活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


2019年09月 | ARCHIVE-SELECT | 2019年11月

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ビッグデータ探偵団


ビッグデータ探偵団 (講談社現代新書)

満足度★★★
付箋数:21

「ビッグデータ」というキーワードが
注目され始めたのは、2011年頃からの
ことでした。

ビッグデータとは、読んで字の如く、
大量のデータ群を表す言葉です。

さすがに、ビッグデータという言葉
自体は聞いたことがある人が多いでしょう。

では、そのビッグデータを使って、
一体、何が分かって、どんなことが
できるのでしょうか?

本書は、そんな疑問に答える本です。

  「これから私たちが本書で示して
  いくことは、ビッグデータが、
  これからのビジネスを考えるうえで、
  また、あなたの生活をより快適なもの
  にするために、こんなにも役立つのか、
  という驚きと発見である。」

本書でビッグデータの有効活用例を
示してくれるのは、Yahoo!ビッグデータ
レポートのみなさんです。

チームの統括を務める安宅和人さん、
編集長の池宮伸次さん、その他のチームの
みなさんの共著です。

  「(ヤフーが持つ)多彩なサービスを
  通じて蓄積された膨大なデータ群―
   “マルチビッグデータ” を活用して、
  データの面白さとそのパワーを、
  わかりやすく伝えたい。
  そんな強い思いから、私たちの最初の
  一歩は始まった。」

特にヤフーが保有しているのは、
ネット上の膨大なデータです。

それは私たちのリアルな世界とは、
本当に繋がっているか疑問に思う方も
いるかもしれません。

しかし、ネットとリアルの世界は、
別々に切り離して考えることの
できない関係にあるようです。

  「ネットとリアルは別個の世界で
  あるどころか、切り離しえないもの
  であり、今後ますますその関連が
  密接なものとなっていくことは
  間違いない。」

本書の目次を見ると、どんなことが
データから読み取れたかがわかります。

 第1部 ビッグデータは、「深層」を
    描き出す
 1-1 新社会人は4月に「モットーとは」、
   5月に「新入社員 辞めたい」、
   6月に「恋活」と検索する
 1-2 ママは、生後102日目にわが子を
   モデルへ応募したくなる
 1-3 「頭が痛い日本人」が最も多い
   時刻は、17時である
 1-4 矢沢永吉と郷ひろみは、双子レベル
   の「そっくりさん」
 1-5 日本は、「東京」と「それ以外」
   の2つの国からできている
 幕間劇 1-6 音楽CDが売れる時、
    サバの漁獲量が増える
    ――擬似相関とは何か?
 第2部 ビッグデータは、こんなに役立つ
 2-1 これからの「混雑ぶり」がわかり、
   移動のストレスが消える
 2-2 救援活動をスムーズに進める、
   「隠れ避難所」を探せ!
 2-3 リニアで日本はどれだけ狭くなる
   のかを、実際に見てみよう
 2-4 政治への関心が薄い日本人の注目を
   一挙に集めた、「令和」発表の瞬間
 2-5 検索量を分析すると、選挙の
   議席数予測は96%も的中する
 2-6 今の景気を予測することは、
   どこまで可能か?

個人的に本書で一番面白かったのは、
「Yahoo!JAPAN景気指数」を作る試みです。

景気を数値化したものとしては、
内閣府が発表する「景気動向指数」が
ありますが、これは数ヶ月前の景気が
どうだったかを数値化したもの。

ヤフーでは、それをリアルタイムで
算出するモデルを作ろうとしていました。

最終的にこの試みは断念したようです。

しかし、内閣府発表の数値を予測する
のではなく、独立した景気指数として、
その活用の道を探って欲しいですね。

この本から何を活かすか?

本書では日本のアーティストが作った
計16万曲の歌詞を分析して、酷似する
アーティストを明らかにしています。

 モーニング娘とBerryz工房
 Mr.ChildrenとTOKIO
 矢沢永吉さんと郷ひろみさん
 いきものがかりと浜崎あゆみさん
 TUBEと大黒摩季さん
 真心ブラザーズと奥田民生さん
 森進一さんと堀内孝雄さん
 中島みゆきさんと研ナオコさん

言われてみれば、歌詞が似ているのは、
なんとなくわかる気がします。

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| IT・ネット | 05:41 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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科学者が消える: ノーベル賞が取れなくなる日本


科学者が消える: ノーベル賞が取れなくなる日本

満足度★★★
付箋数:22

日本人初のノーベル賞受賞者は、
1949年に受賞した湯川秀樹さんでした。

以来、2019年までに日本人のノーベル賞
累計受賞者は27人に上ります。

国別の受賞者数では、日本は世界で6位。

特に2000年以降、自然科学部門での
受賞が増え、日本はノーベル賞大国の
1つになっています。

最近では、ほぼ毎年受賞者が出ている
ので、日本の科学技術の将来は明るいと
感じている方も多いでしょう。

しかし、2016年に生理学・医学賞を
受賞した大隅良典は訴えました。

  「このままでは、日本からノーベル賞
  学者が出なくなると思っている。
  (日本人の連続受賞は)過去の遺産
  という面もある。」

この大隅さんの警鐘を聞いた、
本書の著者、ノンフィクションライター
の岩本宣明さんは、次のように思いました。

  「なんぼなんでも、京大や東大で
  そんなことはないやろ。
  ノーベル賞を受賞するような人は
  理想が高すぎるんとちゃうか―。」

本書は、このような疑問を感じた、
岩本さんによる調査レポートです。

  「本書の結論を先に言ってしまいます。
  本当に酷い。無茶苦茶です。
  このままでは、ノーベル賞はおろか、
  日本から科学者自体がいなくなって
  しまいそうです。嘘だと思われたら、
  是非、最後までお付き合いください。」

まず、岩本さんが指摘するのは、
ノーベル賞の受賞対象の功績の大半は
受賞者の若手時代の研究である点です。

受賞時点ではそれなりの年齢なので、
長年の苦労の末の受賞というイメージ
があります。

しかし、実際は30代での研究成果を
評価されての受賞が最も多いのです。

次に指摘するのは、日本の博士の卵が
減っていることです。

理工系博士課程入学者は、ピーク時の
3分の2にまで減少しています。

それは、博士課程を終了しても
9割以上が安定した研究職就けない
現実が影響しています。

更に、日本の科学技術の基礎的な力
については、「論文」に注目します。

まずは、論文数が減っていること。

全世界の自然科学系論文数の推移を
見ると、主要国の中では日本の論文数
だけが減っています。

日本の人口あたりの論文生産性では、
世界37位でしかありません。

また、論文の質の目安となる、
他の論文に引用される頻度でも、
近年は相対的に減ってきていることが
データでわかります。

こういった日本の研究力低下は、
研究資金に問題があります。

科学技術白書のデータを紐解くと、
日本の研究者1人当りの研究費は、
過去35年間まったく増えていない
事実が浮かび上がってきます。

特に懸念されるのは基礎研究費への
割当が低いことです。

短期で役立つ研究に予算が集中的に
割当られているので、基礎研究が
疎かになっているのです。

本書では、あまり目を向けたくない
現実が明らかにされていきます。

しかし、日本が科学技術立国を
標榜するなら、現状のままに
してはおけない問題なのです。

 第1章 憧れだったノーベル賞
 第2章 研究者がいなくなる
   -空洞化する大学院博士課程
 第3章 衰弱している日本の研究力
   -主要国で最低レベルに凋落
 第4章 忙しくて研究できない
   -「選択と集中」の弊害
 第5章 ノーベル賞が消える
   -研究者が共有する危機感
 第6章 大学解体のとき

この本から何を活かすか?

では、日本はどうすべきなのか?

岩本さんは、次の提言で本書の最後を
締めくくっています。

  「教育と研究の二兎を追う大学は、
  すでに耐用年数が切れています。
  大学進学率が60%に迫る状況の中で、
  もはや教育と研究の両立は無理です。
  それが、日本の研究力が衰退して
  きている構造的な問題だと、
  私は思います。
  分離して再出発するしかありません。」

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| 科学・生活 | 06:57 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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世界を戦慄させるチャイノベーション


世界を戦慄させるチャイノベーション

満足度★★★★
付箋数:24

日経BP社の山崎さんより献本頂きました。
ありがとうございます。

あなたは、中国企業の技術革新に対して、
「所詮は中国」と思っていませんか?

もし、そんな上から目線で中国企業の
技術力をナメていると、本当の実力を
見誤るかもしれません。

  「米国はテクノロジーで中国に後れを
  取り、もう追いつけないと思っている。
  だからこそ米トランプ大統領は中国の
  通信機器大手のファーウェイを
  あらゆる手段を使って排除しようと
  している。(中略)
  かつて中国は、米国や日本、韓国の
  技術をコピーしていたが、逆に
  こうした国々が中国の技術をまねる
  時代がやってくるだろう。」

これはリーマンショックの到来を
予言したことでも知られる投資家、
ジム・ロジャーズさんの言葉です。

中国のやっていることが、嫌いとか
言っていられる段階は、もう過ぎた
のかもしれません。

これまで世界の技術革新をリード
してきたのは、いわゆる「GAFA」
(グーグル、アマゾン、フェイスブック、
アップル)と呼ばれる米国の企業でした。

しかし、技術力でも時価総額でも、
それに迫る勢いがあるのは、
中国の「BATH」です。

これはインターネット検索の百度、
ネット通販のアリババ集団、
ネットサービスのテンセント、
通信機器のファーウェイの4社です。

しかし、この4社にとどまらず、
非上場ながら企業価値が10億ドルを
超えるユニコーン企業が中国では
次々と生まれています。

その中でも2017年に日本に上陸し、
月間の利用者が1000万人に迫って
いる企業があります。

それは動画投稿アプリ「TickTok」
を提供する北京字節跳動科技
(バイトダンス)です。

ティックトックは、日本では若者を
中心に大流行しましたね。

私たちが知らないうちに、
中国の技術力は日本にも入り込み、
大きな存在感を示すようになっています。

本書は、中国発の技術革新、
「チャイノベーション」を
豊富な取材を行こない徹底解剖した本。

日経ビジネスで特集された記事が
ベースになっていますが、
かなり読み応えがありました。

そして、タイトルにある通り、
チャイノベーションには戦慄を感じます。

それは、中国では私たちの常識では
考えられない、「タブーなき」
技術革新が行われているからです。

SFに出てくるマッドサイエンティストが、
狂気の技術開発を行っているのに、
近い印象さえあります。

例えば、倫理上問題がある遺伝子を
編集した赤ちゃんを誕生させる。

例えば、自動運転技術に必要なデータを
集めるために、街丸ごと実験場とする。

こうした常識破りのことをやってでも、
技術開発を行う姿勢はやはり脅威です。

その結果は、技術力を裏付ける指標の
1つである特許出願数にも表れています。

中国の特許出願数は、2010年には
日本を抜き、2011年には米国も抜いて、
今では世界トップを独走しています。

存在感を示すチャイノベーションは、
日本にとって敵か味方か?

