対に役に立つと佐藤さんは言い切ります。

それは歴史を理解するためのカギは、
時間理解にあるからです。

歴史では、ある出来事が起こる前後
において、世界の意味が大きく変わる
ことがあります。

その変化を知るためには、タテから
歴史を切断して、前後を見ていかなければ
なりません。

そのときに年号の暗記が重要な役割を
果たすのです。

これはセミナーのほんの入口。

セミナーでは、同志社大学学長や
その他の専門家を招き、圧倒的な知識量
によって本当の教養を身につける
リーダー教育がなされます。

 第1講 専門を超えた統合知
 第2講 知識は生きるために役に立つ
 第3講 外交の実務と裏側その1
    北方領土交渉1988年‐1992年
 第4講 外交の実務と裏側その2
    北方領土交渉1993年‐2002年
 第5講 領土問題の現実・2018年から未来へ
 第6講 熱血!ディベートの極意
 第7講 ゲノム編集の現在
 第8講 AIを数学的に考える
 第9講 教育の技法

単なる知識のインプットではなく、
なぜ学ぶ必要があるのか、どうやって何を
学ぶべきなのかを知ることができます。

それは知の技法にと言ってもいいでしょう。

正直、講義を受ける側の脳みそは、
むちゃくちゃ負荷がかかります。

しかし、講師側が全身全霊で講義する
意気込みが伝わってくるので、
何とか最後までやり抜けると思います。

この本から何を活かすか?

セミナーの最後で、佐藤さんは学生に、
「マタイによる福音書」の第10章16節に
ある言葉を伝えています。

  「わたしはあなたがたを遣わす。
  それは、狼の群れに羊を送り込むような
  ものだ。だから、蛇のように賢く、
  鳩のように素直になりなさい。」

鳩のような素直さと、蛇のような狡猾さ
の両方がないと世の中を渡りきって
いけないということです。

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| 勉強法 | 05:06 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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我々は生命を創れるのか 合成生物学が生みだしつつあるもの


我々は生命を創れるのか 合成生物学が生みだしつつあるもの (ブルーバックス)

満足度★★★
付箋数:23

  「たとえ僕が今の人口細胞を見せて、
  面白おかしく発表したとしても、
  それを生命だと思う人はほとんど
  いないでしょう。ただ、何とか中で
  脂質ができて、エネルギーがつくれて、
  タンパクもつくれて、1個が100個くらいに
  増えましたという、ボコボコボコという
  ムービーを見せたら、 “ああ、やべえこれ” 
  と思ってくれるかもしれない。
  そう思ってくれたら、それは生物で
  いいんじゃないか」

これは海洋研究開発機構(JAMSTEC)
超先端研究開発部門研究所で合成生物学の
研究をしている車兪澈さんの言葉。

車さんにとっては、人工細胞が自己複製
したら、それはもう「生命」です。

それは「5年以内」に実現する可能性が
あるようです。

厳密に生命の定義に当てはまるかどうかは、
別にして、見た目で本当の生命と区別が
つかなくなったら、それを生命とみなす
という考えは理解できます。

その考えは人工知能の分野で行われている
「チューリングテスト」と似ています。

チューリングテストとは、目隠し状態で
コンピューターと対話した人が、相手を
人間とみなすかどうかを判定するテスト。

人間と区別がつかなければ、人間並みの
知能を得たとみなします。

あなたは、生命はどこで生まれたと
思いますか?

このように聞くと、ほとんどの人が、
「海」と答えるはずです。

それは、生命史を扱ったテレビ番組等で
海で生まれた原子生物の姿が描かれている
ことが大きく影響しています。

確かに、海は生命が生まれた最有力候補
ではありますが、最近では他の説も
支持を集めています。

それは、「陸」から生まれたという説と、
「宇宙」から来たという説です。

果たして、生命は、どこでどのようにして
誕生したのでしょうか?

