活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


2019年07月 | ARCHIVE-SELECT | 2019年09月

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君たちが忘れてはいけないこと: 未来のエリートとの対話


君たちが忘れてはいけないこと: 未来のエリートとの対話

満足度★★★★
付箋数:27

2016年7月に刊行された、佐藤優さんの
君たちが知っておくべきこと』。

これは、灘高生が佐藤さんの仕事場を
訪れて受けた、「先輩訪問行事」での
特別授業をまとめたものでした。

  「私は灘高の卒業生ではない。
  従って、本来は “先輩訪問行事” の
  対象にならないはずだが、なぜか
  灘高生は私に関心を持ち続けてくれる。」

本書は、それに続く第2弾です。

前著も素晴らしい本でしたが、
今回はそれをさらに上回る対話集に
仕上がっています。

まずは、灘高生の質問のレベルの高さに
驚かされます。

そして、それに全力で答える知の巨人。

佐藤さんの知識レベルが高いことは
周知の事実ですが、灘高生に刺激され、
より高いレベルの回答をしています。

まさに、知性と知性のぶつかり合い。

佐藤さんが単独で書く本以上に、
ほとばしる知性が感じられます。

  「灘高の生徒たちが学識においても
  人間性においても優秀であることは、
  本書を読んでいただければわかる。
  彼らは、先輩が過去に私と議論した
  ことを研究した上で、毎回、新たな
  論点を提示する。私は灘高の生徒たちが
  訪れる2、3週間前から、メモを作成して
  生徒たちとの討論に備える。」

回を重ねるごとに、更に高いレベルの
議論が行われいきます。

それは、佐藤さんも灘高生も、
お互いに前回の議論を踏まえて、
より深い準備をしているからです。

前著から続けて読むと、議論が正常な
進化を遂げていく過程もわかります。

本書の冒頭で、ロシアの政治家、
ゲンナジー・ブルブリスさんから
佐藤さんが教わったエリート像を
紹介しています。

ブルブリスさんは、エリツィン政権初期
の国務長官で、ソ連崩壊のシナリオを
描いた戦略家。

彼が説くのは、ロシアにおける3つの
エリート像ですが、背景は少し違っても、
どこの国でも当てはまるでしょう。

第1は、旧来型のエリート。

ソ連共産主義体制のエリートで、
共産主義理念に忠実で、ソ連国家を
動かすノウハウを持っています。

しかし、新しい体制に適応する能力も
意志もありません。

第2は、偶然のエリート。

ソ連解体と新生ロシア国家の形成の
過渡期にたまたま、権力の中枢に入って
いたエリート。

彼れはもともと国家を動かす能力はなく、
偶然得た特権を失うことを恐れているので、
改革を推進する大きな障碍になります。

第3が、未来のエリート。

35歳以下で、ソ連体制の硬直した思考に
囚われておらず、外国語ができ、
国際基準の学術成果を吸収できる若者。

未来を切り開くには、このエリートを
育成していくことが最重要課題です。

ブルブリスさんが凄いのは、
自身が第2のエリートであることを
自覚していること。

更に、第3のエリートに権力を渡さ
なくてはならないことも認識している
ことです。

この3つのエリート像は日本にも、
当てはまります。

もちろん、本書に登場する灘高生は、
第3の未来のエリートです。

個人的には、国家と言わずとも、
改革を迫られる企業においても、
この3つのエリートが存在するように
思えました。

本書は、2016年、2017年、2018年の
それぞれ4月に、灘高生が佐藤さんの
職場に訪れた際の対話を収録したもの。

各回のテーマは以下の通りです。

 1. ファジズムは僕らの周りにある
 2. モラルとモラールを持って生きよ
 3. AIと正しく付き合うために

知識に貪欲な未来のエリート達は、
幸運なことに、佐藤さんという
国内最高の教師を見つけました。

そして、貪欲に自分たちの好奇心を
佐藤さんにぶつけていく様は、
読んでいて鳥肌が立ちました。

この本から何を活かすか?

ラグビーを象徴する言葉として知られる
「One for all, All for one」。

この言葉の本当の意味をご存知ですか?

「1人は万人のために、万人は1人のために」
という意味ですよね。

実はこの言葉は、イタリア・ファシズム
で使われたスローガンでした。

小さい頃からこの考えを刷り込んで、
再配分の思想を植え付けるためのもの
だったようです。

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| 人生論・生き方・人物・哲学 | 05:58 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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日常にひそむ うつくしい数学


日常にひそむ うつくしい数学

満足度★★★
付箋数:21

あなたの、好きな「数字」は何ですか?

こう聞かれて、「2」を挙げた人は
いませんか?

「2」が好きな方は気をつけてください。

ある教団では、「2」は悪魔の数字と
考えられているからです。

その教団の考えでは、数字の「1」は
完全なもの、統一、神を表わします。

そして、「2」は完全なものから
離れた最初の数のため、悪魔を象徴する
と考えられていました。

ただし、「2」が好きならまだマシです。

もし、あなたが「√2」が好きだったら、
絶対にそれを口外してはいけません。

なぜなら、無理数の存在を口にすると、
その教団では、抹殺される可能性が
あるからです。

無理数の存在は、その教団の教えを
否定するものだったからです。

その教団とは、古代ギリシアの哲学者
ピタゴラスさんが創設したとされる
秘密結社、「ピタゴラス教団」です。

  「紀元前6世紀頃のこと、ピタゴラスは
  古代オリエント世界の各地を旅して、
  数学の秘儀を学んでいました。
  そして、この世界は数学の法則で
  動いていることを悟ります。
  彼は、この悟りを教義として伝える
  ために、宗教団体 “ピタゴラス教団” 
  を設立しました。
  ピタゴラス教団の教えは、
   “万物は数学の法則で説明できる” 
  というものです。それをもっとも
  端的に表したのが、有名な
   “万物は数である” という言葉です。」

ピタゴラス教団のオカルティックな
面はさておき、教団の考えは現代の
科学に引き継がれています。

それは、「科学的」であることが、
現代においては、正しさの証明に
なっているからです。

さて、本書は私たちの身の回りに
あるもの潜む、隠された法則を、
数学を使って解き明かす本です。

自然界の中にも、人間が創造した
ものの中にも、私たちが気づかない
数の法則が隠されているのです。

著者は、国際的な金融マンであると
同時に、科学や哲学における最先端の
動向にも精通する、冨島佑允さん。

冨島さんは、日常に潜む謎を大きく
4つに分類して、解説します。

本書では、全部で24の謎を解き明かし
ていますが、その中から代表的な
謎を紹介します。

<かたちの謎>
 ・ハチの巣は、なぜ六角形なの?
 ・巻貝のぐるぐるは、どうやってできるの?

<かずの謎>
 ・古代ギリシャ人は日時計とラクダで
  地球の大きさを測っていた?
 ・なぜ、ぴったり13年・17年ごとにしか
  出てこないセミがいるの?

<うごきの謎>
 ・北半球の台風の渦は本当に左巻きなの?
 ・ロケットは、なぜ空気がなくても
  飛べるの?

<とてつもなく大きなかずの謎>
 ・将棋の試合展開は何通りあるの?
 ・ 同じ親から生まれたのに、
  なぜ顔や性格が違うの?

本書を読むのに、難しい数学の知識は
必要ありません。

小学校卒業程度の算数の知識さえあれば、
理解できるように、やさしく解説されて
います。

数字アレルギーの人でも、興味を持って
読むことができるでしょう。

逆に数学好きの人からしてみると、
既に知っているエピソードが多いかも
しれません。

この本から何を活かすか?

群れで飛んでいる鳥には、リーダーが
いないことが知られています。

互いの鳥はぶつかることはありません。

なぜ、リーダーがいなくても、
統率した行動が取れるのでしょうか?

そこにはシンプルな3つのルールが
あります。

 1. 近づきすぎたら離れる
 2. となりを飛んでいる鳥と、
  飛ぶ速さと方向を合わせる
 3. 仲間が多くいる方向に近づく

鳥の群れはたったこれだけのルールで、
巨大アメーバのような複雑な動きを
生み出しているのです。

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| 数学 | 05:38 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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事実 vs 本能 目を背けたいファクトにも理由がある


事実 vs 本能 目を背けたいファクトにも理由がある

満足度★★★★
付箋数:24

  「事実(ファクト)を無視した議論に
  つき合うのは、人生という貴重な時間
  のムダでしかありません。
  殺人などの事件数でも、交通事故の
  死亡者数でも、現在の日本がかつてない
  ほど安全な社会であることはまちがい
  ありません。このことは20年以上前
  から社会学者などにより繰り返し
  指摘されていますが、それでも8割以上
  のひとが “社会はますます危険になり、
  安全が脅かされている” と感じています。
  事実(ファクト)とは無関係に
  体感治安だけが悪化していくのには
  さまざまな理由があるでしょうが、
  もっとも重要なのは “社会がますます
  安全になった” ことでしょう。」

私たちの本能は、不都合な真実を避け、
見たいものだけを見てしまう傾向が
あります。

しかし、本能だけでは、今の残酷な
知識社会を生き抜いていくことが
できません。

私たちに求められていることは、
本能を乗り越え、目を背けたくなる
事実(ファクト)にしっかり目を向け、
正しい判断をすることなのです。

  「世の中には、縮尺や方向のちがう
  地図を手に右往左往しているひとが
  (ものすごく)たくさんいます。
  そんななかで、正しい地図をもって
  いることはとてつもなく有利です。
  これが事実(ファクト)にこだわら
  なければならないいちばんの理由です。」