本書では、中国の技術革新に対して、
ポジティブに見る識者とネガティブに
見る識者の両方のインタビューを掲載。

一方的な見方にならない、バランスの
取れた本に仕上がっています。

本書は、中国脅威論から一歩先に
踏み出すために最適な本だと思います。

この本から何を活かすか?

半導体の分野では、性能と消費電力を
左右する「微細化」技術で覇権争いを
しています。

最初に7ナノメートルの半導体を開発
したのは、米アップルでした。

それとほぼ同時に7ナノメートルの
半導体を開発したのが、ファーウェイ
傘下の海思半導体(ハイシリコン)。

微細化では、世界最大手のインテルや
クアルコムは出遅れているようです。

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| 社会・国家・国際情勢 | 05:58 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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ヤバい集中力 1日ブッ通しでアタマが冴えわたる神ライフハック45


ヤバい集中力 1日ブッ通しでアタマが冴えわたる神ライフハック45

満足度★★★★
付箋数:25

  「情報量が激増する社会では、
  人間の集中力こそがもっとも重要な
  資産になる」

これは1978年にノーベル経済学賞を
受賞した、米国の認知心理学者の
ハーバート・サイモンさんの言葉です。

「集中力」が上がれば、私たちの
仕事や勉強などのパフォーマンスは
大きく向上することでしょう。

では、どうやったら集中力を高める
ことができるのでしょうか?

この疑問に答える前に、本書では、
あるメタファー(比喩)を使って、
私たちの脳を表現しています。

そのメタファーとは「獣と調教師」。

集中力とは、単一の能力ではなく、
いくつかの能力の組み合わせ。

それらを全て組み込むための土台が、
「獣と調教師」というメタファーです。

  「獣は “衝動” や “辺縁系” に当たり、
  調教師は “理性” と “前頭前皮質” に
  相当します。本能のまま好きに動く
  獣を、調教師がどうにかして操ろうと
  するような、そんなイメージです。」

もう少し、細かく見ていくと、
獣と調教師には、それぞれ次のような
特性があります。

<獣の3つの特性>
 ・難しいものを嫌う
 ・あらゆる刺激に反応する
 ・パワーが強い

<調教師の3つの特性>
 ・論理性を武器に使う
 ・エネルギー消費量が多い
 ・パワーが弱い

私たちが集中力を高めるのは、調教師が
獣をうまくコントロールするようなもの。

パワーにおいては、どうやても
調教師は獣に勝つことはできません。

しかし、調教師の武器である合理性を
うまく使って、獣を導けば莫大なパワー
を得ることができるのです。

本書では、「獣と調教師」のメタファーに
最新の脳科学や心理学、栄養学などの
研究データから分かったことを加え、
実行可能なノウハウとしてまとめています。

著者はサイエンスライターとして活動
するかたわら、企業のコンサルティング
なども行っている鈴木祐さん。

ベストセラーとなった『最高の体調』の
著者として知られている方です。

鈴木さんは、1日平均で15本の論文と
3冊の本を読むと同時に2万~4万字の
原稿を毎日書き続けています。

本書の集中力アップのテクニックは、
鈴木さんが生産性の高い仕事をする上で
実際に大いに役立っているそうです。

  「獣とのバトルに勝つためには、
  毎日のように細かく報酬の予感を
  調整する必要がありますし、
  長期的には儀式をくり返して自分なりの
  物語を編み変えねばなりません。
  そのプロセスでは激しい感情に
  立ち向かうスキルを求められ、
  そのたびに心身は消耗していきます。」

このように獣をコントロールするのは、
簡単なことではありません。

それでも獣を乗りこなそうとするのは、
私たちが自分の人生の主導権を握り直す
ことでもあるからです。

本書で紹介される45個のテクニックは、
手軽なものから、長期的にトレーニングを
要するものまであります。

そのため、各テクニックを万全に
使いこなすロードマップも用意されています。

比喩がユニークなので興味深いですし、
実践しやすいように十分に工夫された
本だと思います。

この本から何を活かすか?

研究の結果、やはり「カフェイン」は
脳の覚醒作用としては最強でした。

本書には、その作用が強いだけに、
従うべき「カフェイン摂取の5原則」が
示されています。

 1. 一度に缶コーヒー2本以上飲まない
 2. コーヒーにはミルクかクリームを入れる
 3. 起床から90分はカフェインを飲まない
 4. アメリカ陸軍開発のスケジューリング
  サービス「2B-Alert」を使う
 5. 緑茶に含まれるリラックス成分
  「テアニン」と一緒に飲む

ちなみに「2B-Alert」とは、
1回のカフェイン摂取量を減らして、
その覚醒効果を最大限に引き出すための
Webサービスです。

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時間革命 1秒もムダに生きるな


時間革命 1秒もムダに生きるな

満足度★★★
付箋数:24

  「 “時は金なり” ということわざがある。
  ぼくに言わせれば、こんなバカな考え方
  はない。この言葉は、時間とお金を
   “同等に価値があるもの” だとしている
  からだ。人間にとって、何より尊いのは
   “時間” である。お金など比べものに
  ならない。」

本書は、堀江貴文さんとって最も大切な
「時間」だけをテーマにして語った本。

時間は、誰にでも平等に与えられた資産。

しかし、時間には限りがあって、
一度ムダにしてしまうと、その時間は
取り戻すことができません。

そして与えられた時間をどう活かすかで、
人生が変わってきます。

本書は、言わば時間の使い方を変える
ことで、人生を変えるための本です。

本書は、タイムマネジメントの
細かなノウハウが書かれている
わけではありません。

どちらかと言うと、考え方や精神論が
中心です。

いくらテクニックでわずかな時間を
生み出しても、根本的な時間に対する
考え方を変えなければ、時間をムダに
浪費してしまうからです。

堀江さんが、時間革命をするために、
最初に問うのは、次の質問です。

  「きみは “自分の時間” を生きて
  いるか?」

堀江さんは、時間を「自分時間」と
と「他人時間」に分けています。

自分時間とは、好きな仕事、趣味、
やりたいこと、たのしいイベント、
気の合う仲間との飲み会等に使う時間。

他人時間とは、やらされている仕事、
通勤、したくもない電話やメール、
気を遣う飲み会等を指します。

本書が目指すのは、自分時間を増やし、
他人時間を減らすこと。

そうすると、人生の質が上がります。

  「ぼくにしてみれば、他人のせいで
  時間が奪われている状態というのは、
   “生きながら猛獣にゆっくりと
  食い殺されている” のと同じだと
  言っても過言ではない。それなのに
  なぜ気づかない? なぜ平気でいられる?
  ぼくには不思議でならない。」

そうは言っても、生きていくために、
給料をもらうために、時間の切売りして、
他人時間に費やすしかないと、
考える人は多いかもしれません。

しかし、それは常識が作り出した
単なる思い込み、幻想に過ぎないと
堀江さんは考えます。

そもそもの間違いは、労働することを
「時間をお金に換える行為」と考えて
いることです。

  「働くとは、 “何かをじっと我慢する
  こと” ではない。本当は家でダラダラ
  したいのに、がんばってオフィスに
  来て、一定の時間をおとなしく
  過ごした “ご褒美” としてお金が
  もらえるとでも思っているのだろうか。
  なぜこうなるかと言えば、お金の本質が
  わかっていないからだ。お金というのは
  単なるツールに過ぎない。それなのに、
  お金そのものに価値があるかのように
  思い込んでいるから、貴重な時間を
  お金に換えてしまう。」

空気を読むとか、忖度するのは一切なし。

そんなことにムダな時間を使うなら、
自分のために時間を使う。

世間の常識を捨てて、堀江さんの域にまで
考え方を変えるのは簡単ではありません。

それでも、本書には刺激的な言葉が
並んでいるので、それをカンフル剤として、
少しずつ考え方を変えることはできます。

「タイムイズマネー」ではなく、
「タイムイズライフ」を実践している
堀江さんだからこそ出てくる言葉には
人を動かすだけの力を感じました。

この本から何を活かすか?

  「食欲・性欲・睡眠欲は
   “幸福を感じるためのツール” 」

堀江さんは、こららは1日サイクルの
欲望だと考えます。

1回食欲・性欲・睡眠欲を満たしても、
次の日になれば、リセットされて、
またそれを満たしたくなる。

  「すばらしいと思わないだろうか?
  ぼくたちは、毎日つねに幸福を感じ
  られるように、 “食欲・性欲・睡眠欲” 
  という最高のツールが用意されている
  わけである。」

この3欲を満たすことが「そこそこ幸せ」
に生きるための秘訣のようです。

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| 時間術 | 05:43 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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無敗営業 「3つの質問」と「4つの力」


無敗営業 「3つの質問」と「4つの力」

満足度★★★★★
付箋数:30

日経BP社の山崎さんに献本頂きました。
ありがとうございます。

最初は、「コンペで8年間無敗って、
ずいぶん大げさだな本だな・・・」と
思いました。

しかし読後は、このノウハウなら
本当に8年間無敗はありえるし、
しかも著者以外でも実践できると
思いました。

私は過去10数年間、このブログで、
100冊以上の営業本を紹介してきましたが、
本書はその中で、No.1だと言えます。

著者の高橋浩一さんのモットーは、
「営業を科学する」とのことです。

データを元に顧客心理を深堀りし、
営業戦略を組み立てているので、
センスに頼ったり、コミュニケーション
能力だけで勝負することはありません。

そういった能力があれば、営業成績が
上がることはもちろんですが、
なくても本書のノウハウを実践すれば、
勝率は間違いなく上がるでしょう。

それぐらい本書は他の営業本とは
一線を画します。

営業でよく見られるパターンとして、
提案してお客さまが判断に迷ったときに、
「特別にお安くしますよ」と値引きを
提案する場合があります。

  「営業の側としては、これを体で
  覚えてしまうと “迷ったお客さまには、
  値引きを申し出ると、決めていただける”
  という考え方が癖になります。
   “お客さまは、結局、価格で判断する” 
  という思い込みが強化されるのです。
  しかし、 “お客さまは価格で決める” 
  と思い込んでしまうと、厳しい接戦を
  勝ち抜くための武器が増えていきません。」