この究極の問いに、全く別の角度から
アプローチするのが「合成生物学」です。

それは生命の起源を探るために、
新たに生命を生み出してしまおうという
試みです。

冒頭のJAMSTECで研究する車さんも、
その分野で活躍する気鋭の研究者です。

  「もし起源を不連続なものとするなら、
  生命の起源もビッグバンにさかのぼる
  と言わざるをえない」

さて、本書はそんな最先端を走る
合成生物学者や宇宙生物学者たちに
連続取材して、「生命の起源」に迫った
本です。

著者は、SF作家でノンフィクションライター
の藤崎慎吾さん。

藤崎さんの個人的な想いやエピソードを
交えながら、レポートしています。

純粋な研究者の書く本とは違った趣で、
生命の起源の謎にアプローチしています。

科学的な解説もしっかりしていて、
素人が読んでも十分理解できるように
書かれています。

 第1章 「起源」の不思議
 第2章 「生命の起源」を探す
 第3章 「生命の起源」をつくる
 第4章 「生命の終わり」をつくる
 第5章 「第二の生命」をつくる

この本から何を活かすか?

車さんは、かつて「クックパッド」に
「簡単♪人工細胞」というタイトルで、
人工細胞を作るレシピをアップしたことが
あったそうです。(現在非公開)

本書では、それをもう少しわかりやすく
改良した「キッチンで人工細胞」のレシピが
掲載されていました。

私が一番惹かれたのは、このパートです。

スーパーやドラッグストアで揃う材料、
総額1500円以内で人工細胞が作れます。

材料は以下の通りです。

 1. 鶏卵
 2. 捨ててもかまわない容器
 3. 食紅
 4. 小さなタレの瓶
 5. にがり
 6. 無水エタノール(消毒用エタノール)
 7. 純粋(精製水でも可)
 8. ポカリスエット

詳しい手順は本書を参照ください。
私も挑戦してみたいと思います。

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| 科学・生活 | 05:50 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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親子ゼニ問答


親子ゼニ問答 (角川新書)

満足度★★★★
付箋数:25

 康平 『年収300万円時代を生き抜く経済学
   が自身のヒット作としてあるわけ
   だけど、公表されているデータを
   見てみると、日本の現状は当時予想
   していたものよりひどいよね。

 卓郎 ここまで日本の現状が悪化することは
   予想できなかった。でも、当時は年収
   300万円時代が訪れると言っても、
   誰一人まともに聞いてくれなかったんだ。
   むしろ、「アイツはトンデモ経済学者だ」
   とか、散々な言われようだったんだよ。

2003年光文社から刊行された森永卓郎さんの
年収300万円時代を生き抜く経済学』。

当時そんな時代が来るわけがないと
考えていた人も多かったように思います。

しかし、15年以上経ってみると年収300万円
でもリッチに思える時代になりました。

国税庁の調査によると、1997年の平均給与は、
約420万円でしたが、2017年では約370万円
になっています。

これだけだと、300万円は超えているように
見えますが、労働者の約4割を占める、
非正規雇用者に目を向けると、もっと厳しい
現状が見えてきます。

2017年の非正規雇用の平均給与は約175万円。

  「このデータを見て、どう感じるだろうか。
  もはや年収300万円は人々を不安にさせる
  言葉ではなく、むしろリッチな人にすら
  見えてしまうのが現状だ。」

本書は、経済アナリストとしてマスコミに
よく登場する森永卓郎さんと、その息子さんで
同じく経済アナリストの森永康平さんの
「ゼニ教育」に関する共著本です。

親子なので、実際に森永家で教育した側と
された側の両方の意見を聞くことができます。

ちなみに、康平さんは2018年に起業して、
親子への金融教育を行っている方です。

本書では、それぞがお金について語る
パートと、対談するパートのがあり、
両面から、お金との正しい付き合い方を
学べるようになっています。

卓郎さんの若干偏りがちな考えを、
康平さんがうまくバランスを取っている
ような印象を受けました。

 プロローグ 我が家の金融教育のはじまり
 第1章 おやじ、「年収300万円時代」は
    見通しが甘かったよな!
 第2章 3世帯に1世帯が貯蓄ゼロ
    「まず貯めろ!」は間違ってなかった
 第3章 これからはお金に働いてもらう時代
    だけど、博打はNG
 第4章 この世にうまい話はないぞ
    日本人は臆病なくせして、欲深い
 第5章 算数すら使わず理解できる経済学
 第6章 家でお金の話を隠さない
 第7章 我が家の金融教育(卓郎編・息子2人)
 第8章 我が家の金融教育
    (康平編・娘2人と息子1人)
 エピローグ 親子ゼニ問答(親子対談)