本書は、橘玲さんが週刊プレイボーイに
連載していたコラムから「事実VS本能」
を扱ったものを中心にまとめた本です。

本書の「まえがき」からPart0では、
もっと言ってはいけない』で扱った、
OECD加盟国の国際成人力調査PIAACが、
再度取り上げられています。

これは、「日本人のおよそ3分の1が
日本語が読めない」などの、驚くべき
事実を示したものです。

Part1からPart4は、週刊プレイボーイ
での時事ネタを扱ったコラムです。

そのため、1つ1つのテーマはかなり短く
まとまっていて、連載時以降に判明した
事実は、「後記」が追加されています。

Part5では、日本の社会を理解するうえで
重要な事実を明らかにした研修を紹介
しています。

個人的に驚いたのは、統計の基本を
全く知らない「専門家」が、大手を振って
はびこっていることです。

橘さんが、「実子よりも継子の方が
虐待を受ける頻度は遥かに高い」
ことをコラムに書いたところ
的はずれな批判があったそうです。

それは厚生労働省所管の専門委員会に
よる調査結果を根拠にしたものでした。

その調査では、虐待の主たる加害者が、
実母が26人(50.0%)、実父が12人
(23.1%)と結論づけています。

調査の実数としてはそうですが、
実子と一緒に住む実母・実父の割合と、
継子と一緒に住む継母・継父の割合を
無視して、虐待の主たる加害者を
特定しているのは凄いところです。

  「不思議なのは、 “専門” 委員会が、
  小学校高学年でも知っていそうな統計の
  基本を無視して虐待の “主たる加害者” 
  を特定しています。
  ゴミを入れればゴミしかでてこないのは
  当たり前です。データ分析がまちがって
  いるのに、どうやって虐待という深刻な
  問題を解決できるというのでしょうか。」

こういった間違えを見つける橘さんの
慧眼はさすがです。

それと同時に、日本の専門家の本当の
レベルを知ると愕然とせざるを得ません。

この本から何を活かすか?

本書では、世界的ベストセラーになった
ハンス・ロスリングさんの
FACTFULNESS(ファクトフルネス)』に
ついて、「まえがき」と「あとがき」の
両方で言及しています。

橘さんは、かなり共感する部分があった
と推察できますが、それも納得できます。

当ブログでは、2019年に8月末時点で
今年150冊以上の本を紹介しています。

その中で、2月25日の記事で紹介した
FACTFULNESS(ファクトフルネス)』は、
私からも一番のオススメ本です。

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| ビジネス一般・ストーリー | 05:57 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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「お前の言うことはわけがわからん! 」と言わせないロジカルな話し方超入門


「お前の言うことはわけがわからん! 」と言わせないロジカルな話し方超入門

満足度★★★
付箋数:20

あなたは、自分の言いたいことが、
相手に伝わらないことがありませんか?

もし、そんなことがよくあるなら、
あなたの話し方には「ロジカルさ」が、
足りないのかもしれません。

本書は、日常会話をちょっと工夫する
だけで、ロジカルな話し方を身につける
コツを紹介した本です。

著者は、ディベート・トレーナーの
別所栄吾さんです。

本書は、別所さんの6冊目の著書ですが、
今までの中で、一番噛み砕いて説明
したと言います。

実際、本書で紹介される69個のコツ
すべてが「図解」されているので、
文字を読むのが苦手な人でも、
抵抗なく読むことができると思います。

本書では、4つの切り口で、
相手に伝わる話し方を解説します。

1つ目は、「それ、根拠あるの?」と
言わせない、完璧な根拠の作り方。

根拠を示して説明するために、
「三角ロジック」で話を構造化します。

「主張・データ(事実)・理由づけ」
の3つの要素を揃えることで、
わかりにくい説明や納得のできない
説明をなくします。

ここでは、18個のコツが紹介されています。

2つ目は、「結局、なにが言いたいの?」
と言わせない、共感されるストーリーの
作り方。

「リンクマップ」を活用して、
説明を構造化します。

リンクマップとは、道筋を追って説明する
ために、情報のつながりを地図のように
したもの。

情報がうまく連続していない場合は、
「間」を埋めたり、「先」を伸ばしたり、
分岐・結合させたりまします。

ここでは、13個のコツが紹介されています。

3つ目は、「それ、あんまり興味ないかも」
と言わせない、刺さるメッセージの作り方。

適切な質問を投げかけることで、
相手のニーズを理解し、話すべき内容を
取捨選択します。

常に相手の思考の「その先」を意識して、
不要な情報を削り、情報を30秒で
「刺さる」メッセージとして伝えます。

ここでは、19個のコツが紹介されています。

4つ目は、伝わる構造の作り方。

これまでの切り口を踏まえて、いかに
相手に「効果的に伝えるか」を解説します。

ポイントは3つ。

 1. 全体の構造を伝える
 2. ポイントを示す
 3. 不要な情報をなくす

ここでは、19個のコツが紹介されています。

これら4つの切り口で、伝え方を改善すると、
相手の反応がみるみる変わるようです。

ただし、欲張って4つの切り口すべてを
いっぺんにやろうとると難しいので、
「三角ロジック」を使うところから
始めるのがいいでしょう。

三角ロジックで話を構造化しておくと、
まず、自分の中で情報がすっきり整理
できます。

そして、本当に何を伝えたいのかが
明確になります。

本書は、2019年4月にローソンブックスで
先行発売されました。

その結果をもって、一般に発売される
ことが決まったので、一定の販売実績が
あったのでしょう。

この本から何を活かすか?

相手に伝えるときは、詳しすぎてもダメ。
簡単すぎてもダメ。

その絶妙なバランスが難しいところです。

また、それが相手によっても違うところが
余計に伝えることを難しくしています。

そのため、最初に必要なのは、
相手の状況やレベルを知っておくこと。

質問したり、具体例を挙げるなどして、
相手のレベルを確かめます。

その上で、詳しすぎず、簡単すぎない
ように、相手に適切な情報量に調節します。

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| コミュニケーション | 05:36 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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「家族の幸せ」の経済学 データ分析でわかった結婚、出産、子育ての真実


「家族の幸せ」の経済学 データ分析でわかった結婚、出産、子育ての真実 (光文社新書)

満足度★★★
付箋数:23

 ・帝王切開で出産すると、落ち着きの
  ない子に育つ。

 ・赤ちゃんは母乳が一番。愛情を受けて
  育つから、頭も良くなる。

 ・3歳までは、お母さんがつきっきりで
  子育てしないとダメ。

これらは出産や子育てに関して、
よく耳にするアドバイスです。

  「実は、近年の経済学の研究では、
  ここに挙げた3つのアドバイスがすべて
  間違いであることを示しています。
  本書は結婚、出産、子育てにまつわる
  事柄について、経済学をはじめとした
  さまざまな科学的研究をもとに、
  家族がより “幸せ” になるための
  ヒントを紹介します。」

本書は、結婚、出産、子育てに関して、
何が真実で、何が神話なのかを
明らかにしてくれる本です。

著者は、東京大学経済学部・政策評価
研究教育センター准教授の山口慎太郎さん。

本書では、国内や海外での研究から
これでもかというぐらいの量の
データやエビデンスを示します。

ただ、そこに示されている事実には、
それほど意外性のあるものはありません。

何となく「きっと、そうだろうな」と
思っていたことを、証明していることが
多いように感じました。

では、本書から「結婚」の経済学について、
少し紹介しましょう。

最近、ますます「生涯独身者」の割合が
増えてきています。

50歳時点での未婚率は、1950年には
わずか1.5%でしたが、2010年の調査では、
女性が10.5%、男性が20.1%にまで
上昇しています。

女性の高学歴化が進み、キャリアが
子育てによって失われることを考えて、
子どもを持ちたいと思わない。

ひいては、結婚したいと思わない
女性が増えたのが、未婚率が上昇
している一因です。

また、女性が家庭に入ることで、
以前は得られた「分業の利益」が、
どんどん小さくなってきています。

これは世の中が便利になるにつれて、
家事・育児能力の家庭における重要性が
低下しているためです。

では、結婚している人は、どこで出会って
いるのでしょうか?

データは、約3割の人が「職場」で
出会っていることを示しています。

異性の多い職場は、職場結婚が多い。

ただし、それだけでなく、
離婚の割合も多いようです。

これには2つのケースがあります。

1つは、職場でより魅力的な相手と
出会って、その人と結婚するために
離婚するケース。

もう1つは、職場の異性と不倫して
しまって、それが配偶者にバレて
離婚に至るケース。

もちろん、夫婦が同じ職場で
働いている場合は、配偶者の監視の
目が光っているので、離婚の割合は
低くなっているようです。

また、アメリカでのデータですが、
出会った場所が、「マッチングサイト」
だったカップルが、全体の2割を占める
ようになっています。

マッチングサイトでの出会いが増えている
理由は、たくさんの人のプロフィールを
見ることができるから。

更に、たとえうまくいかなくても、
気まずい思いをしなくて済むから。

オフラインでは、声をかけてダメだった
時のことを恐れて、アプローチを控える
人も多いですね。

ですから、ダメでもあまり傷つかない
マッチングサイトを利用する人の心理も
よく理解できます。

本書では、このような割と予想できる
「真実」について、多くの研究データが
示されています。

この本から何を活かすか?