価格は、お客さまの重要な選定基準の
1つであることは間違いありません。

しかし、常に価格が安いことが
他の要素に優先するわけではありません。

実際の顧客心理を紐解くと、
「とにかく他より金額が安い」ことより、
「費用対効果の納得感」の方が重要で
あることがわかります。

お客さまはそれを正直に伝えてくれる
わけではありません。

このお客さまの「納得感」を得るには、
「わかってくれる」営業であることが
重要です。

実は、お客さまと営業に間には、
大きな情報のギャップがあり、
そこから期待の「ズレ」が生じて
いるのです。

この「ズレ」を解消しなければ、
お客さまの理解や信頼は得られず、
「わかってくれる営業」にはなれません。

そのため本書では、まず情報ギャップ
を埋めるために、パターン分けして、
「3つの質問」で詳しく状況把握します。

そして、その質問を起点にPDCAを回し、
「質問力」「価格訴求力」
「提案ロジック構築力」「提案行動力」
の4つの力を駆使して、お客さまとの
「ズレ」を解消します。

高橋さんは、営業に関する講演会を
現在は年間200回近く行っていますが、
もともとは極端な人見知りだったそうです。

しかも、営業の才能やセンスがあった
わけではありません。

なぜ、そんな高橋さんが無敗の営業
ができるようになったのか?

  「私が、なぜコンペに負けなくなった
  かというと、ズレを解消することに
  対して、尋常ならざる熱意を注ぎ、
  ひたすら研究と実践をくり返して
  きたからです。
   “ズレの発見” というのは、人と話す
  ことすら恐怖だった私の人生を大きく
  変えてくれた希望の光でした。」

本書のノウハウは勘や経験に頼って
身につけるものではないので、
誰でも、いつでも、再現できます。

本書は営業に携わるすべての人に、
自信を持ってオススメできる一冊です。

この本から何を活かすか?

本書では、案件や商談の難易度を
「楽勝」「接戦」「惨敗」の
3パターンに分けています。

この3つの中で「接戦」になる割合が
最も多く、そこでの強さが営業力を
左右します。

接戦では、「認知的不協和」を打破
していくことが重要です。

認知的不協和とは、自身の中で矛盾する
認知を同時に抱えたモヤモヤした状態。

それを打破するために有効なのが、
本書で紹介されている「3つの質問」です。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| マーケティング・営業 | 06:21 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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開成流ロジカル勉強法


開成流ロジカル勉強法

満足度★★★
付箋数:24

社会人にとって「勉強する」とは、
どういうことを指すのでしょうか?

学生と違って、高校や大学の試験を
目指すわけではありません。

そのため学生時代の「覚える」ことと、
「問題を解く」という勉強の種類とは、
少し違うはずです。

社会人になって、ある特定の分野の
専門知識を身につけなければならない
人もいるでしょう。

しかし、もっと広く一般的に社会人に
求められるのは、「インプット」と
「アウトプット」の技術です。

これをもう少し細かく見てみると、
インプットは「読む」ことと、
「聞く」こと。

アウトプットは「書く」ことと、
「話す」ことになります。

本書は主に社会人向けに、「読む」、
「聞く」、「書く」、「話す」の4技能
に「ロジック」を加えた学ぶ技術を
身に付けるための本です。

著者は株式会社キャストダイスを経営し、
YouTuberとしても活動する小林尚さん。

小林さんは、東大出身ですが、
自身の「4技能+ロジック」の勉強法
を身につけたのは開成高校時代の
弁論部に所属していたときだと言います。

弁論部では、ディベートを行うために、
読む・聞く・書く・話す+ロジックを
総動員して競うことになります。

そのため本書は「開成流ロジカル勉強法」
というタイトルが付けられました。

まず4技能のベースとなる「ロジック」は、
「多くの人に理解してもらう」ための
ツールです。

ロジックは、「順序(プロセス)」及び
「分解」という方法を用います。

そのため順序に基づいた型の
「ストーリーロジック」と分解に基づく
「ストラクチャーロジック」の2種類を
学びます。

そして、4技能の中では一番手軽な
「読む」技術から学び始めます。

「読む」ときの最も重要なポイントは、
ロジックを使い「構造的に読む」ことです。

次に学ぶべきなのは「聞く」ことです。

「聞く」には、受動的に聞く方法と、
積極的に聞く方法の2種類があります。

ここで意外と重要となるのが、
受動的に聞く行為で、そのときに「メモ」
を取りながら聞く技術を磨きます。

3番めに学ぶのは「書く」技術です。

「書く」ことは、4技能の中で唯一、
形を残すことができる行為です。

「書く」ときに重要なのは、
「何を書くか取捨選択すること」と
「必ず伝わるレベルで書く」ことです。

そして最後に学ぶのが「話す」技術です。

社会人にとって「話す」技術は、
会議や交渉の場、プレゼンテーション
などで使う重要な技術です。

ここでは、要素を整理して構造的に
話すことを目指します。

  「元来ビジネス書や勉強法の書籍で
  あれば “簡単に読めて、コスパがよく
  成果が出る” というコンセプトが
  大前提であり、本書のように一度読む
  だけでは習得が難しく、繰り返し
  実践・練習を積み重ねることを前提に、
  本質的なノウハウを盛り込む企画は
  極めて異例かもしれません。
  しかし、本質的には(何事もそうですが)
  楽をして身に付けられる技術・ノウハウ
  に高い価値はありません。」

本書の技術は、小林さんが語るように、
身に付けるためには、訓練が必要です。

しかし、一度身に付けてしまえば、
一生使える自分の資産になるので、
時間をかけて取り組む価値は十分にある
と思います。

この本から何を活かすか?

元々持っている知識が少ない場合と
多い場合では、どちらが新しい知識を
習得しやすいのか?

頭に入る知識の容量が一定だとすると、
既に入っている知識があり過ぎると、
もう入らないと思うかもしれません。

しかし、実際はその逆です。

  「保有している知識が多いほど、
  新たな知識を習得しやすい」

なぜなら、何かを覚える際には、
その周辺情報があるほど覚えやすいから。

だから、新しいことを学ぶときには、
少しでも馴染みのある部分から広げる
ことがポイントとなるようです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| 勉強法 | 05:50 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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ビジネス現場で即効で使える 非ネイティブエリート最強英語フレーズ550


ビジネス現場で即効で使える 非ネイティブエリート最強英語フレーズ550

満足度★★★★
付箋数:26

著者の岡田兵吾さんより献本頂きました。
ありがとうございます。

手元に本が届いてから「これはいい!」
と思い、実際に毎日使っています。

何がいいかと言うと、掲載されている
英文自体が、それほど難しくないこと。

それでいて、困ったときに使えそうな
乗り切るための表現が満載されています。

本書は、ビジネスの現場で非ネイティブが
生き残っていくために必要な、厳選された
英語フレーズと、極意がまとめられた本。

英会話は生きている言葉なので、
正解は1つではありません。

あの本では、こう書いてあったけど、
こっちの本では別の表現が使われてる。

その答えが1つではないところが
英語を勉強する人にとっては、
難しく感じるところでもあります。

しかし、本書を読むとビジネスの現場
では、何が正解かがわかります。

それが、非ネイティブが生き残って
いくための英語フレーズです。

例えば、何か大きな問題があるとき、
次のどちらの表現がよいでしょうか?

 A :  I have a big problem.
 B :  I'm facing a big challenge.

どちらの表現も伝わる英語です。

この場合、正解は「B」。

  「悩んでいると伝えている点は
  どちらも共通しています。
  ネガティブな印象を与えたのが “A” 、
  ポジティブな印象を与えたのが “B” 
  です。」

また、相手の言っていることを
聞き逃した時の表現はどうでしょうか?

 A :  Once more, please.
 B :  Sorry?

こちらも使うべき表現は「B」です。

  「一見、Aさんのほうが丁寧にお願い
  しているように見えますが、じつは
  これNGなんです。 “please” を
  つけているのでよいと思われがち
  ですが、命令っぽく聞こえている
  のです。」

今や、英語を話す人でもネイティブ
より、非ネイティブが圧倒的に
多いと言われる時代です。

実に英語人口の80%は非ネイティブ。

そんな中で、同じ程度の英語力でも、
会議や議論で自分の意見を発言できる
非ネイティブと、ほとんど発言できない
非ネイティブがいます。

その差は何なのでしょうか?

著者の岡田さんは、グローバル企業で
生き抜いている非ネイティブを観察し、
次の2つのルールがあることを発見しました。

 1. 使えるフレーズを多用する
 2. ポジティブで丁寧な言い回しをする

この2つのルールを守ることで、
相手への伝わり方、与える印象が
全く違うものになるようです。

また、岡田さんはかつての上司から
次ように言われ、英語観が大きく変わった
と書いています。

  「非ネイティブの我々が、きれいな
  英語を話す必要はない。自分が伝えたい
  ことを伝えるのに大切なことは、
  Clear(明確さ)、Crisp(簡潔さ)、
  Concrete(具体的である)。
  この3Cを意識して伝える。
  つまり非ネイティブの英語には
  『Structured Communication』
  (論理的で構造的にわかりやすく
  伝えるコミュニケーション能力)
  が必要なのだ。」

本書に掲載されているフレーズや会話例は、
この3Cの精神が貫かれています。

そのため、英語学習者にとっても簡潔で
わかりやすい表現になっています。

また、本書はビジネスの現場で、
英語を使った生き残っていくための、
エピソードも満載されています。

現場でのエッセンスが詰まった
解説のパートを読むだけでも貴重で、
非常にためになると思います。

この本から何を活かすか?

聞かれたことはわからないときでも、
「I don't know.」や「I have no idea.」は、
ビジネスの会話では使わないようです。

「I'm not sure. But~」を使うのが正解。

確信ができなくても、わかる範囲で
少しでも答えようと努力することが
大切のようです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| 勉強法 | 05:55 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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学び効率が最大化するインプット大全


学び効率が最大化するインプット大全

満足度★★★★
付箋数:25

あなたは、どれくらい効率的に
「インプット」していますか?