個人的には、卓郎さんの康平さんへの
教育方針には好感がもてました。

  「料理人が弟子に対して、 “技術は
  目で盗め” と丁寧な指導をしない
  やり方と一緒で、康平に与えた情報は
  断片的だった。ただ、康平は、断片情報
  に自分で勉強したピースを加えることで、
  ジグソーパズルを完成させた。
  自分で調べて、考えたほうが、ずっと
  身に付くから、私は放置スタイルの
  金融教育自体が大きな間違いだったとは
  思わない。」

仕事が忙しかった卓郎さんは、
丁寧に系統立てて、お金の教育を
康平さんに施したわけではありません。

ヒントだけ与えて、自分で考えさせる
スタイルだったようです。

結果として、その方がたくましい子が
育つことを康平さんが証明しています。

本書は、これからお金との付き合い方を、
家庭でどのように教えようかと考えて
いる方には、参考になると思います。

もちろん投資経験のない大人の方が
読んでも、十分学びのある内容です。

この本から何を活かすか?

村上世彰さんが、中高生に投資経験を
積んでもらうために、10万円を供与する
教育プロジェクトがあります。

中高生に1年間株式投資をしてもらい、
1年後に元本は返済します。

利益が出たら自分のものにできて、
損失が出ても残っている資金だけを
戻すというもの。

この教育プロジェクトに、卓郎さんは、
反対しています。

それは、「リスク」と「リターン」が、
一致していないから。

確かに、自分でリスクを取った上での
投資ではないので、本当の意味での
学びになるかは、微妙に思えますね。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| マネー一般 | 05:45 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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「ミライの兆し」の見つけ方


「ミライの兆し」の見つけ方

満足度★★★★
付箋数:25

日経BPの山崎さんから献本頂きました。
ありがとうございます。

今の世の中は、かつてない程のスピードで、
変化し続けています。

AIが発達して、今ある多くの仕事が
なくなってしまう・・・

日本は少子高齢化による人口の減少で、
相対的に国力が低下し続ける・・・

不透明でリスクの多い将来のことを
考えると、不安に感じる人も多いでしょう。

しかし、ボストンコンサルティンググループ
で日本代表やグローバル経営会議メンバーを
務めた御立尚資さんは言います。

未来に悲観する必要はない。
明るい未来は自分たちの手で作れると。

  「より良い未来というオプションは、
  しっかり存在し、その実現に向けて
  我々自身が取り組めば、明るい将来
  シナリオが実現する確率は高まる。
  未来は、決定されてはいないのだ。」

私たちが将来に不安を感じる1つの
要因は、その姿が見えないことです。

見えていないと、必要以上に恐れを
感じてしまうのは人間の特性ですね。

しかし、目を凝らすと、未来の兆しは、
あちこちに見えていると言います。

では、どのようにすると未来の兆しが
見えてくるのでしょうか?

未来の兆しを見つけるためには、
いくつか必要なことがあります。

  「少しの知識と悩むべき課題を見極める
  知恵。足元にすでにある未来の兆しを
  見いだす眼。そして、これらを活かし、
  より良い未来を作ることは可能だ、
  と信じる楽観性。この組み合わせさえ
  あえば、不安をあおる声があふれる
  世の中でも、落ち着いて日々を過ごし
  ながら、1歩1歩より良い未来を紡いで
  いけるだろう。」

未来は自分たちで作っていくものなので、
不安で足を止めるよりも、できると信じて
行動を起こすことが、本当に明るい未来を
引き寄せることになるのです。

本書は、御立さんが日経ビジネス電子版
に掲載したコラムを厳選してまとめたもの。

未来の読み方のハウツー本ではありません。

非常に多くのテーマを扱っています。

そこには御立さんの、ハッとするような
鋭い視点や考察があります。

そういった深く多面的なものの見方を
知ることが、私たちの未来の兆しを
見つける眼を養うのです。

 1章 「アート」はこんな視点を与えてくれる
 2章 テクノロジーに寄せる期待と不安を
   再考する
 3章 米中のせめぎ合い、世界はどこへ
   向かうのか
 4章 視点の置き方で未来のカタチは変わる
 5章 「未来づくり」の方法論を考える
 6章 そして「未来の兆し」が見えてきた

けっこう難しいテーマを扱っていながら、
元がコラムなので、とても読みやすいのが、
本書の大きな特徴です。

御立さんの独自の視点に触れるうちに、
私たちは未来を作るためにどんな課題に
取り組むべきかが見えてきます。

学びの多い良質なコラムなので、
少しでも未来に不安を感じている方には、
是非、おすすめしたい一冊です。

この本から何を活かすか?