各国の育児休業制度の充実の度合いは、
「育休の週数×給付金額」で計算されます。

日本の男性の育児休業制度は、この式で
計算すると、OECDとEUに加盟している
41カ国中で第1位の評価を得ています。

しかし、制度を利用できているかどうかは、
また別の話しです。

ただ、男性が育休制度を利用しないのは、
日本だけのことではなく、他の国でも、
男性の育休の取得は気まずいようです。

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| 経済・行動経済学 | 07:22 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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サバイバル組織術


サバイバル組織術 (文春新書)

満足度★★★★
付箋数:25

あなたは、いくつの組織に所属していますか?

全く組織にも所属していないという人は
まずいないでしょう。

なぜなら、人間は群れをつくる社会的動物
だからです。

組織には、大きく2つの種類があります。

1つは、家族や町内会などのコミュニティー
(共同体)です。

これは血縁や地縁などで結びついたもので、
私たちはこの組織に自然に組み込まれます。

もう1つは、会社や行政機関、大学などの
アソシエーション(結社)です。

こちらは共通の目的や利害、関心を持つ
人々が形成する組織です。

本書は、後者、アソシエーション型組織
でのサバイバル術を説いた本です。

著者は、知の巨人と呼ばれる佐藤優さん。

なぜ、組織の中で意識的にサバイバルする
必要があるのでしょうか?

それは組織の理論のために、時に個人は
潰されてしまうことがあるからです。

  「 “組織” は、時に私たち “個人” に
  理不尽な仕打ちを行います。
  なぜなら、組織の目的は、基本的には
  組織自体の維持・存続であって、
  そのためには組織の一部に過ぎない
  個人を犠牲にすることは “合理的な判断” 
  とされるからです。
   “組織にとって、いかなる個人も入れ替え
  可能である” 、これが組織と個人を
  考えるうえでの大原則です。
  そのなかでいかにサバイバルするかが、
  本書のテーマです。」

本書は、日本の小説やテレビドラマの
シナリオを教材とした、ちょっと変わった
サバイバル術です。

なぜ、実例ではなく、小説やドラマを
題材としたのでしょうか?

それは、組織に関わる問題の多くは、
マニュアル化できないものだからです。

そして、実際に起きたケースでは、
情報量が多すぎて、そこから教訓を抽出
することが難しいからです。

一方、優れた文学作品には、組織と個人の
本質的な姿が、凝縮して詰め込まれています。

無駄な枝葉が取り払われているため、
その姿が浮き彫りとなっていて、
私たちが教材として使うにはうってつけ。

そこからリアルで実践的な内容を学ぶ
ことができるのです。

ただし、日本の小説やドラマと言っても
あまりに数が多すぎて、良質なものも
あれば、あまり良くないものもあります。

そのため、良質な小説やドラマで、かつ、
サバイバル術として活かせるものを選ぶ
必要があります。

その目利きとなるのが、小説やドラマ、
あるいは漫画まで知り尽くし、
同時に組織の裏表にも精通している
佐藤優さんです。

 第1章 いかに組織を生き抜くか
  →『坊っちゃん』、『
 第2章 人事の魔力
  →『官僚たちの夏 (新潮文庫)
 第3章 極限のクライシス・マネジメント
  →『不毛地帯
 第4章 忠臣蔵と複合アイデンティティ
  →『忠臣蔵
 第5章 軍と革命の組織学
  →『真空地帯
 第6章 昭和史に学ぶ
 第7章 女性を縛る「呪い」
  →『私という運命について
 第8章 生活保守主義の現在
  →『逃げるは恥だが役に立つ
   『東京タラレバ娘
 第9章 現場で役に立つ組織術

第6章や9章は特定の教材としての
小説やドラマはありません。

これらの章は歴史や佐藤さんの実体験から
学ぶことになります。

この本から何を活かすか?

「リスク」と「クライシス」は、
どのような違いがあるのでしょうか?

どちらも危機管理に関する言葉ですが、
意外とその違いが知られていません。

リスクとは、「悪いことが起きる可能性」
で、計量化できる概念です。

発生確率も計算でき、ある程度予測も
可能なので、マニュアルで対応可能です。

一方、クライシスは予測不可能な危機のこと。

非常に稀な現象で、前もって予測することが
難しく、一度でも起こると甚大なダメージを
被ることになります。

こちらは予防ではなく、発生した際に
ダメージを最小限に留める対策が必要です。

本書でクライシスの題材としているのは
山崎豊子さんの小説『不毛地帯』です。

この本は、絶体絶命のクライシスに
直面した人間の物語です。

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| 組織・社内教育・コーチング | 05:49 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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新訂版 貧乏モーツァルトと金持ちプッチーニ


新訂版 貧乏モーツァルトと金持ちプッチーニ

サンライズパブリッシングの加藤さんより
献本いただきました。ありがとうございます。

====================================
本書は、2018年7月に刊行された
『貧乏モーツアルトと金持ちプッチーニ』
の新訂版となります。

わずか、1年で新訂版が出る好評ぶり。

ただし、私も新訂版を読み直しましたが、
大事な部分は大きく変わらないため、
2018年8月13日に投稿した記事を再投稿
させていただきます。
====================================

誰もが、その才能を認める希代の天才音楽家、
アマデウス・モーツァルトさん。

彼には、汲めども尽きぬ作曲の才能がありました。

そのため、他の作曲家のように、自曲の権利を
管理して、その使用料で生計を立てるような
ことは考えませんでした。

わざわざ面倒な曲の権利を管理しなくても、
次々と創作する曲を切り売りし、十分に生計を
立てていけたのです。

しかし、彼と彼の妻には、かなりの浪費癖が
ありました。

ギャンブルと高価な服を好み、収入のほとんど
を使い果たし、それでも夜な夜な友人と飲み歩き、
全部をご馳走することを繰り返していました。

そんな生活をしていたため、モーツァルトさんの
生活は苦しかったと言われています。

残念ながら、音楽の才能があり過ぎたゆえに、
彼は権利を利用する必要性に気づきませんでした。

もし、彼が権利で儲けることを考えていたなら、
そんな使い方をしても、使い切ることできない
ほどの莫大な財産を成していたでしょう。

一方、その約100年後に生まれた音楽家の
ジャコモ・プッチーニさん。

「トスカ」、「蝶々夫人」、「ラ・ボエーム」
などのオペラの作曲で知られています。

プッチーニさんも偉大な音楽家の1人ですが、
純粋に作曲家としての才能だけを比べると、
モーツァルトさんには遠く及びません。

しかし、プッチーニさんは、自らの才能の
限界を知っていたからこそ、お金に困らない
優雅な一生を過ごしたと言われています。

彼の曲は、コリディル社という楽譜会社に
帰属していました。

そうすることで、プッチーニさんには、
オペラが公演されるごとに、上演権料のような
ギャラが安定的に入りました。

プッチーニさんは、オペラ作曲家として
人気を博し、彼の死に際しては、葬式は国葬
扱いとなり、イタリアでは国を挙げて、
喪に服し、半旗が掲げられたそうです。

モーツァルトさんと、プッチーニさんの
経済面での大きな違いは、知財管理による
マネタイズの差です。

これは単に、18世紀や19世紀の昔話で、
終わらせていい話ではありません。

現代のビジネスにおいても、知財の管理は
経済的な成否の鍵となります。

  「弁理士とは、未来を守り、未来を作る仕事
  である。そしてそのために、一見複雑に
  入り組んで見えるパテントビジネスを紐解き、
  最良のマネタイズ方法を提案するものであり、
  未来に向けた最適なビジネスパートナーの
  ひとりであると私は確信している。」

本書の著者は、正林国際特許商標事務所の
所長で、弁理士の正林正之さんです。

本書では、身近な事例から権利ビジネスの仕組み
を解説し、日本企業が世界で戦うための
ヒントを与えてくれます。

例えば、「日本のいちご」は、知財を管理が
できなかったばかりに、何百億円もの利益が
海外へ流出していると言います。

これは国家間だけの話だけでなく、
技術を持つ企業は同様に気をつけなくては
ならないことです。

世界を相手に戦うためには、攻めの知財活用が
必要なのです。

  「どうか、本書を単なる知的好奇心を充たす
  束の間のエンターテイメント・ビジネス書
  として閉じるのではなく、これから世界を
  相手に戦うそのきっかけのひとつにして
  いただきたい。」

本書には、日本が未来に経済的な繁栄を
していくためには、欠くことのできない
知恵が詰まっています。

この本から何を活かすか?

著作権には、「保護期間」があります。

では、なぜ、1928年に生まれたミッキーマウスの
著作権は、今でも保護されているのか?

  「アメリカの著作権法は、ミッキーをはじめと
  するディズニー社の主要なキャラクターの
  著作権が切れる直前になると、その保護期間の
  延長を定める改定措置を何度も繰り返している。」

このことから、アメリカの著作権法は、
「ミッキーマウス延命法」とか「ミッキーマウス
保護法」などとも呼ばれています。

現行の法律では2023年まで、ミッキーマウスの
著作権は保護されていますが、更にその先も
改定する動きがあるようです。

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| ビジネス一般・ストーリー | 04:38 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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ヒューマンエラーの心理学


ヒューマンエラーの心理学 (ちくま新書)

満足度★★★
付箋数:24

あなたは、直観が当たる方でしょうか?