本を読む、テレビを見る、ネットで
情報を得る、人から話を聞く・・・・

これらの行為は一般的に「インプット」と
呼ばれます。

しかし、本当にそれはインプットと呼べる
のでしょうか?

ある実験で、1週間インターネットで
情報を見てもらい、その後にどれだけの
ことを思い出せるかを試しました。

その結果、1週間経っても記憶に残って
いたのは、わずかに3%だったそうです。

  「インプットとは、脳の中に情報が
  入って(INする)、情報が置かれる
  (PUTする)。情報がインして、プット
  して、初めて “インプット” といえます。」

つまり、いくら情報を頭に入れたとしても、
それが記憶にとどまっていなければ、
それはインプットとは呼べません。

では、どのようにすると記憶にとどまる
インプットができるようになるのか?

その効率を100倍良くする方法がある
と言います。

それは、「アウトプット前提のインプット」
をすること。

本書では、それを略して「AZ」と呼びます。

本書は、精神科医、樺沢紫苑さんの
40万部を超えるベストセラー、
学びを結果に変えるアウトプット大全
に続く第2弾です。

前著で樺沢さんは、アウトプットの重要性
と方法を伝えましたが、実際には
アウトプットとインプットは表裏一体。

貧弱なインプットの人がいくら頑張って
アウトプットしようとしても、
やはり貧弱なアウトプットしかできません。

なんとなく、読んだり、見たり、聞いたり
しているだけでは、アウトプットできる
ほどのインプットにはならないのです。

理想的なインプットとアウトプットの
比率は、「3:7」です。

本書では、アウトプットを前提とした
インプット術として、80個のノウハウを
紹介しています。

それはいずれも脳科学によって裏付けの
あるインプット術です。

例えば、テレビを見る場合。

なんとなく見ているだけでは、ただの
「ザル見」になってしまいます。

しかし、テレビを見ることも貴重な
インプット源にすることができれば、
人生を変えるほどのインパクトがあります。

では、テレビはどのように見るべきか?

まずは時間がムダにならないような
見方をします。

 ・録画で見る
 ・スキマ時間に見る
 ・運動しながら見る

これで時間を奪われることが少なくなります。

次に、テレビを見る姿勢を変えます。

 1.アウトプット前提で見る
  「おもしろい情報」や「気付き」があれば、
  必ずメモを取るようにする。

 2.ネタを集める
  テレビはネタの宝庫。1つ番組を見たら、
  1ネタ見つけ自分の意見を加えアウトプット。

 3.マーケティングに役立てる
  テレビは、「大衆」「みんな」「多くの人」
  を対象にしているので、「大衆の心理」に
  近づくことができる。

そして、テレビか得られた情報でも、
2週間で3回以上アウトプットすると、
長期記憶として残っていきます。

私が個人的にオススメしたいのは、
本書を読んでから、もう一度、
アウトプット大全』を読むことです。

あと、最近読んだ本では佐藤優さんの
新・リーダーのための教養講義 
インプットとアウトプットの技法

は、併せて読んで欲しいですね。

こちらの本は、どうやって学ぶかよりも、
何を学ぶべきかがわかる良書です。

この本から何を活かすか?

動画による学びは、最もコストパフォマンス
が高い「学びの手段」と樺沢さんは言います。

本書では樺沢さんが公開するYoutube動画の
歴代再生回数ベストテンが紹介されていました。

この内、次の3本を見てみようと思います。

 第2位 「信頼できない人」を一瞬で見分ける方法
 第7位 嫌いな人と上手に付き合う方法
 第8位 風邪を一日で治す方法

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| 勉強法 | 06:43 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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5歳から始める最高の中学受験


5歳から始める最高の中学受験

満足度★★★
付箋数:19

著者の小川大介さんより、献本頂きました。
ありがとうございます。

わが家では、中学受験とは無縁だったので、
本書のタイトルを見て、「5歳からって、
親も子も大変だな」と正直、思いました。

しかし、読んでみるとそんなにガチガチの
中学受験の本ではありませんでした。

わが子をどうやって合格させるかより、
どうやって育てるかが根底にありますから、
中学受験をしないご家庭でも参考になる
部分はあると思います。

とは言え、中学受験は大変なものという
イメージがあります。

それは、取り組む内容が小学校の授業で
習う内容を大きく超えているから。

そして量も膨大なので、塾に通うだけ
でなく、かなりの勉強時間が必要です。

そんな過酷なことをわが子にさせたくない、
と考える親御さんもいるでしょう。

しかし、工夫さえすれば中学受験は、
そこまで不自然なものにはならないようです。

  「私は、正しいやり方で進めていけば、
  中学受験は親子にとってとてもいい経験
  ができるものだと思っています。
  実際、わが子の中学受験を経験して、
  わが子のすごさ(成績という意味では
  なく、子どもが持つさまざまな力)を
  感じられましたし、親としても鍛えられ、
  成長することができました。」

著者の小川大介さんは、教育専門家で、
中学受験情報局「かしこい塾の使い方」
の主任相談員です。

そして、自身の教育方針に則って指導し、
お子さん(1人息子)を、西大和学園中、
灘中、開成中、筑波大付属駒場中の
受験した4校すべてに合格させました。

はたから見ると、「塾の先生の子ども
だから、そりゃ受かるよね」と思うかも
しれません。

しかし、他人の子を指導するのと、
自分の子を指導するのは、勝手が違います。

親が塾の先生だからといって、
子どもの成績が、勝手に良くなるような
ものではありません。

小川さんが採った「正しいやり方」とは
どんな方法なのでしょうか?

それは、中学受験に限らず、子どもの能力を
効果的に引き出す育て方です。

  「わが家の方針を実現させるには、
  世の中一般の中学受験方法とはひと味
  違った工夫を施す必要がありました。
  それが、本書で明らかにしていく
   “ゆるやかに無理をさせる” という
  基本方針に表れています。」

急に負荷をかけるのではなく、子どもが
成長できるよう、早い時期からゆるやかに
負荷をかけていく。

それが、子どもを効果的にストレッチ
させるコツです。

  「わが家も、この “ゆるやかにムリを
  させる” というやり方で、中学受験を
  進めていきました。 “ムリをさせる” と
  いうと、子どもがかわいそうと思う方も
  いるかもしれませんが、本人は遊びと
  勉強の区別なく、楽しく取り組んで
  いたので “ムリをさせられた” とは
  思っていないでしょう。」

このような方針で取り組むと、受験前の
大変な時期でも、ひょうひょうと余裕を
もって乗り越えていけるようです。

本書は、いわゆる早期教育をすすめる
本ではありません。

ですから、中学受験をするしないに
関わらず、子どもの教育について
悩みがあるご家庭には参考になる本
だと思います。

 第1章 中学受験ではどんな力が必要か
 第2章 どんなことでも学びにつなげる
    親のかかわり
 第3章 高学年でグンと伸びる
    [タイプ別]学習法
 第4章 最初が肝心!勉強嫌いにさせないコツ
 第5章 頭のいい子が育つ環境づくり

この本から何を活かすか?

本書は、中学受験しない家庭にも役立つ
とは言っても、やはりゴールは中学受験合格。

もし明らかに中学受験をしないことが
はっきりしている場合は、小川さんの
本では、次の本が参考になると思います。

頭のいい子の親がやっている
「見守る」子育て


こちらの方が、もう少し一般的な内容で、
9歳前後までの子どもの育て方についての
アドバイスが書かれています。

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| 勉強法 | 05:36 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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もう銀行はいらない


もう銀行はいらない

満足度★★★
付箋数:20

  「この本の執筆を通して、私はある結論に
  至りました。銀行業界が抱えるさまざまな
  問題をすべて解決するための方法は、
  1つしかありません。
  それは銀行業務から人を排除することです。
  (中略)
  ここまで発達したIT(情報技術)やAI
  (人工知能)の技術があれば、
  近い将来、銀行は巨大な情報システムの
  塊となって、それをメンテナンスする
  プログラマー以外、人はいらなくなります。
  銀行の9割が消え、銀行員は99%リストラ
  される。それが銀行の未来像です。」

これが上念司さんの考える結論です。

本書は、現在の銀行の様々な問題を指摘し、
銀行大崩壊時代を予測する本です。

なぜ、上念さんは銀行は不要と考える
のでしょうか?

それは、今の銀行には融資の審査能力が
ないと考えるからです。

実績がない、新しい会社は銀行から
お金を借りることができません。

ただし、実績や将来性がなくても、
コネや紹介があると、非常に良い条件で
お金を借りることができます。

そして、主に銀行がお金を貸している先は、
不動産などの担保を持っている会社。

もともとお金を持っていて、返すことが
できる会社にしかお金を貸しません。

つまり事業の将来性に融資は関係なく、
失敗しても取りっぱぐれのない所にしか
銀行はお金を貸さないのです。

  「ブランド物の時計やバックを質として
  預かる代わりに、お金を貸して利子を得る
  質屋とやっていることは変わりません。」

銀行がマクロ経済の中で果たすべき、
大きな役割は「信用創造」をすること。

信用創造とは、銀行が貸し出しを
繰り返すことで、最初に受け入れた預金額の
何倍ものお金をつくりだすことです。

つまり、お金を回してお金を増やす機能。

上念さんは、このお金創造機能を持たない
銀行は存在価値がないと言っています。

本書の序章では、これまで上念さんが銀行と
関わった際のトラウマ体験が語られています。

独立した直後、メガバンクで預金口座の
新規開設を断られたこと。

そして、総合格闘技ジムのフランチャイズ
経営で、融資を申請した際に、相対融資
ではなく、制度融資を勧められたこと。

この2つの実体験により、上念さんは
今の銀行の無能さをリアルに感じました。

ただし、これを冒頭で語っていることで、
個人的に銀行に恨みがあるように感じて
しまいます。

その後、銀行の抱える問題を指摘し、
そのエビデンスを示しても、
恨みの延長のような印象が残りました。

2014年にオックスフォード大学の
マイケル・A・オズボーンさんが、
10年後になくなる仕事を発表して
話題になっていました。

その中にも銀行窓口や融資担当なども
含まれています。

ですから、今の銀行の大半の仕事が、
AIの発達によってなくなる事自体は、
大げさなことではないように思えます。

本書は、いくつも鋭い指摘をしていながら、
どこかバランスを欠いていて、
ちょっともったいない印象が残りました。

 序章 質屋と同じ銀行なんていらない
 第1章 非効率極まりない銀行業務
 第2章 銀行の消える日がやってくる
 第3章 消費者金融も焼け石に水
 第4章 銀行経営はがんじがらめ
 第5章 銀行と裏社会
 第6章 何も変わらない銀行の体質
 第7章 「銀行大崩壊時代」の結末
 終章 日本の銀行が変わる究極のプラン

この本から何を活かすか?