御立さんの「先読み」は、なぜ当たるのか?

本書の最後で、少しだけその手の内を
明かしてくれています。

 1. 未来は読めない、と肝に銘じる

  未来は読めないと自分に言い聞かせると
  同時に、未来は作っていくものだという
  強い意志を持つこと。

 2. 一方、「大体」読める潮流は存在する。
  その中で、他の変化の根本原因になる
  ものをつかみ取る

  科学技術の進歩やマクロな人口動態など、
  今わかる流れのなかでも、影響力の大きな
  変化に注目する。

 3. 自らの時代感を言語化して、モデル化する

  自分の判断の軸をもって、大きな潮流の
  中から、重要なテーマを選び出す。

自分の判断の軸や自分なりのモデルが
あれば、様々な兆しが見えてくるようです。

また、自分なりのモデルを作るときには、
異なった領域の専門家の人たちの知見を
できるだけ統合したモデルにします。

本書の最初のコラムで、御立さんは
アートをテーマにしていましたが、
これも異分野を統合したモデルからの
視点であることがわかります。

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| ビジネス一般・ストーリー | 05:53 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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仕事の「ムダ」が必ずなくなる 超・時短術


仕事の「ムダ」が必ずなくなる 超・時短術

満足度★★★★
付箋数:26

あなたは、毎日の仕事で時間は足りて
いますか?

ほとんどの方は、時間が足りないと
感じているのではないでしょうか。

では、なぜ、時間が足りなくなるのか?

それは無駄な時間を奪われているからです。

 社内会議・・・43%
 資料作成・・・14%
 メール・・・11%
 その他・・・32%

これが、社員がどのように時間を奪われて
いるかを調査した結果です。

このように会議やメールの送受信で時間を
奪われていては、いくら「働き方改革」が
叫ばれていても、それは虚しく聞こえて
しまいます。

  「実際、私たちが日本企業528社に調査
  して判明したのは、働き方改革の成功企業
  はたった12%しかないという実態でした。
  にもかかわらず、メディアに溢れるのは、
  きらびやかな成功事例ばかり。
  すると会社から “うちもこのやり方で
  行こう” と指示が来る。けれど、業種や
  事情の異なる手法を無理やり当てはめても、
  現場の混乱は深まるばかり・・・」

本書は、26社、16万人に対して実施した
壮大な時短の行動実験よる結果をまとめた
本です。

実際にやったエビデンスを積み上げた
ものなので、非常に「再現性のある時短術」
が紹介されています。

著者は、自ら「週休3日」を実践する
コンサルタントの越川慎司さんです。

まずは、行動実験の前に528社の調査の
結果から、88%の企業が失敗する理由が
わかりました。

 1. 成功の定義が決まっていない
 2. 目的と手段をはき違えている
 3. 何か有効な魔法があると信じて
  探し続けている

一方、12%の成功企業がやっているのは、
次の5つのことです。

 1. 量の改善だけでなく質の改善もしている
 2. デメリットではなくメリットに
  目を向ける
 3. マネージャーが社員は経営資源と
  捉えている
 4. 経営戦略の一環として取り組んでいる
 5. 成功パターンの発見プロセスだと
  思っている

このように失敗企業と成功企業では、
大きな違いがありました。

では、具体的にどのようにして時短を
図るべきなのか?

本書では、行動実験の結果から、
本当に実現性が高く効果があったものを
紹介しています。

<会議時間のダイエット>
A24Bルールの適用、口角を上げる、
45分の会議設定、100円タイマーの導入…

<メールの新ルール>
CCのルール化、本文は105文字以内、
メールチェックは1.5時間に1回、
送信予約・2分後送信・チャットの活用…

<伝わる資料作成>
「白」で視覚をコントロール、
手書きスタートで作業時間を減らす、
差し戻し撲滅「フィードフォワード」…

さすがに、26社総勢16万人で時短実験を
行ってみると、様々な抵抗や失敗が
ありました。

しかし、最終的には良い方向に修正でき、
成果を見いだせたようです。

本書は、そんな成功と失敗の中から得た
「現場に効く学び」を凝縮しています。

かなり実用性の高い本だと思います。

働き方改革に取り組む担当者だけでなく、
個人としても実践できます。

この本から何を活かすか?

