活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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最高の脳で働く方法 Your Brain at Work


最高の脳で働く方法 Your Brain at Work

満足度★★★★
付箋数:26

あなたの仕事の日常は、次のような
シーンで埋め尽くされていませんか?

 ・殺到するメール
 ・多すぎる情報
 ・ヘトヘトになる会議のスケジュール
 ・増え続ける変更と検討事項
 ・成功すると更に上るハードル

もし、これらシーンが日常的にあるなら、
本書はあなたの大きな助けとなります。

  「本書は、人間の脳に関する最新の
  重要な発見を共有することにより、
  あなたの仕事のパフォーマンスを
  変えていく。仕事中の脳の働きを理解
  すれば、集中力と生産性を高める
  機会が得られる。」

これまで脳科学の知見を仕事に応用
する本は、数多く刊行されてきました。

しかし、どの本も脳の性質はわかるものの、
「実際にそれを、どう活用するの?」
という点では、弱い印象がありました。

本書は、脳科学を実務へ応用する方法が
リアルにわかる本です。

著者のデイビッド・ロックさんは、
ビジネスコンサルタントで、脳科学者
ではありません。

その代り、30名の主要な神経学者への
インタビューを行い、最新の脳研究と
心理学研究の論文からデータを集めて
本書を執筆しています。

他書との大きな違いは、エミリーと
ポールの2人が登場するストーリーに
脳科学の知識を反映させているところです。

ストーリーは、Before→Afterで
示されていて、これが実にリアル。

  「どのシーンも、エミリーやポールが
  職場か家庭での課題に直面している
  ところから始まる。
  たとえば、殺到するメールへの対応
  などだ。私はオンライン調査で、
  100人を超える人々から情報を集め、
  それを基に登場人物の日常的課題を
  選択し、さらに組織文化に関する
  調査データを組み合わせた。」

このようにストーリーが作られて
いるので、Beforeは本当によく見かける
シーンとして描かれています。

ロックさんは、そのときに脳内で
起きている状況を詳しく解説し、
最新の脳科学の発見を共有します。

そして、Afterで脳科学の知識を
知っていて活用した場合のストーリーを
もう一度たどります。

  「Afterのエミリーとポールは
  自分の脳をよく理解しており、
  その結果、都度Beforeとは違う決断
  を下す。BeforeとAfterの違いは、
  行動のわずかな変化から生じているが、
  このわずかな変化が大きく異なる
  結果をもたらす。」

例えばシーン1は、朝、エミリーが
始業前から100件以上のメールの処理に
忙殺されるシチュエーションです。

ここで知っておきたいことは、
意思決定と問題解決はいずれも
前頭皮質が担っていて、そこには意外な
限界があるということです。

そして、優先順位付けなどの処理が
最も多くの脳の労力を必要とすること。

従って、仕事の優先順位付けは、
頭が最もフレッシュな時間に、
他の活動を排して行うべきなのです。

この脳の性質を知ったエミリーは、
Afterでどのように行動を変えたのか?

エミリーは、ラップトップを閉じ、
ホワイトボードの前に行って、
意識して未処理メールに注意を
向けない環境をつくります。

そこに未処理メールの確認も含めた
今日やるべきタスクを書き出し、
優先順位を決めることに集中します。

最初に取り組むべきタスク、
次に取り組みたいタスク、隙間で取り組む
タスク、必ずしも今日やらなくていい
タスクを判断します。

優先順位付けが重要であることは
一般に誰でも知っています。

しかし本書では、実際にはなぜそれが
できないのか、脳の仕組み上、どうしたら
それができるのかが解説されています。

この本から何を活かすか?

他にもメールの処理に忙殺される
シーンから学ぶべきことがありました。

それは、複雑なアイディアの視覚化や
案件のリスト化によって、情報の記憶
ではなく、情報との関わりに脳を使う
必要があること。

エミリーが優先順位付けを行う際に、
ホワイトボードにリストを書き出して
判断したのは、このTipsの応用です。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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