本書では、金融後進国である日本が、
一発逆転するプランが紹介されています。

  「それは日銀による円の仮想通貨化です。
  ブロックチェーン(分散型台帳)の技術
  を使って、日本円と “1:1” でペッグ
  (連動)した“円コイン”を発行し、
  最終的には現金(お金と硬貨)を廃止
  して仮想通貨に統合する。
  これが究極プランです。」

実際に日銀も仮想通貨発行の研究を
していますし、仮想通貨えお発行する
こと自体には私も賛成です。

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| 社会・国家・国際情勢 | 06:57 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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東大No.1頭脳が教える 頭を鍛える5つの習慣


東大No.1頭脳が教える 頭を鍛える5つの習慣 (単行本)

満足度★★★★
付箋数:25

開成高校在学中に全国高等学校クイズ
選手権で優勝して注目を浴び、その後、
東京大学理科三類に現役合格した
水上颯さん。

東大医学部生となった後は、TBSの
クイズ番組『東大王』に出演して、
東大王チームのリーダーとして
活躍しています。

そんな水上さんも『東大王』の番組は、
2020年3月で卒業するようです。

水上さんを見ていると、何でそんな
ことまで知っているんだ!という、
驚きを感じます。

水上さんは、どのようにして、
圧倒的な知識量を身につけているのか?

生まれながらの「天才」なのでしょうか?

  「(テレビ番組では) “天才”  “異才” 
  などと紹介されることがよくあります。
  ただ、僕はこの表現にずっと違和感を
  持っていました。なぜなら、僕は天才、
  つまり、 “もともとできる人” では
  ないからです。そうではなく、
  自分なりに効率的な勉強法を追求したり、
  読書で幅広い知識を吸収したりといった、
  日々の “積み重ね” で、少しずつ頭を
  鍛えてきたのです。 “才能” でも “素質” 
  でもなく “習慣” で僕はここまできた。
  そう自負しています。」

本書は、水上さんの頭を鍛える習慣
の作り方と、その実践方法を紹介
した本です。

「勉強」「読書」「記憶」「時間」
「アウトプット」の5つの分野で、
習慣の作り方を解説しています。

クイズ番組で活躍する水上さんには、
ファンが多いと思いますが、こうして
改めて考えを聞くと、もっと好感が
持てると思います。

「天才」と形容される水上さんですが、
その裏には非常に合理的に努力している
姿がありました。

私が最も参考になると思ったのは、
「読書」の習慣です。

  「結局のところ、本は “教えてくれる
  もの” ではなく、 “考えさせてくれるもの”
  だと思います。 “教えてもらう” と思った
  ときから、著者のいっていることを信じ
  込んでしまうリスクが上がります。」

本は、「知る」より「考える」ための
ものだから、その中身は忘れてもいい。

本に書いてあった内容を知識として、
思い出せなくても、そのとき鍛えた
「考える力」があれば、あらゆる場面で
活用することができます。

水上さんは、このように考えているので、
難しそうな本は、簡略本を先に読むより、
「原典」を先に読むことを勧めます。

なぜなら、難解な原典を読むことで、
「考える力」が磨かれるからです。

そして、考えながら読むからこそ、
本書の内容も「疑って読むべき」と
書いています。

  「本書で紹介しているのは、僕自身が
  実践している方法にすぎません。
  もちろん、多くの人に使えそうなものを
  選んでいますが、それでも読者全員に
  とって役立つということは残念ながら
  ありえません。無批判的にすべて
  受け入れるのではなく、 “これは使え
  そうだ” と思ったものを取り入れて
  もらえばと思います。」

あとは、水上さんの「暗記」と「筋トレ」
が似ているという考えにも、納得しました。

脳も筋肉と同じで、使わないと衰えます。

そして思考をフルに働かせるためには、
その基礎となる知識を覚えていなければ
なりません。

そのため「暗記」は、思考力を鍛える
ためのベースとなるのです。

今はネットで何でも検索できる時代に
なったので、暗記は不要と考える人も
いるかもしれません。

しかし、暗記をする地道な努力は、
筋トレと同じで、それを続けることで、
頭の基礎的な力を磨くことができるのです。

この本から何を活かすか?

本書には巻末に特別付録として、
「水上颯をつくった10冊」が紹介されて
いました。

 『幸福論』アラン 著
 『ボトルネック』米澤穂信 著
 『深夜特急』沢木耕太郎 著
 『虚人たち』筒井康隆 著
 『スロウハイツの神様』辻村深月 著
 『幻の女』ウイリアム・アイリッシュ 著
 『V.』トマス・ピンチョン 著
 『夜と霧』ヴィクトール・E・フランクル 著
 『帰らざる夏』加賀乙彦 著
 『ブラック・ジャック』手塚治虫 著

この中から、『ボトルネック』と『V.』を
読んでみようと思います。

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| 勉強法 | 06:09 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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新・リーダーのための教養講義 インプットとアウトプットの技法


新・リーダーのための教養講義 インプットとアウトプットの技法 (朝日新書)

満足度★★★★
付箋数:27

  「日本の大学教育を抜本的に改革しないと、
  21世紀に日本が国際社会で主導的役割を
  果たせなくなるという危機感を抱いている
  大学人は多いと思う。しかし、改革に
  向けた一歩を踏み出すことが難しい。
  この点で、同志社大学が興味深い試みを
  した。琵琶湖畔の北小松にある同志社
  びわこリゾートセンターに文科系、
  理科系の両学部から選んだ24人の学生と
  3泊4日の合宿をし、日露外交、ゲノム編集、
  AI(人工知能)について教授が授業を行い、
  学生と質疑応答やディベート、レポート
  作成を行うかなり密度の濃いセミナーを
  行った。」

本書は、そのセミナーを紙面に再現したもの。

セミナーの名前は「新島塾」。

同志社大学を創設した教育家の
新島襄さんの名前を冠しています。

セミナーの講義を中心的に進めるのは、
知の怪物との呼ばれる、作家で元外交官の
佐藤優さんです。

このセミナーに実際に参加できた学生は、
本当に幸せだと思います。

なぜなら、短期集中セミナーであるものの、
間違いなく、参加した後の人生観が変わる
からです。

これだけ圧倒的な知の洗礼を受けて、
人生観が変わらないわけがありません。

本書を読むと、誰もがそのセミナーを
追体験できます。

 小テスト1【歴史1・数学】一切参照不可
 1.以下の出来事の年号を記せ。
  (1)ウェストファリア条約
  (2)第一次世界大戦勃発
  (3)第二次世界大戦勃発
  (4)真珠湾攻撃
  (5)広島・長崎への原爆投下
  (6)サンフランシスコ平和条約の発効
  (7)ソ連崩壊
  (8)ロシア社会主義革命
  (9)9.11米国同時多発テロ
  (10)明治維新
  (11)朝鮮休戦協定
 2.整数に関して、任意の偶数と任意の
    奇数を足すと必ず奇数になることを
    証明せよ。

これはセミナーの区切りで出題された
最初の小テストです。

これらの年号の中で、覚えてムダになる
ものは一切なく、覚えていれば人生で
絶対に役に立つと佐藤さんは言い切ります。

それは歴史を理解するためのカギは、
時間理解にあるからです。

歴史では、ある出来事が起こる前後
において、世界の意味が大きく変わる
ことがあります。

その変化を知るためには、タテから
歴史を切断して、前後を見ていかなければ
なりません。

そのときに年号の暗記が重要な役割を
果たすのです。

これはセミナーのほんの入口。

セミナーでは、同志社大学学長や
その他の専門家を招き、圧倒的な知識量
によって本当の教養を身につける
リーダー教育がなされます。

 第1講 専門を超えた統合知
 第2講 知識は生きるために役に立つ
 第3講 外交の実務と裏側その1
    北方領土交渉1988年‐1992年
 第4講 外交の実務と裏側その2
    北方領土交渉1993年‐2002年
 第5講 領土問題の現実・2018年から未来へ
 第6講 熱血!ディベートの極意
 第7講 ゲノム編集の現在
 第8講 AIを数学的に考える
 第9講 教育の技法

単なる知識のインプットではなく、
なぜ学ぶ必要があるのか、どうやって何を
学ぶべきなのかを知ることができます。

それは知の技法にと言ってもいいでしょう。

正直、講義を受ける側の脳みそは、
むちゃくちゃ負荷がかかります。

しかし、講師側が全身全霊で講義する
意気込みが伝わってくるので、
何とか最後までやり抜けると思います。

この本から何を活かすか?

セミナーの最後で、佐藤さんは学生に、
「マタイによる福音書」の第10章16節に
ある言葉を伝えています。

  「わたしはあなたがたを遣わす。
  それは、狼の群れに羊を送り込むような
  ものだ。だから、蛇のように賢く、
  鳩のように素直になりなさい。」

鳩のような素直さと、蛇のような狡猾さ
の両方がないと世の中を渡りきって
いけないということです。

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| 勉強法 | 05:06 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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我々は生命を創れるのか 合成生物学が生みだしつつあるもの


我々は生命を創れるのか 合成生物学が生みだしつつあるもの (ブルーバックス)

満足度★★★
付箋数:23

  「たとえ僕が今の人口細胞を見せて、
  面白おかしく発表したとしても、
  それを生命だと思う人はほとんど
  いないでしょう。ただ、何とか中で
  脂質ができて、エネルギーがつくれて、
  タンパクもつくれて、1個が100個くらいに
  増えましたという、ボコボコボコという
  ムービーを見せたら、 “ああ、やべえこれ” 
  と思ってくれるかもしれない。
  そう思ってくれたら、それは生物で
  いいんじゃないか」

これは海洋研究開発機構(JAMSTEC)
超先端研究開発部門研究所で合成生物学の
研究をしている車兪澈さんの言葉。

車さんにとっては、人工細胞が自己複製
したら、それはもう「生命」です。

それは「5年以内」に実現する可能性が
あるようです。

厳密に生命の定義に当てはまるかどうかは、
別にして、見た目で本当の生命と区別が
つかなくなったら、それを生命とみなす
という考えは理解できます。

その考えは人工知能の分野で行われている
「チューリングテスト」と似ています。

チューリングテストとは、目隠し状態で
コンピューターと対話した人が、相手を
人間とみなすかどうかを判定するテスト。

人間と区別がつかなければ、人間並みの
知能を得たとみなします。

あなたは、生命はどこで生まれたと
思いますか?