何かを改革するには、変化がつきものです。

しかし、変化することは難しい。

なぜ、私たちは変化することが難しいのか?

それは「不確実と苦痛を避けたい」から。

そして、「現実思考のバイアスで未来を
軽視」してしまうからです。

本書では、こういった理由を踏まえて、
行動に踏み切るための4つの対策を示します。

 1. 先に行動を変えて、振り返ったら
  意識が変わった自分に気付く
 2. 具体的な行動を提示すると動きやすくなる
 3. 行動の目的を実験にして、小さな成功を
  継続する
 4. 計画に時間をかけない。初動が大切。
  具体的な目標を

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| 読書法・速読術 | 05:47 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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サードドア: 精神的資産のふやし方


サードドア: 精神的資産のふやし方

満足度★★★
付箋数:24

あなたは、ビル・ゲイツさんに会いたい、
と思ったらどうしますか?

会うのは、ゲイツさんじゃなくても
構いません。

違うの分野の著名人、レディー・ガガ
さんやスティーブン・スピルバーグさん
に会いたいと思ったらどうしますか?

ほとんど人は、こんな成功者に会いたいと
思っても、端から無理と諦めてしまう
ことでしょう。

会うと言っても、バラエティ番組で
出川哲朗さんがやっているような
パパラッチ的に一瞬同じカメラに収まる
ことを目指すわけではありません。

しっかりと、会ってインタビューを
行うことを目指すのです。

本書は、そんな夢を本当に実現させた
米国の大学生のノンフィクション。

アレックス・バナヤンさんは、大学1年の
期末試験の前日、有名なテレビ番組
「プライス・イズ・ライト」に出演
しました。

この番組は、賞品の値段を当てる
クイズ番組で、先のステージに進むと
賞品が豪華になっていきます。

知識というより、運が左右する番組。

バナヤンさんは、その番組で優勝し、
見事、賞品として豪華ヨットを
獲得しました。

大学生のバナヤンさんにとっては、
豪華ヨットは無用の長物だったので、
それを売って1万6000ドルを手にしました。

果たして、バナヤンさんはそのお金を
何に使ったのか?

  「ビル・ゲイツが成し遂げたことを
  考えると、エベレストのふもとに
  立ってはるか山頂を見上げている
  気分になる。
   “彼はいったいどうやって登頂の
  第1歩を踏み出したんだ?” (中略)
  19歳のレディー・ガガは、ニューヨーク
  でウェイトレスをしながら、どうやって
  レコード契約にこぎつけたのだろうか。
  (中略)知名度もなくまだ無名で、
  誰と面会できるわけでもない。
  そんな時に、どうやって彼らは
  キャリアの足がかりを見つけたんだ?
  そのとき、脳天気な18歳の思考に
  スイッチが入った。
   “誰も書いていないなら、いっそ自分で
  書くのはどうだ?” 」

バナヤンさんは、クイズで得た大金を
世界屈指の成功者に直接インタビュー
するための元手に使うことにしました。

ただ著名人に会うのではなく、
自伝などを読んでも書かれていない、
「成功のキャリアへの第1歩目」を
探る旅です。

バナヤンさんが、インタビューを
目指したのは、25人もの著名人。

ビル・ゲイツさん、レディー・ガガさん、
スティーブン・スピルバーグさん、
シュガー・レイ・レナードさん、
ラリー・キングさん、ピットブルさん、
ウォーレン・バフェットさんなどなど。

当然、お金があるからといって、
簡単に会えるものではありません。

メールで会いたいと連絡しても、
返事がなかったり、担当秘書に阻まれる
のは当たり前。

それでも夢に向かって行動を起こし、
失敗を重ねながら、何人かの著名人と
会うことに成功します。

本書は、そんな途方も無い夢への冒険を
綴った7年間の物語です。

成功への第1歩を求めて行動する
ことが、実はバナヤンさん自身の
成功への1歩目を踏み出していることに
なっています。

450ページ超の本ですがサクサク読める、
なかなか興味深い本です。

この本から何を活かすか?