もし、「自分は直観がよく当たる」と
思っているなら、それは単なる思い込み
かもしれません。

なぜなら、人間は他の動物と比べても、
最も間違えることの多い生き物だから。

  「人間は他の生物種に比べて、
  特に優秀な知覚認知過程を持っている
  わけではないのです。
  むしろ、周囲にある物事の特性や、
  自分自身の状態についての知覚や認知に
  おいて、圧倒的に高い頻度で誤りを
  犯します。」

そもそも、誤りを犯しやすいかどうかを
他の動物と比べられないと思うかも
しれませんが、そんなことはありません。

例えば、錯覚の1つとして有名な
「エビングハウス錯視」があります。

これは同じ大きさの円であっても、
周囲を複数のより小さな円で囲むと
大きく見え、周囲を複数の大きな円で
囲むと小さく見えるという目の錯覚。

実は、ニワトリは人間と逆の見え方を
していることが知られています。

人間には小さく見える円の方が、
ニワトリには大きく見え、人間に小さく
見える円が、ニワトリには大きく見える。

これは、生物種によって、それぞれの
生活環境に適応するために、異なる様式の
視覚情報処理をしているためです。

では、なぜ人間は他の動物と比べて、
間違いやすいのでしょうか?

本書の著者、実験心理学を専門とする
一川誠さんは、理由を3つ挙げています。

1つ目の理由は、知覚認知には有限性が
あるから。

ただし、これは人間に限ってある制限
ではありません。

2つ目の理由は、環境や行動様式を作り
変えるという行動特性があるから。

この理由は、他の生物種で見られない、
人間だけの特徴です。

3つ目の理由は、錯覚を自ら利用する
行動様式を持つことです。

この特性も人間固有のものです。

本書では、有名なものからマイナーな
ものまで、あらゆる錯覚やバイアスを
紹介しています。

アリストテレスの錯覚、マガーク効果、
ラバーハンド錯視、フラッシュラグ効果、
表情フィードバック、三囚人問題、
モンティーホール問題、リンダ問題、
世界5分前仮説、バラ色の回顧・・・

本書の目的は、こうした錯覚やバイアス
が人間にはあることを事前に知って、
それを上手に活かすことです。

陥りやすい、認知的な誤りを知っていれば、
自分が起こしやすいミスを防げます。

それだけでなく、仕事やミスが許されない
環境において、それを未然に防ぐことが
可能となります。

  「人間自体の知覚認知や行動の特性を
  理解することで、潜在的な危険性を減らし、
  逆に、生存の可能性や、生活のための
  利便性を向上させていくことも可能に
  なると思われます。」

まずは、人間には誤謬性があることを
認めることが、私たちの生活を向上させる
ための、最初の一歩となります。

 第1章 人間は間違える
 第2章 音を見る、光を聴く
 第3章 身体と感情
 第4章 直観はなぜ間違えるのか
 第5章 認知バイアスに見る人間特性
 第6章 改変される経験の記録
 第7章 機械への依存とジレンマ
 第8章 人間の適応戦略

この本から何を活かすか?

ちょっと面白い名前がつけられているのが、
「皮膚ウサギ錯覚」と呼ばれる錯覚。

これは次のような触覚の時間的特性と
空間的特性が混同される錯覚です。

手首あたりを2回と上腕部を1回、
等しい時間間隔で刺激を与えます。

そうすると手首から上腕部にかけて
感触刺激が等しい距離間隔で提示された
ように感じるようです。

小さなウサギが手首から上腕部にかけて
駆け上がるように感じられるということで
こんな名前がついたとか。

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裏・読書


裏・読書 (ハフポストブックス)

満足度★★★
付箋数:23

  「40歳を目前に控えたとある日の午後、
  夏目漱石の『こころ』を読んで驚いた。
  何だ、この、男のマウンティング物語は?
  いまの男性社会の悪いところが
  詰まっているじゃないか・・・。
  これを中高生に読ませて、何を学んで
  貰おうと思うのだろうか。
  ふとページを閉じてかみしめたくなる
  ような美しい言葉使いの文章なのに、
  登場人物の自分よがりの葛藤。
  こんなものをいつまでも国語の教科書に
  載せているから、日本の男はウジウジ
  狭いところで小競り合いを続けている
  のではないだろうか?」

本書は、歌舞伎町でカリスマホスト
として活躍し、現在はホストクラブやBAR、
飲食店、美容室など10数件の経営者として
知られる手塚マキさんの書評本です。

紹介されているのは、次の13作品。

 ・夏目漱石さん『こころ
 ・村上春樹さん『ノルウェイの森
 ・又吉直樹さん『火花
 ・吉野源三郎さん、羽賀翔一さん
  『漫画 君たちはどう生きるか
 ・俵万智さん『サラダ記念日
 ・乙武洋匡さん『五体不満足
 ・山田詠美さん『ぼくは勉強ができない
 ・平野啓一郎さん『マチネの終わりに
 ・東野圭吾さん『容疑者Xの献身
 ・林真理子さん『野心のすすめ
 ・川端康成さん『眠れる美女
 ・太宰治さん『走れメロス
 ・西原理恵子さん『ぼくんち

よく知られた13作品ですが、
手塚さんの評価は、世間一般で認知されて
いるものと大きく異なります。

それは、ホストを育てる経営者の視点で
これらの作品を読んでいるから。

例えば、『ノルウェイの森』については、
このように評しています。

  「村上春樹さんの『ノルウェイの森』は
  すべてのホストが読むべき、バイブル
  のような本です。主人公のワタナベの
  ような男性でなければ、歌舞伎町で
  ホストとして生き残ることはできません。
  部下のホストたちにも “読んで研究しろ” 
  といって手渡しています。」

手塚さんの、これまでの評判と一線を画す
書評を読むと、読書本来の面白さを改めて
発見することができます。

それは、本との自由な付き合い方。

この作品は、こう読まなければならない
といった思い込みを一切排して、
思うまま、感じたままに読めばいい。

もちろん、途中でイヤになったら、
投げ出しても構いません。

  「読まなければならない本なんてない。
  読むべき本なんてない。
  読書って自分の心に一滴水を垂らす
  ぐらいの感覚でいいと思うんだ。」

特に最近は、本を購入するときに
Amazonなどのレビューを参考にする
ことが多いと思います。

すると、意識していなくても、
既にあるレビューに影響されて、
その作品を捉えてしまうことも
あるでしょう。

本書では、そういった先入観を
なくして読むことで、自分独自の見方が
できることを思い出させてくれます。

また、読書という行為自体にも、
手塚さんは独自の見解を持っています。

  「若い時に沢山本を読めといいますが、
  僕は大人になってから読書すれば良い
  と思っています。(中略)
  読書は人生の答え合わせでいいと
  思っている。」

手塚さんも、決して奇をてらった
わけではないと思いますが、
本書を読むと、これまでにない視点、
新しい価値観を知ることができます。

個人的には、途中途中で垣間見られる
ホストの世界についても、興味深く
読むことができました。

この本から何を活かすか?

私が本書で紹介されている13作品で、
未読かつ、最も読みたくなったのは、
西原理恵子さんの『ぼくんち』です。

  「痛々しく優しい人たちが許しあう
  ための、これからの “聖書” 。」

観月ありささん主演で映画化もされて
いる漫画ですが、スルーしていました。

読んでみようと思います。

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| 読書法・速読術 | 05:40 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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ハッタリの流儀 ソーシャル時代の新貨幣である「影響力」と「信用」を集める方法


ハッタリの流儀 ソーシャル時代の新貨幣である「影響力」と「信用」を集める方法 (NewsPicks Book)

満足度★★★
付箋数:23

  「二年前、『多動力』という本を出版した。
  この本は30万部超えのベストセラーに
  なった。 “とにかく動く”  “手当り次第
  やってみる” という内容だ。(中略)

  多動力を生かして一気に突き抜ける人と、
  逆にあれもこれもと手を出した結果、
  器用貧乏になり、小さくまとまってしまう
  人がいるのだ。
  
  では、何がこの二つを分けるのか。
  
  それが “ハッタリ力” だ。」


本書は、これからの時代に必要な、
「ハッタリ力」の身につけ方と生かし方を
説く本です。

著者は、言わずと知れた堀江貴文さん。

ハッタリとは、一般的に相手を威圧する
ために、大げさな言動をしたり強気な態度
をとることを言います。

本書でのハッタリは、具体的に言うと、
「できないことを、できる」と言うことです。

ただし、大切なのはブラフをかますこと
ではありません。

ハッタリをかました時点では、できなくても、
その後、必死に努力して、本当にできる
ようになることが何よりも重要です。

その結果、最終的にできなくても、
問題ありません。

  「大切なのは、成功するという “結果” 
  ではない。 “挑戦する様を見せること” 
  なのである。
  こんな時代を最前線で生き抜くためには
   “大胆かつ正しくハッタリをかます力” 
  が必要なのである。」

堀江さん自身も、これまで多くのハッタリを
かましてきましたが、全てが成功してきた
わけではありません。

ライブドア営業利益世界一、テレビ局買収、
球団獲得、総選挙への出馬・・・

これらはハッタリをかましても、
実現しなかったことです。

しかし、堀江さんの言動は、注目を集め、
世間を熱狂させました。

  「そう、結果がいつもついてきている
  わけではない。みんなが腰を抜かすような
  ことを、いつも言い続け、そして踏み
  抜き続ける。大きくハッタリをかまし、
  そして、かましてしまったハッタリを
  実現するために、本気で勝負し続ける。
  その “過程” こそが大切であって、
  人とお金を巻き込むというわけだ。」

どんな夢を実現するにもお金は必要なので、
自分の夢を大きく語り、人々を魅了して、
人とお金を集めるのがホリエモン流。

今の堀江さんのハッタリは宇宙です。

安価なロケットを宇宙に安定的に
飛ばすことが夢です。

最初は、「そんなことできるわけない」
と誰もが思いました。

しかし、インターステラテクノロジズは、
2019年5月、日本初となる民間単独の
ロケットとして、宇宙空間に到達しました。

この宇宙事業は、今後も多くの人を
魅了し、更に多くのお金も集めていく
ことでしょう。

さて、本書で堀江さんが語るのは、
ハッタリをかまして、無謀な夢に挑戦する
ことですが、それには必ず、後から必死に
行う「努力」がセットになっています。

まずは、「できます」と言い切って、
辻褄を合わせるための「覚悟」を持ちます。

その後に、それを実現するために本気で
努力します。

  「本気で努力をする人は意外といない。
  大体が65点ぐらいまで。100点までやる
  人なんてほとんどいない。そして120点
  までやり切る人間は皆無だ。だからこそ
   “努力” はコスパがいい。ハッタリを
  できるだけ大きな花火にするために、
  努力という最大のカラクリを仕込んで
  おくのだ。」

堀江さん言っていることは至極真っ当です。

日本人は控えめなので、何も言わずに
やることを良しとする文化があります。

しかし、先に「やる」と宣言すると、
プレッシャーもかかるので、自分を
ストレッチし、成長させるスピードも
早くなるのでしょう。

この本から何を活かすか?