このように聞くと、ほとんどの人が、
「海」と答えるはずです。

それは、生命史を扱ったテレビ番組等で
海で生まれた原子生物の姿が描かれている
ことが大きく影響しています。

確かに、海は生命が生まれた最有力候補
ではありますが、最近では他の説も
支持を集めています。

それは、「陸」から生まれたという説と、
「宇宙」から来たという説です。

果たして、生命は、どこでどのようにして
誕生したのでしょうか?

この究極の問いに、全く別の角度から
アプローチするのが「合成生物学」です。

それは生命の起源を探るために、
新たに生命を生み出してしまおうという
試みです。

冒頭のJAMSTECで研究する車さんも、
その分野で活躍する気鋭の研究者です。

  「もし起源を不連続なものとするなら、
  生命の起源もビッグバンにさかのぼる
  と言わざるをえない」

さて、本書はそんな最先端を走る
合成生物学者や宇宙生物学者たちに
連続取材して、「生命の起源」に迫った
本です。

著者は、SF作家でノンフィクションライター
の藤崎慎吾さん。

藤崎さんの個人的な想いやエピソードを
交えながら、レポートしています。

純粋な研究者の書く本とは違った趣で、
生命の起源の謎にアプローチしています。

科学的な解説もしっかりしていて、
素人が読んでも十分理解できるように
書かれています。

 第1章 「起源」の不思議
 第2章 「生命の起源」を探す
 第3章 「生命の起源」をつくる
 第4章 「生命の終わり」をつくる
 第5章 「第二の生命」をつくる

この本から何を活かすか?

車さんは、かつて「クックパッド」に
「簡単♪人工細胞」というタイトルで、
人工細胞を作るレシピをアップしたことが
あったそうです。(現在非公開)

本書では、それをもう少しわかりやすく
改良した「キッチンで人工細胞」のレシピが
掲載されていました。

私が一番惹かれたのは、このパートです。

スーパーやドラッグストアで揃う材料、
総額1500円以内で人工細胞が作れます。

材料は以下の通りです。

 1. 鶏卵
 2. 捨ててもかまわない容器
 3. 食紅
 4. 小さなタレの瓶
 5. にがり
 6. 無水エタノール(消毒用エタノール)
 7. 純粋(精製水でも可)
 8. ポカリスエット

詳しい手順は本書を参照ください。
私も挑戦してみたいと思います。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| 科学・生活 | 05:50 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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親子ゼニ問答


親子ゼニ問答 (角川新書)

満足度★★★★
付箋数:25

 康平 『年収300万円時代を生き抜く経済学
   が自身のヒット作としてあるわけ
   だけど、公表されているデータを
   見てみると、日本の現状は当時予想
   していたものよりひどいよね。

 卓郎 ここまで日本の現状が悪化することは
   予想できなかった。でも、当時は年収
   300万円時代が訪れると言っても、
   誰一人まともに聞いてくれなかったんだ。
   むしろ、「アイツはトンデモ経済学者だ」
   とか、散々な言われようだったんだよ。

2003年光文社から刊行された森永卓郎さんの
年収300万円時代を生き抜く経済学』。

当時そんな時代が来るわけがないと
考えていた人も多かったように思います。

しかし、15年以上経ってみると年収300万円
でもリッチに思える時代になりました。

国税庁の調査によると、1997年の平均給与は、
約420万円でしたが、2017年では約370万円
になっています。

これだけだと、300万円は超えているように
見えますが、労働者の約4割を占める、
非正規雇用者に目を向けると、もっと厳しい
現状が見えてきます。

2017年の非正規雇用の平均給与は約175万円。

  「このデータを見て、どう感じるだろうか。
  もはや年収300万円は人々を不安にさせる
  言葉ではなく、むしろリッチな人にすら
  見えてしまうのが現状だ。」

本書は、経済アナリストとしてマスコミに
よく登場する森永卓郎さんと、その息子さんで
同じく経済アナリストの森永康平さんの
「ゼニ教育」に関する共著本です。

親子なので、実際に森永家で教育した側と
された側の両方の意見を聞くことができます。

ちなみに、康平さんは2018年に起業して、
親子への金融教育を行っている方です。

本書では、それぞがお金について語る
パートと、対談するパートのがあり、
両面から、お金との正しい付き合い方を
学べるようになっています。

卓郎さんの若干偏りがちな考えを、
康平さんがうまくバランスを取っている
ような印象を受けました。

 プロローグ 我が家の金融教育のはじまり
 第1章 おやじ、「年収300万円時代」は
    見通しが甘かったよな!
 第2章 3世帯に1世帯が貯蓄ゼロ
    「まず貯めろ!」は間違ってなかった
 第3章 これからはお金に働いてもらう時代
    だけど、博打はNG
 第4章 この世にうまい話はないぞ
    日本人は臆病なくせして、欲深い
 第5章 算数すら使わず理解できる経済学
 第6章 家でお金の話を隠さない
 第7章 我が家の金融教育(卓郎編・息子2人)
 第8章 我が家の金融教育
    (康平編・娘2人と息子1人)
 エピローグ 親子ゼニ問答(親子対談)

個人的には、卓郎さんの康平さんへの
教育方針には好感がもてました。

  「料理人が弟子に対して、 “技術は
  目で盗め” と丁寧な指導をしない
  やり方と一緒で、康平に与えた情報は
  断片的だった。ただ、康平は、断片情報
  に自分で勉強したピースを加えることで、
  ジグソーパズルを完成させた。
  自分で調べて、考えたほうが、ずっと
  身に付くから、私は放置スタイルの
  金融教育自体が大きな間違いだったとは
  思わない。」

仕事が忙しかった卓郎さんは、
丁寧に系統立てて、お金の教育を
康平さんに施したわけではありません。

ヒントだけ与えて、自分で考えさせる
スタイルだったようです。

結果として、その方がたくましい子が
育つことを康平さんが証明しています。

本書は、これからお金との付き合い方を、
家庭でどのように教えようかと考えて
いる方には、参考になると思います。

もちろん投資経験のない大人の方が
読んでも、十分学びのある内容です。

この本から何を活かすか?

村上世彰さんが、中高生に投資経験を
積んでもらうために、10万円を供与する
教育プロジェクトがあります。

中高生に1年間株式投資をしてもらい、
1年後に元本は返済します。

利益が出たら自分のものにできて、
損失が出ても残っている資金だけを
戻すというもの。

この教育プロジェクトに、卓郎さんは、
反対しています。

それは、「リスク」と「リターン」が、
一致していないから。

確かに、自分でリスクを取った上での
投資ではないので、本当の意味での
学びになるかは、微妙に思えますね。

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| マネー一般 | 05:45 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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「ミライの兆し」の見つけ方


「ミライの兆し」の見つけ方

満足度★★★★
付箋数:25

日経BPの山崎さんから献本頂きました。
ありがとうございます。

今の世の中は、かつてない程のスピードで、
変化し続けています。

AIが発達して、今ある多くの仕事が
なくなってしまう・・・

日本は少子高齢化による人口の減少で、
相対的に国力が低下し続ける・・・

不透明でリスクの多い将来のことを
考えると、不安に感じる人も多いでしょう。

しかし、ボストンコンサルティンググループ
で日本代表やグローバル経営会議メンバーを
務めた御立尚資さんは言います。

未来に悲観する必要はない。
明るい未来は自分たちの手で作れると。

  「より良い未来というオプションは、
  しっかり存在し、その実現に向けて
  我々自身が取り組めば、明るい将来
  シナリオが実現する確率は高まる。
  未来は、決定されてはいないのだ。」

私たちが将来に不安を感じる1つの
要因は、その姿が見えないことです。

見えていないと、必要以上に恐れを
感じてしまうのは人間の特性ですね。

しかし、目を凝らすと、未来の兆しは、
あちこちに見えていると言います。

では、どのようにすると未来の兆しが
見えてくるのでしょうか?

未来の兆しを見つけるためには、
いくつか必要なことがあります。

  「少しの知識と悩むべき課題を見極める
  知恵。足元にすでにある未来の兆しを
  見いだす眼。そして、これらを活かし、
  より良い未来を作ることは可能だ、
  と信じる楽観性。この組み合わせさえ
  あえば、不安をあおる声があふれる
  世の中でも、落ち着いて日々を過ごし
  ながら、1歩1歩より良い未来を紡いで
  いけるだろう。」

未来は自分たちで作っていくものなので、
不安で足を止めるよりも、できると信じて
行動を起こすことが、本当に明るい未来を
引き寄せることになるのです。

本書は、御立さんが日経ビジネス電子版
に掲載したコラムを厳選してまとめたもの。

未来の読み方のハウツー本ではありません。

非常に多くのテーマを扱っています。

そこには御立さんの、ハッとするような
鋭い視点や考察があります。

そういった深く多面的なものの見方を
知ることが、私たちの未来の兆しを
見つける眼を養うのです。

 1章 「アート」はこんな視点を与えてくれる
 2章 テクノロジーに寄せる期待と不安を
   再考する
 3章 米中のせめぎ合い、世界はどこへ
   向かうのか
 4章 視点の置き方で未来のカタチは変わる
 5章 「未来づくり」の方法論を考える
 6章 そして「未来の兆し」が見えてきた

けっこう難しいテーマを扱っていながら、
元がコラムなので、とても読みやすいのが、
本書の大きな特徴です。

御立さんの独自の視点に触れるうちに、
私たちは未来を作るためにどんな課題に
取り組むべきかが見えてきます。

学びの多い良質なコラムなので、
少しでも未来に不安を感じている方には、
是非、おすすめしたい一冊です。

この本から何を活かすか?

御立さんの「先読み」は、なぜ当たるのか?