  「人生、ビジネス、成功。
  どれもナイトクラブみたいなものだ。
  常に3つの入り口が用意されている。

  ファーストドア:正面入り口だ。
  長い行列が弧を描いて続き、
  入れるかどうか気をもみながら、
  99%の人がそこに並ぶ。

  セカンドドア: VIP専用入り口だ。
  億万長者、セレブ、名家に生まれた人
  だけが利用できる。

  それから、いつだってそこにあるのに、
  誰も教えてくれないドアがある。
  サードドアだ。」

成功への抜け道、それが本書のタイトル
になっている「サードドア」です。

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| ビジネス一般・ストーリー | 05:31 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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noteではじめる 新しいアウトプットの教室 楽しく続けるクリエイター生活


【早期購入特典あり】noteではじめる 新しいアウトプットの教室 楽しく続けるクリエイター生活 (できるビジネス)

満足度★★★
付箋数:19

本書が、ウェブサービスの「note」に
ついての解説本だと知らずに買いました。

そもそも、そんなウェブサービス自体が
あることを知りませんでした。

  「noteは、クリエイターとユーザーを
  つなぐことができる、まったく新しい
  タイプのWebサービスです。
  まったく知らない方のために、もう少し
  だけわかりやすく説明させていただくと、
  “ 文章、小説、写真、マンガ、イラスト、
  音楽、音声、映像などの作品を至極
  シンプルに投稿でき、ブログのような
  使い方も、SNSのような使い方も、
  自分の投稿したコンテンツを販売する
  こともできる。いろいろな可能性を
  秘めたサービス” それが、noteです。」

リリースされたのが、2014年4月なので、
結構な年数が経っています。

知っている人は知っている、
当たり前のサービスなのでしょう。

2019年1月にはアクティブユーザーが、
1000万人を突破したそうなので、
使っている人も多いんですね。

このサービスは、ブログやSNSと、
一体、何が違うのでしょうか?

一番の違いは、マネタイズの簡易性。

誰でも簡単にコンテンツに課金する
ことができるのが、大きな特徴です。

有料コンテンツに設定すると、
100円、500円、1,000円から10,000円
までで、販売できます。

プレミアム会員になると、販売価格を
50,000円まで引き上げられます。

また、無料のコンテンツにも、
「サポートする」という機能があり、
投げ銭のようにクリエイターを金銭的に
支援できるようです。

本書は、そんなnoteでアウトプットする
ための教科書です。

著者は、アルファブロガーでネタフルの
管理人として知られるコグレマサトさん。

そしてもう1人、モデルとして活動後、
クリエイティブプランナー/ブロガー
として活躍するまつゆう*さんです。

お2人の共著で、noteを使って、
発信し続けるコツを紹介しています。

 第1章 noteの基本
 第2章 テーマとルールを決める
 第3章 noteを書く
 第4章 ステップアップする
 第5章 自分らしくまとめるマガジン
 第6章 継続して表現する
 第7章 先輩クリエイターに聞く
    アウトプットの極意

私も本書で初めて、noteを知ったので、
良ければ使ってみようかなと考えましたが、
それほど興味が持てませんでした。

私の場合は、このブログを有料化しようと
する考えはないので、特にnoteへ移行する
メリットを感じられませんでした。

ということで、本書はコグレマサトさんの
継続してアウトプットするノウハウを
中心に読みました。

  「ぼくは15年以上、ネタフルという
  ブロクを書いています。noteも並行
  して書いていますが、それぞれ自分の
  中で書き分けというか、すみ分けは
  なんとなくあります。ただ、どちらも
  何かを書く場所としての性質は変わらない
  と思っています。
  そこで、ぼくがブログを書き続けるに
  あたって、自分の指針としてきたものを
  紹介したいと思います。それが
   “ネタフルメソッド” というものです。」

私もこのブログを書いているので、
ネタフルメソッドは参考にしたいと思います。

 ネ:ネガティブなことは書かない
 タ:楽しんで書く
 フ:振り返る
 ル:ルールを守る

ブログを書く方針も、あいうえお作文
にしてしまうところが、コグレマサトさん
の読者を惹きつける上手さなのでしょう。

この本から何を活かすか?