堀江さんは、ハッタリ人間が捨てるべき
3つのものがあると言っています。

  1. もっともらしい言葉
  2. 親の教え
  3. プライド

世間の目を気にせず、逆に利用すること
こそがハッタリ力です。

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| 仕事論 | 05:43 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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相手を巻き込む伝え方


相手を巻き込む伝え方

満足度★★★
付箋数:24

新しい商品やサービスを創出する。
新しい仕組みをつくる。
新しいやり方・働き方を考える。
新しい環境に進む。

現状を変えるためには、今とは違う何かを
生み出していく必要があります。

それをたった1人で行うことは、
現実的には不可能です。

周囲を巻き込み、協力を得て進めて
行かなければ実現しません。

そのために、必要なのは「提案」です。

提案とは、相手とともに新しい価値や
望ましい変化を創ることを目的とした
考え方や意見の提示です。

自分の描いた望む状態を相手にも
共感してもらい、相手も一緒になって
動いてくれることで、提案は実現します。

自分も巻き込む相手も、それをやりたいと
思えるかどうかが、提案のポイント。

本書は、相手の心を揺さぶる「提案」が
できるようになるための本です。

著者はキャリア・デベロップメント・
デザイナー、ワークショップデザイナーの
鵜川洋明さんです。

本書では、提案の「型」を身につけることで、
あなたの提案力を大きく向上させます。

  「この本の目的は、あなたに “提案する” 
  ことの本来の楽しさを思い出してもらう
  こと。そして、あなたの提案が “自分も
  相手もそれをしたくなる(ほしくなる)
  物語” になるような観点と方法を
  身につけてもらうことです。」

では、どうしたら相手が動きたくなる
提案ができるのでしょうか?

鵜川さんは、そのためのカギとなる
ことを2つ挙げています。

1つ目は、自分自身の内側から湧き上がる
思い(インサイドアウト)を起点に
すること。

2つ目は、「何をするか?」「どうやるか?」
というアクションを考える前に、「どういう
状態が生まれたら素晴らしいのか?」という
未来の状態(ビジョン)を起点にすること。

この2つを合わせることで、ただの問題解決
ではない、新たな発想を創造することが
できます。

本書では、ある「型」を身につけて、
相手を動かす提案ができるようにします。

それは、思いとロジックを両立させる
「ビジョン・フレーム」という型です。

ビジョン・フレームは、次の4つの要素で
構成されています。

「未来=Vision」、「今なぜ=Why」、
「価値=Happy」、「どうする=Key-idea」

そして、ビジョン・フレームで作った
提案を物語として相手に伝えます。

本書では、相手を動かす「提案」を
創るプロセスがわかるように
「ストーリー」を使って解説します。

「新規事業をつくる」というテーマに挑む
3人が、メンターの指導のもと成長していく
ストーリーです。

そのなかで、ビジョン・フレームを
作り込んでいく過程が示されているので、
非常に真似しやすいと思います。

自分の思いがなかなか相手に伝わらない
モヤモヤを感じたことがある人には、
参考になる本だと思います。

ストーリー以外の解説のパートも
図解が豊富で非常にわかりやすい。

 第1章 〈着想〉提案は3つの意味を重ねること
  STORY01 酷評
 第2章 〈構成〉提案を「物語」にする
    4つの「型」
  STORY02 「型」を知る
 第3章 〈表現〉提案の「解像度」が上がる
    物語の5要素
  STORY03 父の会社へ
 第4章 〈解放〉「提案」を楽しむ心の
     状態をつくる
  STORY04 不安

この本から何を活かすか?

本書では、ビジョンが実現したときの
イメージを広げるために、「オノマトペ」
を使ったワークも紹介されています。

オノマトペとは、擬音語や擬態語を表す
フランス語です。

このワークでは、2重になった3等分された
円を描いたフレームを用意します。

そこに各自がビジョンが実現したときの
シーンを想像して、思い付いたオノマトペを
書き込んでいきます。

自分が書き出したオノマトペを、
音やリズムを使って他の人に説明することで、
よりイメージを膨らませていくようです。

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| 交渉術・伝える力・論理・人脈 | 05:52 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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最高の脳で働く方法 Your Brain at Work


最高の脳で働く方法 Your Brain at Work

満足度★★★★
付箋数:26

あなたの仕事の日常は、次のような
シーンで埋め尽くされていませんか?

 ・殺到するメール
 ・多すぎる情報
 ・ヘトヘトになる会議のスケジュール
 ・増え続ける変更と検討事項
 ・成功すると更に上るハードル

もし、これらシーンが日常的にあるなら、
本書はあなたの大きな助けとなります。

  「本書は、人間の脳に関する最新の
  重要な発見を共有することにより、
  あなたの仕事のパフォーマンスを
  変えていく。仕事中の脳の働きを理解
  すれば、集中力と生産性を高める
  機会が得られる。」

これまで脳科学の知見を仕事に応用
する本は、数多く刊行されてきました。

しかし、どの本も脳の性質はわかるものの、
「実際にそれを、どう活用するの?」
という点では、弱い印象がありました。

本書は、脳科学を実務へ応用する方法が
リアルにわかる本です。

著者のデイビッド・ロックさんは、
ビジネスコンサルタントで、脳科学者
ではありません。

その代り、30名の主要な神経学者への
インタビューを行い、最新の脳研究と
心理学研究の論文からデータを集めて
本書を執筆しています。

他書との大きな違いは、エミリーと
ポールの2人が登場するストーリーに
脳科学の知識を反映させているところです。

ストーリーは、Before→Afterで
示されていて、これが実にリアル。

  「どのシーンも、エミリーやポールが
  職場か家庭での課題に直面している
  ところから始まる。
  たとえば、殺到するメールへの対応
  などだ。私はオンライン調査で、
  100人を超える人々から情報を集め、
  それを基に登場人物の日常的課題を
  選択し、さらに組織文化に関する
  調査データを組み合わせた。」

このようにストーリーが作られて
いるので、Beforeは本当によく見かける
シーンとして描かれています。

ロックさんは、そのときに脳内で
起きている状況を詳しく解説し、
最新の脳科学の発見を共有します。

そして、Afterで脳科学の知識を
知っていて活用した場合のストーリーを
もう一度たどります。

  「Afterのエミリーとポールは
  自分の脳をよく理解しており、
  その結果、都度Beforeとは違う決断
  を下す。BeforeとAfterの違いは、
  行動のわずかな変化から生じているが、
  このわずかな変化が大きく異なる
  結果をもたらす。」

例えばシーン1は、朝、エミリーが
始業前から100件以上のメールの処理に
忙殺されるシチュエーションです。

ここで知っておきたいことは、
意思決定と問題解決はいずれも
前頭皮質が担っていて、そこには意外な
限界があるということです。

そして、優先順位付けなどの処理が
最も多くの脳の労力を必要とすること。

従って、仕事の優先順位付けは、
頭が最もフレッシュな時間に、
他の活動を排して行うべきなのです。

この脳の性質を知ったエミリーは、
Afterでどのように行動を変えたのか?

エミリーは、ラップトップを閉じ、
ホワイトボードの前に行って、
意識して未処理メールに注意を
向けない環境をつくります。

そこに未処理メールの確認も含めた
今日やるべきタスクを書き出し、
優先順位を決めることに集中します。

最初に取り組むべきタスク、
次に取り組みたいタスク、隙間で取り組む
タスク、必ずしも今日やらなくていい
タスクを判断します。

優先順位付けが重要であることは
一般に誰でも知っています。

しかし本書では、実際にはなぜそれが
できないのか、脳の仕組み上、どうしたら
それができるのかが解説されています。

この本から何を活かすか?

他にもメールの処理に忙殺される
シーンから学ぶべきことがありました。

それは、複雑なアイディアの視覚化や
案件のリスト化によって、情報の記憶
ではなく、情報との関わりに脳を使う
必要があること。

エミリーが優先順位付けを行う際に、
ホワイトボードにリストを書き出して
判断したのは、このTipsの応用です。

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人前で変に緊張しなくなるすごい方法


人前で変に緊張しなくなるすごい方法

満足度★★★
付箋数:23

あなたは、次のような経験はありませんか?