本書の最後で、少しだけその手の内を
明かしてくれています。

 1. 未来は読めない、と肝に銘じる

  未来は読めないと自分に言い聞かせると
  同時に、未来は作っていくものだという
  強い意志を持つこと。

 2. 一方、「大体」読める潮流は存在する。
  その中で、他の変化の根本原因になる
  ものをつかみ取る

  科学技術の進歩やマクロな人口動態など、
  今わかる流れのなかでも、影響力の大きな
  変化に注目する。

 3. 自らの時代感を言語化して、モデル化する

  自分の判断の軸をもって、大きな潮流の
  中から、重要なテーマを選び出す。

自分の判断の軸や自分なりのモデルが
あれば、様々な兆しが見えてくるようです。

また、自分なりのモデルを作るときには、
異なった領域の専門家の人たちの知見を
できるだけ統合したモデルにします。

本書の最初のコラムで、御立さんは
アートをテーマにしていましたが、
これも異分野を統合したモデルからの
視点であることがわかります。

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| ビジネス一般・ストーリー | 05:53 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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仕事の「ムダ」が必ずなくなる 超・時短術


仕事の「ムダ」が必ずなくなる 超・時短術

満足度★★★★
付箋数:26

あなたは、毎日の仕事で時間は足りて
いますか?

ほとんどの方は、時間が足りないと
感じているのではないでしょうか。

では、なぜ、時間が足りなくなるのか?

それは無駄な時間を奪われているからです。

 社内会議・・・43%
 資料作成・・・14%
 メール・・・11%
 その他・・・32%

これが、社員がどのように時間を奪われて
いるかを調査した結果です。

このように会議やメールの送受信で時間を
奪われていては、いくら「働き方改革」が
叫ばれていても、それは虚しく聞こえて
しまいます。

  「実際、私たちが日本企業528社に調査
  して判明したのは、働き方改革の成功企業
  はたった12%しかないという実態でした。
  にもかかわらず、メディアに溢れるのは、
  きらびやかな成功事例ばかり。
  すると会社から “うちもこのやり方で
  行こう” と指示が来る。けれど、業種や
  事情の異なる手法を無理やり当てはめても、
  現場の混乱は深まるばかり・・・」

本書は、26社、16万人に対して実施した
壮大な時短の行動実験よる結果をまとめた
本です。

実際にやったエビデンスを積み上げた
ものなので、非常に「再現性のある時短術」
が紹介されています。

著者は、自ら「週休3日」を実践する
コンサルタントの越川慎司さんです。

まずは、行動実験の前に528社の調査の
結果から、88%の企業が失敗する理由が
わかりました。

 1. 成功の定義が決まっていない
 2. 目的と手段をはき違えている
 3. 何か有効な魔法があると信じて
  探し続けている

一方、12%の成功企業がやっているのは、
次の5つのことです。

 1. 量の改善だけでなく質の改善もしている
 2. デメリットではなくメリットに
  目を向ける
 3. マネージャーが社員は経営資源と
  捉えている
 4. 経営戦略の一環として取り組んでいる
 5. 成功パターンの発見プロセスだと
  思っている

このように失敗企業と成功企業では、
大きな違いがありました。

では、具体的にどのようにして時短を
図るべきなのか?

本書では、行動実験の結果から、
本当に実現性が高く効果があったものを
紹介しています。

<会議時間のダイエット>
A24Bルールの適用、口角を上げる、
45分の会議設定、100円タイマーの導入…

<メールの新ルール>
CCのルール化、本文は105文字以内、
メールチェックは1.5時間に1回、
送信予約・2分後送信・チャットの活用…

<伝わる資料作成>
「白」で視覚をコントロール、
手書きスタートで作業時間を減らす、
差し戻し撲滅「フィードフォワード」…

さすがに、26社総勢16万人で時短実験を
行ってみると、様々な抵抗や失敗が
ありました。

しかし、最終的には良い方向に修正でき、
成果を見いだせたようです。

本書は、そんな成功と失敗の中から得た
「現場に効く学び」を凝縮しています。

かなり実用性の高い本だと思います。

働き方改革に取り組む担当者だけでなく、
個人としても実践できます。

この本から何を活かすか?

何かを改革するには、変化がつきものです。

しかし、変化することは難しい。

なぜ、私たちは変化することが難しいのか?

それは「不確実と苦痛を避けたい」から。

そして、「現実思考のバイアスで未来を
軽視」してしまうからです。

本書では、こういった理由を踏まえて、
行動に踏み切るための4つの対策を示します。

 1. 先に行動を変えて、振り返ったら
  意識が変わった自分に気付く
 2. 具体的な行動を提示すると動きやすくなる
 3. 行動の目的を実験にして、小さな成功を
  継続する
 4. 計画に時間をかけない。初動が大切。
  具体的な目標を

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| 読書法・速読術 | 05:47 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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サードドア: 精神的資産のふやし方


サードドア: 精神的資産のふやし方

満足度★★★
付箋数:24

あなたは、ビル・ゲイツさんに会いたい、
と思ったらどうしますか?

会うのは、ゲイツさんじゃなくても
構いません。

違うの分野の著名人、レディー・ガガ
さんやスティーブン・スピルバーグさん
に会いたいと思ったらどうしますか?

ほとんど人は、こんな成功者に会いたいと
思っても、端から無理と諦めてしまう
ことでしょう。

会うと言っても、バラエティ番組で
出川哲朗さんがやっているような
パパラッチ的に一瞬同じカメラに収まる
ことを目指すわけではありません。

しっかりと、会ってインタビューを
行うことを目指すのです。

本書は、そんな夢を本当に実現させた
米国の大学生のノンフィクション。

アレックス・バナヤンさんは、大学1年の
期末試験の前日、有名なテレビ番組
「プライス・イズ・ライト」に出演
しました。

この番組は、賞品の値段を当てる
クイズ番組で、先のステージに進むと
賞品が豪華になっていきます。

知識というより、運が左右する番組。

バナヤンさんは、その番組で優勝し、
見事、賞品として豪華ヨットを
獲得しました。

大学生のバナヤンさんにとっては、
豪華ヨットは無用の長物だったので、
それを売って1万6000ドルを手にしました。

果たして、バナヤンさんはそのお金を
何に使ったのか?

  「ビル・ゲイツが成し遂げたことを
  考えると、エベレストのふもとに
  立ってはるか山頂を見上げている
  気分になる。
   “彼はいったいどうやって登頂の
  第1歩を踏み出したんだ?” (中略)
  19歳のレディー・ガガは、ニューヨーク
  でウェイトレスをしながら、どうやって
  レコード契約にこぎつけたのだろうか。
  (中略)知名度もなくまだ無名で、
  誰と面会できるわけでもない。
  そんな時に、どうやって彼らは
  キャリアの足がかりを見つけたんだ?
  そのとき、脳天気な18歳の思考に
  スイッチが入った。
   “誰も書いていないなら、いっそ自分で
  書くのはどうだ?” 」

バナヤンさんは、クイズで得た大金を
世界屈指の成功者に直接インタビュー
するための元手に使うことにしました。

ただ著名人に会うのではなく、
自伝などを読んでも書かれていない、
「成功のキャリアへの第1歩目」を
探る旅です。

バナヤンさんが、インタビューを
目指したのは、25人もの著名人。

ビル・ゲイツさん、レディー・ガガさん、
スティーブン・スピルバーグさん、
シュガー・レイ・レナードさん、
ラリー・キングさん、ピットブルさん、
ウォーレン・バフェットさんなどなど。

当然、お金があるからといって、
簡単に会えるものではありません。

メールで会いたいと連絡しても、
返事がなかったり、担当秘書に阻まれる
のは当たり前。

それでも夢に向かって行動を起こし、
失敗を重ねながら、何人かの著名人と
会うことに成功します。

本書は、そんな途方も無い夢への冒険を
綴った7年間の物語です。

成功への第1歩を求めて行動する
ことが、実はバナヤンさん自身の
成功への1歩目を踏み出していることに
なっています。

450ページ超の本ですがサクサク読める、
なかなか興味深い本です。

この本から何を活かすか?

  「人生、ビジネス、成功。
  どれもナイトクラブみたいなものだ。
  常に3つの入り口が用意されている。

  ファーストドア:正面入り口だ。
  長い行列が弧を描いて続き、
  入れるかどうか気をもみながら、
  99%の人がそこに並ぶ。

  セカンドドア: VIP専用入り口だ。
  億万長者、セレブ、名家に生まれた人
  だけが利用できる。

  それから、いつだってそこにあるのに、
  誰も教えてくれないドアがある。
  サードドアだ。」

成功への抜け道、それが本書のタイトル
になっている「サードドア」です。

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| ビジネス一般・ストーリー | 05:31 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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noteではじめる 新しいアウトプットの教室 楽しく続けるクリエイター生活


【早期購入特典あり】noteではじめる 新しいアウトプットの教室 楽しく続けるクリエイター生活 (できるビジネス)

満足度★★★
付箋数:19

本書が、ウェブサービスの「note」に
ついての解説本だと知らずに買いました。

そもそも、そんなウェブサービス自体が
あることを知りませんでした。

  「noteは、クリエイターとユーザーを
  つなぐことができる、まったく新しい
  タイプのWebサービスです。
  まったく知らない方のために、もう少し
  だけわかりやすく説明させていただくと、
  “ 文章、小説、写真、マンガ、イラスト、
  音楽、音声、映像などの作品を至極
  シンプルに投稿でき、ブログのような
  使い方も、SNSのような使い方も、
  自分の投稿したコンテンツを販売する
  こともできる。いろいろな可能性を
  秘めたサービス” それが、noteです。」

リリースされたのが、2014年4月なので、
結構な年数が経っています。

知っている人は知っている、
当たり前のサービスなのでしょう。

2019年1月にはアクティブユーザーが、
1000万人を突破したそうなので、
使っている人も多いんですね。

このサービスは、ブログやSNSと、
一体、何が違うのでしょうか?