もし、私がnoteを使うとしたら、
本の紹介とは全く別のテーマを選んで
書くのがいいかもしれません。

何かのノウハウを1冊の本にするほど
ではないけれど、記事単位で有益な情報が
あれば発信してもいいかなと感じました。

本を章単位で切り売りできるイメージ
でしょうか。

そんなテーマがないか考えてみます。

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| ノウハウ本 | 05:32 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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あーーーーー!!!仕事も人間関係もいろいろめんどくさ!!!と思ったら読む 人生をシンプルにする本


あーーーーー!!!仕事も人間関係もいろいろめんどくさ!!!と思ったら読む 人生をシンプルにする本

満足度★★★★
付箋数:26

著者の山田マキさんから献本頂きました。
ありがとうございます。

あなたは、毎日の仕事や生活で、
「しんどい」と感じることはありませんか?

ときには、何をやっても裏目に出て、
上手くいかないこともあるでしょう。

そんなときに、「もっとがんばらなければ」
「努力が足りなかった」と考えてしまうと、
どんどん苦しくなっていきます。

ところで、あなたはどうしてそんなに、
がんばらなければいけないのでしょうか?

がんばらなければいけないと思っているのは、
あなたの単なる思い込みかもしれません。

  「現代人は、考えすぎなのです。
  考えて、がんばって、無理して足し算を
  するから、大切なことが見えなくなり、
  うまくいかなくなってしまいます。
  うまくいっても、素直に喜べません。
  そうではなく、もっとシンプルにして
  いくことがまずは大事なのです。」

本書は、タイトルの通り、あなたの人生を
もっとシンプルにするためのヒントが
書かれた本です。

シンプルなだけでなく、こういう風に
生きられたら素敵だなとも思える
本でした。

人生をシンプルにするために、
本書で最初に勧めれれているのは、
自分と他人の境目をはっきりさせる
ことです。

世間では、「他人とわかり合う」ことは、
良いこととされています。

しかし、これはなかなか難しい。

なぜ、これが難しいかというと、
「わかり合いたい」には本音があるから。

それは、相手のことを理解したいと
いうより、自分のことを理解してほしい
という本音です。

よく言われる「話せばわかる」も、
実は自分の話を聞いてほしいだけ
だったりします。

では、シンプルに生きるには、
どのように考えたらいいのでしょか?

  「そこで提案したいのが、 “かわち合う”
  という考え方です。わかり合うのではなく、
   “かわち合う” ことを大切なルールと
  してすえてみます。わかち合うとは、
  お互いの気持ちを伝え合いますが、
  どちらもそれを受け止めるだけ。」

言葉は似ていますが大きく違う、
「わかり合う」と「わかち合う」。

相手とわかち合うだけでいいんだ
と思うだけで、ずいぶん楽に会話を
することができます。

例えば、仕事で先輩と後輩との会話。

 後輩 何か最近、仕事つらいんですよね。
 先輩 へぇ、何がつらいの?
 後輩 仕事量が多くて、ぜんぜん余裕が
   ないんです。
 先輩 仕事の進め方はどんな感じ?
 後輩 〇〇を準備しながらやってるん
   ですけど、つらいんです。
 先輩 仕事なんてつらいのはみんな
   一緒だよ。私だって何年も必死に
   やってここまで来たんだ。

ありがちな会話で、先輩の言っている
ことは正論ですが、それは価値観の
押しつけになってしまいます。

これを「わかち合い」にすると、
次のような会話に変わります。

 後輩 何か最近、仕事つらいんですよね。
 先輩 え~大変なんだね~。

たったこれだけです。

先輩だからって、後輩の考えを正したり、
諭したり、励ましたりしません。

ただ、相手の気持ちを受け入れるだけです。

もちろん、後輩が本当に仕事のやり方が
わからなくて助言をして欲しいときには、
教えてあげればいいのです。

本書には、このような余計な思い込みを
捨てるヒントがたくさん書かれています。

ストレスを抱えながら過ごしている
多くの人の気持ちを、すっと軽くして
くれるはず。

読んでいて気持ちのいい本なので、
私は何冊か買って、悩みがちな人に
配りたいなと思いました。

この本から何を活かすか?