  ・プレゼンで頭が真っ白
  ・上司の前で口ごもる
  ・面接でテンパる
  ・商談前に体がブルブル
  ・会議で発言できない
  ・会社の電話でドキドキ
  ・初対面が憂鬱
  ・グループの輪に入れない
  ・機嫌が悪い人がいると心臓がバクバク
  ・告白できない

「緊張」しやすい人ほど、このような経験が
多いはずです。

緊張してしまうと、自分で思ったように
行動できなくなってしまいますね。

緊張は、脳内ホルモンの1種、
ノルアドレナリンが過剰に分泌されて、
自律神経のバランスが崩れて起こります。

その結果、心拍数が上がり、胸はドキドキし、
手足や声は震え、冷や汗が出たり、
顔が赤面するといった、様々な症状が
出てきます。

本書は、「緊張しやすい人」の悩みを
解消するための本です。

  「世の中には “これで緊張がとれる” と
  ばかりに、 “目的に向かって集中しよう” 
   “誰もが緊張すると思え” などと気休め
  のようなことで、 “内面(メンタル・心)” 
  を直接操作しようとする方法があります。
  でも、メンタルは自分の意志で操作
  できるものではありません。(中略)

  では、どうすればいいのか?

  考えるより先に行動すること。
  たとえ気分がともなっていなくても、
  そう見えるように体を動かしたり、
  声を出したりすることで、心は勝手に
  その動きや言葉が示す状態に誘導されて
  いきます。」

本書の著者、伊藤丈恭さんは、
演技トレーナー、吉本興業沖縄ラフ&ピース
専門学校演技コース講師。

伊藤さんは、これまで3万人以上の
俳優や俳優志望者の緊張をとることに
成功してきました。

その方法が「伊藤式・緊張撃退メソッド」。

演技理論の「スタニスラフスキー・システム」
をベースに伊藤さんが開発した方法です。

普通は、「緊張しないようにしよう」と
考えれば考えるほど、逆に緊張してしまう
ものです。

そこでこのメソッドでは、思考を一旦停止し、
「緊張している人が絶対しない行動」を
とることで、自分の心を楽しませます。

すると心は勝手に「緊張」から「楽しい」
に誘導されていくようです。

体を強制的に動かすことで、素の自分から
別の自分に切り替え、緊張しない自分に
変わることができるのです。

  「このメソッドのベースは、
  演技の役者さんが別人を演じるために
  行っている方法。
  性格そのものは変えられなくても、
  本番前にこのメソッドを行えば、
  あなたはその瞬間だけは、別人になれ
  ます。人前で話すのも、会議に出るのも
  怖くないあなたになれるのです。」

本書は、そんな役者さん向けのメソッドを
一般の人でもできるようにアレンジして
まとめたものです。

読んで納得するための本ではありません。

騙されたと思って、実際にやってみて、
その効果を実感して欲しい本です。

この本から何を活かすか?

「伊藤式・緊張撃退メソッド」では、
具体的に次の5つの方法で、当日の朝、
出発前に行って、別人になりきります。

SCENE1 自宅にて
 1.笑いの7変化(2分)
  人生でしたことのない笑い方を、
  さまざまなバリエーションでする。

 2.ジブリッシュダンス(2分)
  ジブリッシュとは「めちゃくちゃ言葉」
  の意。架空の外国語を話しながら踊る。

 3.悪役レスラー登場(1分)
  悪役レスラーになりきって毒を
  吐きまくる。

SCENE2 現場・職場の近くにて
 4.その場ダッシュ(20秒)
  立っている場所で全力でモモ上げ
  ダッシュをする。

 5.本番直前の4つのお守り
  現場で万一、緊張を感じたときに行う。
  「全身グッ・パー」「地響き呼吸」
  「肩ストン」「超低速・手あげさげ」

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| 自己啓発・セルフマネジメント | 05:44 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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8/13休載のお知らせ

8/13は旅行のため休載させて頂きます。
8/14から再開しますので、よろしくお願い致します。

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| お知らせ | 03:30 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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もっと言ってはいけない


もっと言ってはいけない (新潮新書)

満足度★★★★
付箋数:25

  「 “人種と知能” は現代社会における
  最大のタブーだ。この話題は “人種差別” 
  と表裏一体で、ひとたび “レイシスト
  (人種主義者)” のレッテルを貼られると
  社会的に葬り去られてしまう。」

本書は、橘玲さんの大ベストセラー、
言ってはいけない』に続く第2弾。

「人種と知能」をメインテーマとして、
「私たち(日本人)は何者で、
どのような世界に生きているのか」
について書いた本です。

本書でも、いつもの橘節が健在です。

一体どこでそんなことを調べたんだと
思うような、エビデンスをこれでもかと
いうぐらい突きつけてきます。

それは残酷な真実ですが、そう言われても
どうすることもない身も蓋もない話です。

人工知能プロジェクト「東ロボくん」
で有名な新井紀子さんは、2016年に
衝撃的な調査結果を発表して、
大きな話題になりました。

それは、日本の中高生の多くは、
教科書程度の文章を読んでも
理解できていないという事実でした。

しかし、橘さんは本書の冒頭で、
それを上回るインパクトの調査結果を
引用しています。

それは「PIAAC」と呼ばれるOECD主催の
国際調査の結果です。

その調査では、私たち日本人について、
信じられない事実が示されています。

 ・日本人の1/3は日本語が読めない。
 ・日本人の1/3は数学的思考力も
  小学校3~4年生程度しかない。
 ・パソコンを使った基本的な仕事が
  できる日本人は1割以下しかいない。
 ・65歳以下の日本の労働人口の1/3は、
  そもそもパソコンを使えない。

この結果だけ見ると、日本人はどれだけ
知性が低いのかと思ってしまいますが、
事実はそれだけではありません。

  「しかし、驚きはこれにとどまらない。
  こんな悲惨な成績なのに、日本は
  OECDに加盟する先進諸国のなかで、
  ほぼすべての分野で1位なのだ。
  だとすれば、他の国はいったい
  どうなっているのだろうか。」

日本人の基礎学力が低下していると
思いきや、実は他の国と比べると、
ダントツに良い結果だったのです。

  「PIAACの衝撃的な結果はなにを
  意味しているのだろうか。
  それは、 “ずっとむかしからこんな
  ものだった” ということだ。
  一般知能(IQ)の遺伝率の高さ
  (77%)を考えれば、数世代で
  知能が大きく上がったり下がったり
  するはずはないのだから。」

本書では、人種によって知能が違う
ことを示す、多くのエビデンスを
並べて、そこから導かれる事実を
明らかにします。

それは、わたしたちの学力、年収、
老後の生活にまで、遺伝が影響している
という事実です。

また、本書でもう1つ注目すべきは、
「自己家畜化」というキーワードです。

  「日本人は世界でもっとも “自己家畜化”
  された特別な民族だ」

家畜化されることで、一般的に動物は
自然選択の圧力がかからなくなるため、
気性がおとなしくなり、服従しやすく
なるなどの傾向が見られます。

その傾向は、動物だけでなく、
人間にも当てはまるとするのが、
自己家畜化です。

自己家畜化されると、ある特定の
環境では大きく繁栄していけるものの、
それ以外の環境では、耐性がなく、
生きていけません。

日本人は高度に自己家畜化されているので、
閉ざされた世界で生きていくのが幸せ
ということなのかもしれません。

この本から何を活かすか?

本書ではイギリスの認知心理学者
リチャード・リンさんが調査した
各国別のIQの一覧が掲載されています。

それによるとIQ100に達している国は
あまり多くありません。

その中でも、シンガポール110.6、
香港108.8、中国106.8、韓国106.4、
日本105.4はかなり高いIQです。

これらの東アジアのグループは、
なぜ、IQが高いのか?

橘さんは、科挙が知能を押し上げた説
などを紹介しています。

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| 社会・国家・国際情勢 | 06:05 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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金運を引き寄せたいならノートの神さまにお願いしなさい


金運を引き寄せたいならノートの神さまにお願いしなさい

満足度★★★
付箋数:21

サンライズパブリッシングの加藤さんより
献本頂きました。ありがとうございます。

  「人生は、実は、過去→現在→未来
  と連続しているわけではありません。
  つまり、過去のあなたがどうだったに
  しろ、現在のあなたの状況がどうである
  にしろ、これまでとはまったく違う
  理想の未来を生きることが可能なのです。
  そのためにすることは、ズバリ
   “ノートを書く” ことです。
  あなたが願っていることをドンドン
  書き出して、 “金運脳” をつくって
  いきましょう。」

夢を実現するために紙に書き出すことを
提唱している本はいくつもあります。

本書は、夢の中でも「金運」をアップ
させることにフォーカスした本です。

著者は、「夢を叶えるためのノート術」
を全国で教えてる、運命カウンセラーの
丸井章夫さんです。

丸井さんは、これまでの25年間で
のべ4万件を超えるカウンセリングを
行い、1万人以上を対象にセミナーや
講演を行ってきました。

多くの人と会う中でわかったのは、
「世の中のお金持ちは、ノートを書く
ことが本当に好きである」という
事実でした。

本書は、丸井さんが日頃から伝えている
ノート術に、実際のお金持ちから得た
知恵を加え、「金運招来のノート術」
としてノウハウ化した本です。

丸井さんのノート術は、1冊の中に
3種類のメモを書きます。

1つ目は、ドリームメモ。

これが3つの中で本流となるメモで、
夢や願っていることを書き、
理想の未来を現実化させるものです。

2つ目は、ギフトメモ。

これはメモで振り返ることによって、
自分の持つ才能を発見するためのもの。

3つ目は、ソリューションメモ。

これは現在、問題になっていることを
書いて、解決方法を見つけるためのメモ。

では、金運を引き寄せるドリームメモ
の書き方を見てみましょう。

 1日目 欲しい金額を具体的に、
    期限付きで書く
 2日目 何のためにそのお金が欲しい
    のかを書く
 3日目 お金持ちや金運がいい友達の
    名前を5人書く
 4日目 そのお金を稼ぐための詳細な
    計画を書く
 5日目 障害になるものをできるだけ
    詳しく書く
 6日目 願い事は「三方よし」で書く
 7日目 ノートで神社参拝をして
    ご利益を得る

ところで、なぜ、ノートに書くだけで、
願いが叶うのでしょうか?