一番の違いは、マネタイズの簡易性。

誰でも簡単にコンテンツに課金する
ことができるのが、大きな特徴です。

有料コンテンツに設定すると、
100円、500円、1,000円から10,000円
までで、販売できます。

プレミアム会員になると、販売価格を
50,000円まで引き上げられます。

また、無料のコンテンツにも、
「サポートする」という機能があり、
投げ銭のようにクリエイターを金銭的に
支援できるようです。

本書は、そんなnoteでアウトプットする
ための教科書です。

著者は、アルファブロガーでネタフルの
管理人として知られるコグレマサトさん。

そしてもう1人、モデルとして活動後、
クリエイティブプランナー/ブロガー
として活躍するまつゆう*さんです。

お2人の共著で、noteを使って、
発信し続けるコツを紹介しています。

 第1章 noteの基本
 第2章 テーマとルールを決める
 第3章 noteを書く
 第4章 ステップアップする
 第5章 自分らしくまとめるマガジン
 第6章 継続して表現する
 第7章 先輩クリエイターに聞く
    アウトプットの極意

私も本書で初めて、noteを知ったので、
良ければ使ってみようかなと考えましたが、
それほど興味が持てませんでした。

私の場合は、このブログを有料化しようと
する考えはないので、特にnoteへ移行する
メリットを感じられませんでした。

ということで、本書はコグレマサトさんの
継続してアウトプットするノウハウを
中心に読みました。

  「ぼくは15年以上、ネタフルという
  ブロクを書いています。noteも並行
  して書いていますが、それぞれ自分の
  中で書き分けというか、すみ分けは
  なんとなくあります。ただ、どちらも
  何かを書く場所としての性質は変わらない
  と思っています。
  そこで、ぼくがブログを書き続けるに
  あたって、自分の指針としてきたものを
  紹介したいと思います。それが
   “ネタフルメソッド” というものです。」

私もこのブログを書いているので、
ネタフルメソッドは参考にしたいと思います。

 ネ:ネガティブなことは書かない
 タ:楽しんで書く
 フ:振り返る
 ル:ルールを守る

ブログを書く方針も、あいうえお作文
にしてしまうところが、コグレマサトさん
の読者を惹きつける上手さなのでしょう。

この本から何を活かすか?

もし、私がnoteを使うとしたら、
本の紹介とは全く別のテーマを選んで
書くのがいいかもしれません。

何かのノウハウを1冊の本にするほど
ではないけれど、記事単位で有益な情報が
あれば発信してもいいかなと感じました。

本を章単位で切り売りできるイメージ
でしょうか。

そんなテーマがないか考えてみます。

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| ノウハウ本 | 05:32 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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あーーーーー!!!仕事も人間関係もいろいろめんどくさ!!!と思ったら読む 人生をシンプルにする本


あーーーーー!!!仕事も人間関係もいろいろめんどくさ!!!と思ったら読む 人生をシンプルにする本

満足度★★★★
付箋数:26

著者の山田マキさんから献本頂きました。
ありがとうございます。

あなたは、毎日の仕事や生活で、
「しんどい」と感じることはありませんか?

ときには、何をやっても裏目に出て、
上手くいかないこともあるでしょう。

そんなときに、「もっとがんばらなければ」
「努力が足りなかった」と考えてしまうと、
どんどん苦しくなっていきます。

ところで、あなたはどうしてそんなに、
がんばらなければいけないのでしょうか?

がんばらなければいけないと思っているのは、
あなたの単なる思い込みかもしれません。

  「現代人は、考えすぎなのです。
  考えて、がんばって、無理して足し算を
  するから、大切なことが見えなくなり、
  うまくいかなくなってしまいます。
  うまくいっても、素直に喜べません。
  そうではなく、もっとシンプルにして
  いくことがまずは大事なのです。」

本書は、タイトルの通り、あなたの人生を
もっとシンプルにするためのヒントが
書かれた本です。

シンプルなだけでなく、こういう風に
生きられたら素敵だなとも思える
本でした。

人生をシンプルにするために、
本書で最初に勧めれれているのは、
自分と他人の境目をはっきりさせる
ことです。

世間では、「他人とわかり合う」ことは、
良いこととされています。

しかし、これはなかなか難しい。

なぜ、これが難しいかというと、
「わかり合いたい」には本音があるから。

それは、相手のことを理解したいと
いうより、自分のことを理解してほしい
という本音です。

よく言われる「話せばわかる」も、
実は自分の話を聞いてほしいだけ
だったりします。

では、シンプルに生きるには、
どのように考えたらいいのでしょか?

  「そこで提案したいのが、 “かわち合う”
  という考え方です。わかり合うのではなく、
   “かわち合う” ことを大切なルールと
  してすえてみます。わかち合うとは、
  お互いの気持ちを伝え合いますが、
  どちらもそれを受け止めるだけ。」

言葉は似ていますが大きく違う、
「わかり合う」と「わかち合う」。

相手とわかち合うだけでいいんだ
と思うだけで、ずいぶん楽に会話を
することができます。

例えば、仕事で先輩と後輩との会話。

 後輩 何か最近、仕事つらいんですよね。
 先輩 へぇ、何がつらいの?
 後輩 仕事量が多くて、ぜんぜん余裕が
   ないんです。
 先輩 仕事の進め方はどんな感じ?
 後輩 〇〇を準備しながらやってるん
   ですけど、つらいんです。
 先輩 仕事なんてつらいのはみんな
   一緒だよ。私だって何年も必死に
   やってここまで来たんだ。

ありがちな会話で、先輩の言っている
ことは正論ですが、それは価値観の
押しつけになってしまいます。

これを「わかち合い」にすると、
次のような会話に変わります。

 後輩 何か最近、仕事つらいんですよね。
 先輩 え~大変なんだね~。

たったこれだけです。

先輩だからって、後輩の考えを正したり、
諭したり、励ましたりしません。

ただ、相手の気持ちを受け入れるだけです。

もちろん、後輩が本当に仕事のやり方が
わからなくて助言をして欲しいときには、
教えてあげればいいのです。

本書には、このような余計な思い込みを
捨てるヒントがたくさん書かれています。

ストレスを抱えながら過ごしている
多くの人の気持ちを、すっと軽くして
くれるはず。

読んでいて気持ちのいい本なので、
私は何冊か買って、悩みがちな人に
配りたいなと思いました。

この本から何を活かすか?

  「言うべきかどうか迷うことは、
  言わなくていい」

私は迷ったときは言っていました。

でもこれって、相手のためと思いつつ、
ただ自分が言って楽になりたいだけ
だったかもしれません。

今後は、「迷ったら一切言わない」の
方針に決めたいと思います。

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| 心に効く本 | 05:55 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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生涯投資家vs生涯漫画家 世界で一番カンタンな投資とお金の話


生涯投資家vs生涯漫画家 世界で一番カンタンな投資とお金の話

満足度★★★
付箋数:23

本書は、生涯投資家の村上世彰さんと、
生涯漫画家の西原理恵子さんの対談本。

投資とお金をテーマに、2018年10月から
2019年1月までに3度対談した内容を
まとめています。

一部は月刊「文藝春秋」2018年12月号に
掲載されましたが、基本的には語り下ろし
となっています。

西原さんの話を聞いていると、本当に
「この人絶対に投資に向かないんだな」
ということが伝わってきます。

その考えのままで、投資をやっては
いけない人の典型です。

しかし、世の中には西原さんと同じ
くらいの理解の人が、結構多いのでは
ないかと、私は感じています。

まずは、ここから。

 西原 私からしたら、投資もパチンコも
   同じようなイメージなんですよ。

 村上 パチンコとか競馬や競輪もそう
   ですけど、ギャンブルは基本的に
   マイナスになるようにできています。
   期待値が1を切っている。

 西原 でも、株はギャンブルでしょう?

 村上 違いますよ、投資ですよ。

 西原 いや、信じられない。

西原さんは、これまでかなりギャンブルで
負けた経験があるるようで、食いつきます。

しかし、村上さんは「期待値」で、
それをやっていいかどうかを判断します。

ボートレースは当てやすいかという話に
なって、次のような会話が続きます。

 西原 ボートは6艇で競馬は16頭とかいる
   んですよ。しかも、三連とか張り方が
   難しいじゃないですか。それを当て
   なきゃいけないんだから、競馬のほう
   が難しいと思いますけど。

 村上 6艇だから当てやすいとか16頭だから
   当てにくいとか、そういう問題じゃ
   ありません。要するにボートも競馬も
   競輪も、 “賭け金のうちいくらを
   払い戻せ” というのが法律で決まって
   います。その比率が0.75。1000円賭け
   たら750円戻ってくる仕組みになってる。
   期待値0.75というのはそういうことです。
   つまり、最初から250円=25%は天引き
   されているわけです。

これらのギャンブルは、勝つためにやる
のではなく、時間を楽しむためにやる娯楽。

回数を多くやればやるほど、大数の法則に
従って、期待値に収束していくものです。

ちなみに、宝くじの期待値は0.45ですから、
これも夢を買う(買ってるつもりになれる)
娯楽です。

では、株の期待値はどのように計算する
のでしょか?

お2人の会話では、1万円の株について
話していますが、挿入されている図解では、
100円の株を例にしていました。

 A:100円の株が300円になる可能性が10%
   同じ株が50円になる可能性が90%
   期待値=3×0.1+0.5×0.9=0.75

 B:100円の株が1000円になる可能性が10%
   同じ株が50円になる可能性が90%
   期待値=10×0.1+0.5×0.9=1.45

実際は、可能性が計算できるわけでは
ないので、個別の株に投資しても
儲かるとは限りません。

だからこそ、インデックスへの投資が
一般的に勧められているわけです。

また、投資を知らない人は、いくら
期待値がプラスでも、0になる可能性が
高いと、あまり手を出しません。

そこが本当に儲ける投資家と一般の人
との大きな違いなのでしょう。

ベンチャー投資は、その極端な例です。

お2人の会話を聞いていると、本当に投資に
関しては、ダメダメだった西原さんが、
対談を重ねるごとに、考えが変わっていく
ことがわかります。

本書は、投資オンチな人や敬遠していた人を
勇気づける一冊になっています。

この本から何を活かすか?

お2人の会話で、ちょっと変だなと思った
箇所がありました。

 村上 日経平均だけをやっている人は
   8割方勝っているんじゃないですかね。
   だって、日本の株式市場って'90年
   までずっと上がってて、バブル崩壊で
   一旦下がったけれども、そこから
   またずっと上がってますから。

 西原 じゃあ、負けた2割の人は何なん
   ですか? 何をしてたんですか?

 村上 テンバガー(株価が10倍になる銘柄)
   を狙ったんじゃないですか。

個別の株をやっているならそうですが、
日経平均をETFなどで買った人が負けた
原因はタイミングしかないと思います。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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