  「言うべきかどうか迷うことは、
  言わなくていい」

私は迷ったときは言っていました。

でもこれって、相手のためと思いつつ、
ただ自分が言って楽になりたいだけ
だったかもしれません。

今後は、「迷ったら一切言わない」の
方針に決めたいと思います。

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| 心に効く本 | 05:55 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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生涯投資家vs生涯漫画家 世界で一番カンタンな投資とお金の話


生涯投資家vs生涯漫画家 世界で一番カンタンな投資とお金の話

満足度★★★
付箋数:23

本書は、生涯投資家の村上世彰さんと、
生涯漫画家の西原理恵子さんの対談本。

投資とお金をテーマに、2018年10月から
2019年1月までに3度対談した内容を
まとめています。

一部は月刊「文藝春秋」2018年12月号に
掲載されましたが、基本的には語り下ろし
となっています。

西原さんの話を聞いていると、本当に
「この人絶対に投資に向かないんだな」
ということが伝わってきます。

その考えのままで、投資をやっては
いけない人の典型です。

しかし、世の中には西原さんと同じ
くらいの理解の人が、結構多いのでは
ないかと、私は感じています。

まずは、ここから。

 西原 私からしたら、投資もパチンコも
   同じようなイメージなんですよ。

 村上 パチンコとか競馬や競輪もそう
   ですけど、ギャンブルは基本的に
   マイナスになるようにできています。
   期待値が1を切っている。

 西原 でも、株はギャンブルでしょう?

 村上 違いますよ、投資ですよ。

 西原 いや、信じられない。

西原さんは、これまでかなりギャンブルで
負けた経験があるるようで、食いつきます。

しかし、村上さんは「期待値」で、
それをやっていいかどうかを判断します。

ボートレースは当てやすいかという話に
なって、次のような会話が続きます。

 西原 ボートは6艇で競馬は16頭とかいる
   んですよ。しかも、三連とか張り方が
   難しいじゃないですか。それを当て
   なきゃいけないんだから、競馬のほう
   が難しいと思いますけど。

 村上 6艇だから当てやすいとか16頭だから
   当てにくいとか、そういう問題じゃ
   ありません。要するにボートも競馬も
   競輪も、 “賭け金のうちいくらを
   払い戻せ” というのが法律で決まって
   います。その比率が0.75。1000円賭け
   たら750円戻ってくる仕組みになってる。
   期待値0.75というのはそういうことです。
   つまり、最初から250円=25%は天引き
   されているわけです。

これらのギャンブルは、勝つためにやる
のではなく、時間を楽しむためにやる娯楽。

回数を多くやればやるほど、大数の法則に
従って、期待値に収束していくものです。

ちなみに、宝くじの期待値は0.45ですから、
これも夢を買う(買ってるつもりになれる)
娯楽です。

では、株の期待値はどのように計算する
のでしょか?

お2人の会話では、1万円の株について
話していますが、挿入されている図解では、
100円の株を例にしていました。

 A:100円の株が300円になる可能性が10%
   同じ株が50円になる可能性が90%
   期待値=3×0.1+0.5×0.9=0.75

 B:100円の株が1000円になる可能性が10%
   同じ株が50円になる可能性が90%
   期待値=10×0.1+0.5×0.9=1.45

実際は、可能性が計算できるわけでは
ないので、個別の株に投資しても
儲かるとは限りません。

だからこそ、インデックスへの投資が
一般的に勧められているわけです。

また、投資を知らない人は、いくら
期待値がプラスでも、0になる可能性が
高いと、あまり手を出しません。

そこが本当に儲ける投資家と一般の人
との大きな違いなのでしょう。

ベンチャー投資は、その極端な例です。

お2人の会話を聞いていると、本当に投資に
関しては、ダメダメだった西原さんが、
対談を重ねるごとに、考えが変わっていく
ことがわかります。

本書は、投資オンチな人や敬遠していた人を
勇気づける一冊になっています。

この本から何を活かすか?

お2人の会話で、ちょっと変だなと思った
箇所がありました。

 村上 日経平均だけをやっている人は
   8割方勝っているんじゃないですかね。
   だって、日本の株式市場って'90年
   までずっと上がってて、バブル崩壊で
   一旦下がったけれども、そこから
   またずっと上がってますから。

 西原 じゃあ、負けた2割の人は何なん
   ですか? 何をしてたんですか?

 村上 テンバガー(株価が10倍になる銘柄)
   を狙ったんじゃないですか。

個別の株をやっているならそうですが、
日経平均をETFなどで買った人が負けた
原因はタイミングしかないと思います。

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| 投資 | 05:45 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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