丸井さんは、その仕組みを次のように
説明しています。

  「ノートに願いを書く」
       ↓
  「それを意識し始める」
       ↓
  「これまで見えなかったものが
  見えてくる」

ノートに書くことで、思いや考えを
整理できます。

そして、今まで気づかなかった願いを
顕在意識まで持ってきて、それを常に
意識することで、実現性を高めています。

本書は、特にお金に対してネガティブな
印象を持っている人に効く本だと思います。

スピリチュアル的な要素と、現実的な
ノウハウの両方を併せ持つことで、
夢実現の成功率を高めている印象です。

この本から何を活かすか?

本書の金運を引き寄せるノート術は、
「鉄鋼王」アンドリュー・カーネギーさん
の、「お金を生み出す6つの秘訣」も
参考にしているようです。

 1. 望みの金額をはっきりと決める
 2. そのお金を手に入れるために
  何をすべきかを決める
 3. そのお金が自分に手に入る日を
  はっきりと決める
 4. そのお金を稼ぐための詳細な計画を
  立て、ただちに行動に移す
 5. 前の4つの原則を紙に書く
 6. 紙に書いたことを毎日2度ずつ、
  朝起きたときと夜寝る前に大きな声で
  読み上げる

紙に書いて、朝晩読み上げることも
大切ですが、「ただちに行動に移す」
ことも大きなポイントだと思います。

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| 成功哲学 | 05:40 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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ニュータイプの時代 新時代を生き抜く24の思考・行動様式


ニュータイプの時代 新時代を生き抜く24の思考・行動様式

満足度★★★★
付箋数:26

  「本書のメッセージをまとめれば、
  次のようになります。
  20世紀の後半から21世紀の初頭にかけて
  高く評価されてきた、従順で、論理的で、
  勤勉で、責任感の強い、いわゆる
   “優秀な人材” は、今後 “オールドタイプ” 
  として急速に価値を失っていくことに
  なるでしょう。
  一方、このようなオールドタイプに対置
  される、自由で、直感的で、わがままで、
  好奇心の強い人材= “ニュータイプ” が、
  今後は大きな価値を生み出し、評価され、
  本質的な意味での “豊かな人生” を
  送ることになるでしょう。」

本書は、これからの時代を生き抜くために、
私たちの思考や行動様式をアップデート
するための本です。

著者は、『世界のエリートはなぜ
「美意識」を鍛えるのか?
』で話題になった
独立研究者の山口周さんです。

まず、私たちに求められるのは、
20世紀に良しとされた価値観を捨てる
ことです。

その1つが、マルコム・グラッドウェルさん
が『天才! 成功する人々の法則 』の中で
提唱した「1万時間の法則」です。

これは、「1万時間の練習を積み重ねれば、
あなたも一流になれます」という法則です。

しかし、山口さんは、これは子どもが
よくやる「逆の命題」のミスと指摘して
います。

 [命題1] 天才モーツアルトも努力していた

この命題が真だとすると、これによって
導かれる「対偶」は何か?

グラッドウェルさんが導いたのは、
次の命題でした。

 [命題2] 努力すればモーツアルトのような
    天才になれる

これは命題の証明から考えると、
明らかな間違いであることがわかります。

正しくは、次の命題となります。

 [命題3] 努力なしにモーツアルトのような
    天才にはなれない。

つまり1万時間の練習は必要条件であって、
十分条件ではないことを意味します。

  「グラッドウェルの主張する “1万時間
  の法則” が、いかに人をミスリードする
  タチの悪い主張かということがよく
  わかります。」

ここで山口さんが言っているのは、
「努力することは無駄」ということでは
ありません。

オールドタイプの価値観では、
今いる場所で踏ん張って努力をします。

しかし、ニュータイプの価値観では、
勝てる場所にポジショニングしてから
努力をするのです。

これ以外にも本書では、次のような
思考・行動様式の変更を求めています。

 [オールドタイプ] → [ニュータイプ]
 正解を出す → 問題を探す
 予測する → 構想する
 KPIで管理する → 意味を与える
 生産性を上げる → 遊びを盛り込む
 ルールに従う → 自らの道徳観に従う
 1つの組織に留まる → 組織間を越境する
 綿密に計画して実行 → とりあえず試す
 奪い、独占する → 与え、共有する
 経験に頼る → 学習能力に頼る

山口さんが言っていることが、
すべて正解かどうかはわかりませんが、
1つ1つの説明は納得感の高いものでした。

個人的には過去の価値観を全否定する
必要はないと考えます。

しかし、過去の価値観だけでは、
これからの時代を生き抜いていけない
のも事実です。

本書は、新しい思考や行動様式を
手に入れるヒントになる本だと思います。

この本から何を活かすか?

ニュータイプのキャリア戦略とは、
どういうものか?

これまでの時代は、1つの分野に絞って、
そこで粘り強く努力して専門性を高める
ことが良いとされてきました。

しかし、今は何が「良い」かが、
試さないとわからない時代です。

そのため、ニュータイプに必要な
キャリア戦略は、とりあえず試して、
ダメならまた試すこと。

成功は確率論なので、大量に試して、
うまくいったものを残すのが正解。

そのため、時間が有限である以上、
「うまくやめる」ことも求められます。

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| 仕事論 | 05:44 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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NETFLIX コンテンツ帝国の野望 :GAFAを超える最強IT企業


NETFLIX コンテンツ帝国の野望 :GAFAを超える最強IT企業

満足度★★★
付箋数:24

本書には、2つの意味で裏切られました。

1つは、ネットフリックスに関して、
1997年の創業から2012年までの期間
だけしか、書かれていなかったこと。

冒頭で「日本語版特別寄稿」として、
ネットフリックスの2012年~2018年の
動きがフォローされています。

しかし、あくまで本文は2012年までの
同社の動きについてです。

なぜなら、原書が米国で刊行されたのが、
2012年だったからです。

本書は、オリジナルが刊行されて、
6年を経てからの邦訳となりました。

もう1つの裏切りは、ネットフリックスの
創業物語が、想像以上にエキサイティング
だったことです。

創業してからの数年間でネットフリックスの
カルチャーは出来上がりました。

それはその後に起こる熾烈な競争に
打ち勝っていくものでした。

本書で語られるスタートアップしてからの
物語なくしては、現在、GAFAを超える存在
とも言われるネットフリックスについて、
語ることはできません。

逆に、この創業の物語を知っていれば、
現在のネットフリックスの躍進は、
「やっぱりね」と、十分に予想できた
かもしれません。

本書には2つの意味で裏切られましたが、
良い意味ので裏切りの方が、圧倒的に
大きかったと言えます。

  「多くの成功物語と同じように、
  世界最大のオンライン映画レンタル会社
  ネットフリックスの創業の物語も、
  多少の事実を織り交ぜた面白い作り話
  で出来ている。これに対して冒頭の
  エピソードは真実に近い。
  会社の公式説明によれば、ヘイスティング
  は地元のビデオレンタル店で延滞料金を
  請求されたのをきっかけに、
  後日スポーツジムでランニング中に
  サブスクリプションモデルを思い付いた。」

ネットフリックスのすべての始まりである、
冒頭のエピソードの部分は、ここでは
あえて紹介しませんでした。

ぜひ、本書を手に取って読んでください。

ネットフリックスはいかにして、
動画配信の覇者になりえたのか?

その秘密は、創業の物語の中にあります。

物語の主人公は共同創業者の
リード・ヘイスティングスさんと
マーク・ランドルフさんです。

2人は創業した当時、すでに社会経験を
積んでいたので、学生がガレージで始めた
スタートアップとは異なります。

それが本書の面白さの1つでもあります。

2人は、1998年にはウェブサイトでの
DVDレンタルを開始。

そして、その翌年には定額制のレンタル
サービス「マーキー・プログラム」を
始めます。

これにより、当時レンタル会社の
最大の収入源だった「延滞料金」を
捨てることになります。

サブスクリプションでは先行したものの、
2000年を過ぎてDVDの価格が下がり、
ウォルマートなども市場に参入し、
過酷な価格競争に突入します。

そしてネットフリックスは2007年から
事業の主軸をDVDレンタルから、
ビデオ・オン・デマンド方式での
ストリーミング配信サービスに転換。

これを機に大きく躍進し、アメリカでの
インターネット通信量の3分の1を
同社が占めるようにまでなっていきます。

本書は、フリージャーナリストの
ジーナ・キーティングさんの処女作。

入念な取材と、その筆力によって、
ネットフリックス創業物語の、
空気感と興奮した様子を伝えます。

この本から何を活かすか?

本書の各章のタイトルが映画の
タイトルになっています。

 第1章 暗闇でドッキリ
 第2章 続・夕陽のガンマン
 第3章 黄金狂時代
 第4章 宇宙戦争
 第5章 レオン
 第6章 お熱いのがお好き
 第7章 ウォール街
 第8章 キック・アス
 第9章 我等の生涯の最良の少年
 第10章 帝国の逆襲
 第11章 Mr.インクレディブル
 第12章 真昼の決闘
 第13章 大脱走
 第14章 勇気ある追跡
 第15章 ニュー・シネマ・パラダイス

このタイトルに内容がうまく
マッチしているのが素晴らしい。

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| ビジネス一般・ストーリー | 05:55 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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データビジュアライゼーションの教科書


データビジュアライゼーションの教科書

満足度★★★★
付箋数:25

あなたは、データ分析の結果を
正しく表現し、適切に伝えていますか?

