活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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超ヒマ社会をつくる


超ヒマ社会をつくる (ヨシモトブックス)

満足度★★★
付箋数:24

2014年にオックスフォード大学の准教授、
マイケル・A・オズボーンさんが発表して
大きな話題になった論文「未来の雇用」。

その論文では、今後10~20年程度で、
今ある仕事の約47%が自動化されると
指摘されていました。

以来、AIに仕事を奪われないためには、
どうしたらいいのかが議論されています。

人間にしかできないスキルを磨き、
そういう仕事に専念しようという論調が
一般的でしょうか。

AIやIoTに仕事を奪われることに関しては、
ネガティブな反応です。

しかし、本書の著者、慶應義塾大学大学院
メディアデザイン研究科教授の中村伊知哉
さんの反応は違います。

  「ぼくは早く仕事をAIに任せたい。
  ぼくをぼく以上に知り、ぼくを代行して
  くれる個人アバター、早く出現せよ。
  ぼくは全こづかいを投じ、アバターを
  育てる。そいつはぼくよりうんと賢くて、
  うんと判断料のあるヤツになる。
  とっとと仕事を任せる。日々の任務の
  7割は任せられる。ぼくは超ヒマで
  創造的な、めくるめく老後を送る。」

本書は、AIに仕事を奪われた後の
「超ヒマ社会」をポジティブに捉えて
積極的に楽しく生きるための本です。

2020年に超ヒマ社会の扉が開き、
2030年ごろにそういう社会ができる
ことを想定しています。

1割しか働かない社会の到来。

ヒマになると、いかにしてヒマ潰しを
するかが、人類の大きな課題になります。

中村さんの目標は、超ヒマ社会を
めくるめくエンタメ社会にすること。

  「本書はぼくの履歴書であり、
  マニュフェストでもある。作ってきた
  こと、これから作ることを記した。
  超テックがもたらす、超ポップ、
  超スポーツ、超教育、超都市。
  そして本書は、授業でもある。
  ぼくが作る超ヒマ社会を示す。
  だが、人には人の超ヒマ社会。
  これを読む諸君には、自分で自分の
  超ヒマ社会を、想像して、
  創造してほしい。」

テクノロジーによって、ポップカルチャー
が拡張する。

テクノロジーで補完されたスポーツは、
「超人スポーツ」になる。

教育は、もっと楽しいことだけを学び、
エキサイティングでセクシーな
学習社会になる。

そして、その超ヒマ社会の先駆けに
なるのが、令和の出島、「特区」です。

  「超ヒマ社会向けの都市を作ろう。
  先端テクノロジーがみな実装されている。
  エンタメ、ポップカルチャーが満載。
  超スポーツざんまい。超教育が用意
  されている。そんなポップ&テックで、
  超スポで超教育の街。超ヒマ時代の
  ビジネスがギュッと集積している
  カルチェ。それをあちこちに作って、
  連結させたい。それが超ヒマ社会の
  入口であり、仕上げである。」

この特区構想は、実際に中村さんが
中心になって進行中です。

それが東京・港区をデジタル技術と
コンテンツの拠点とするポップ・テック
特区の「CiP」構想です。

CiPとは、コンテンツ/イノベーション/
プログラムの略で「シップ」と読みます。

地上地下40階のビルを建設して、
そこを中心に、エンターテイメントや
ITの企業、大学や研究所を集積する
計画があるようです。

これは絵に描いた餅ではなく、
国家戦略特別区域計画の特定事業として
認定され、動き出しています。

私たちがAIに仕事の大半を任せれば、
古代ローマ市民が奴隷に労働を任せた
ように、豊かな暮らしができます。

本書は、そんな未来をどのように
作っていくかを想像させる本でした。

この本から何を活かすか?

本書では、バックで音楽を流しながら
読むことが推奨されていました。

そのため、所々にテーマにちなんだ
曲名が紹介されています。

最初の数曲は中村さんの推奨曲を
かけながら読んでみました。

確かに、テーマには合っているものの、
ちょっと曲を選ぶのが面倒でしたね。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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