自分ではそうしているつもりでも、
他人から見ると、わかりにくかったり、
意図が正確に伝わっていないことが
よくあります。

それは、データを効果的に表現する
「データビジュアリゼーション」の
技術を学んでいないことが原因です。

  「データビジュアリゼーションにおいて、
  シグナルを最大化し・ノイズを最小化
  するデザインを追求することにより、
  データを用いたコミュニケーションの
  向上を図る」

これが本書のテーマです。

データビジュアリゼーションとは、
文字と数字で表されるデータを、
チャートを用いて表現することです。

簡単に言うと、データの視覚化のこと。

そして、シグナルとはデータが持つ
元来の意味が、より相手にとって
伝わりやすくなる効果のことです。

ノイズとは、データが持つ元来の意味
でないものが、相手に伝わってしまう
効果のことです。

データビジュアリゼーションの目的は
コミュニケーションなので、
その目的を果たすために、シグナルを
最大化し、ノイズを最小化するのです。

本書は、タイトルの通り、日本ではまだ
少ない、データビジュアリゼーションの
教科書です。

著者の藤俊久仁さんと、渡部良一さんは、
日本のデータビジュアリゼーションの
認知度が欧米と比較して著しく低いと
考え、本書を執筆しました。

確かに、データビジュアリゼーションと
いう言葉は聞いたことがあっても、
どんな類型があるのか知っている人は
少ないのかもしれません。

データビジュアリゼーションは、
大きく分けて、2つの類型があります。

1つは、インフォメーションデザイン。

これは問題解決のための視覚化で、
仮設検証型、仮設探索型、事実報告型、
事実説明型の4つに別れます。

もう1つは、データアート。

これは自己表現のためのデータ視覚化で、
主張表現型と主張説得型の2つがあります。

この内、インフォメーションデザイン
を本書では、深掘りしていきます。

基本のキとして、チャートの適切な
使い方や色や装飾などについて学びます。

 ・色の数は少なめに
 ・彩度は控えめがオススメ
 ・無駄な装飾はしない
 ・並び順に意味を持たせる
 ・上下に余白を持つ

更に、データリテラシーの基礎が
身についた後は、もう少しレベルアップ
したテクニックを学びます。

最終章では、欧米や日本で高い評価を
受けているビジネスインテリジェンスツール
「Tableau(タブロー)」の実践的な
活用術も紹介しています。

掲載されている実例は全部で72通り。

すべて悪い例のBeforeと改良した後の
Afterを比較する形で掲載しているので、
目で見てにすぐに理解できます。

やはりデータビジュアリゼーションの
教科書なので、視覚的な伝わりやすさは
秀でていますね。

本書は、少し大型の18.2cm×23.4cmの
サイズで、カラーも使われているので、
モノクロのKindleで読むのは不向きです。

カラーのタブレットだと、まだいいかも
しれませんが、できれば紙の本で読む方が
望ましいと思います。

この本から何を活かすか?

  「データインクレシオ」で考える

データインクとは、グラフなどの
データそのものを表す部分のインクの量。

ノン・データインクとは、それ以外の
枠線や補助線などに使われるインクの量。

  データインクレシオ=データインク/
  (データインク+ノン・データインク)

このレシオは高ければ、高いほうがいい。

余計な装飾を削ぎ落として、チャートが
シンプルになると、ノイズが減り、
シグナルが高くなるからです。

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| ノウハウ本 | 06:39 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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Think CIVILITY 「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である


Think CIVILITY 「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である

満足度★★★★
付箋数:27

あなたの職場に、無礼な人はいませんか?

ほとんどの人は、無礼な態度を取られると、
少なからず気分を害するものです。

しかし、無礼がもたらすのはそれだけでは
ありません。

 ・無礼な人は同僚の健康を害する
 ・無礼な人は会社に損害をもたらす
 ・無礼な人はまわりの思考能力を下げる
 ・無礼な人はまわりの認知機能を下げる
 ・無礼な人はまわりを攻撃的にする

どれだけ、会社に損害をもたらすのかと
いうと、ある調査結果では次のような
データが明らかになっています。

 48%の人が、仕事にかける労力を
 意図的に減らしている。

 38%の人が、仕事の質を意図的に
 下げている。

 63%の人が、無礼な人を避けるために
 仕事に使うべき時間が奪われている。

無礼な態度は、人に巨大なストレスを
与えます。

更に、誰かが無礼に振る舞うと、
それは他の人にも伝染して、次の無礼を
生む悪循環が起こります。

しかしその一方で、礼節ある態度も
礼節を生みます。

無礼さだけでなく、礼節の伝染力も
強いのです。

人はいい態度に接すると、いいことに
注意が向くようになります。

本書は、礼節を武器として個人も会社も
成功するための本です。

著者は、ジョージタウン大学マクドノー
・スクール・オブ・ビジネス准教授の
クリスティーン・ポラスさん。

日本には「実るほど頭を垂れる稲穂かな」
という言葉があります。

人格者ほど、無礼や尊大な態度は取らず、
謙虚であるというたとえです。

これは米国でも同様で、一流のエリート
ほど不機嫌にならず、礼節ある態度を
取っているようです。

本書では、無礼のデメリットと
礼節のメリットを明らかにして、
あなたやあなたの会社の礼節を高める
手助けをします。

まずは、自分の礼節をチェックする
必要があります。

 方法1 他人からフィードバックをもらう
 方法2 できるコーチから指導を受ける
 方法3 同僚や友人に協力してもらい
    チームで改善に取り組む
 方法4 ゴールドスミス式360度フィードバック
    を利用する
 方法5 人の感情を読み取る訓練をする
 方法6 毎日、日記をつけてみる
 方法7 「食う・眠る・動く」で自分を
    大切にする

そして、礼節のある人は次の3つの原則を
守ります。

 原則1 礼節のある人は笑顔を絶やさない
 原則2 礼節のある人は相手を尊重する
 原則3 礼節のある人は人の話に耳を傾ける

あなたがこの原則を守り、礼節ある人に
なったとしても、同じ組織に無礼な人が
いると、礼節の効果は半減してしまいます。

そこで、本書では個人のレベルに留まらず、
礼節ある会社になる方法も示します。

入り口で、無礼な人を見極めて採用せず、
社員には守るべき価値観を伝え続け、
礼節の高さを評価するシステムも
取り入れます。

  「この本は単なるハウツー本ではない。
  これはいわば宣言の書だ。
  最新の研究成果など細かいことも
  書いているが、主として礼節を高める
  ために、今よりほんの少しだけ
  努力するよう読者を促す内容にした。
  読者には、この問題から目をそむけて
  ほしくないし、間違っても礼節に
  反するような行動は取ってもらいたくない。
  今すぐにでも礼節を高めることに
  貢献してもらいたいと思う。」

ポラスさんの非常に強い意志が伝わります。

そして本書を読むと、礼節のいい人と
接したときのように、気分も良くなるので、
是非、オススメしたい一冊です。

この本から何を活かすか?

本書では、人の話を聞くときに留意する
4つのポイント「RASA」が紹介されていました。

 Receive 受け止める
 Appreciate 尊重する
 Summarize 要約する
 Ask question 質問する

仕事のときでもプライベートのときでも、
この4点には注意する必要がありますね。

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| ビジネス一般・ストーリー | 05:56 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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世界一効率がいい 最高の運動


世界一効率がいい 最高の運動

満足度★★★
付箋数:24

なぜ、健康診断のたびに医師は、
「運動しましょう」と言うのか?

それは、「運動は万能薬」だからです。

定期的な運動習慣を持つことは、
どんな薬を飲むよりも健康維持に、
効果があることが知られています。

しかし、日頃から運動をしている
60歳未満の人は、わずか3割未満。

多くの人は、運動を初めても、
それが習慣として定着する前に
止めてしまいます。

なぜ、運動は長続きしないのか?

それは、身体的な負荷と精神的な負荷が
ある割には、効果が実感できないから。

一般的な運動を初めても、ダイエットや
健康維持の効果は、すぐに出ません。

よほど差し迫った理由があったり、
意志の強い人でなけれは、運動は長続き
しないのです。

ところが、最新のスポーツ医学の研究で
すぐに結果が出やすい運動があることが
わかりました。

  「自宅で週に2、3回、1回たった4分の
  運動をするだけで、ダイエット効果や
  筋トレ効果、持久力アップ、血糖値や
  血圧の改善につながる夢のような
  運動法があるのです。
  その名もHIIT(ヒット)。」

HIITは、高強度インターバルトレーニング
High intensity interval trainingの略。

負荷が高い運動と休息を短いスパンで
交互に行う独特のトレーニングです。

実は、HIITは大きく分けて2種類あります。

 1. オールアウト
  最大酸素摂取量や最大心拍数に達する
  負荷をかけるアスリート向けの運動

 2. オールアウトの手前
  最大心拍数の7~8割の負荷をかける
  一般向けの運動

前者は「タバタトレーニング」などが
知られていますが、本書で紹介されるのは
後者のトレーニングです。

本書は、東海大学医学部内科教授の
川田浩志さんが、HIITの医学的根拠を示し、
カリスマインストラクターの福池和仁さんが
エクササイズのパートを監修した本です。

HIITは、脂肪を燃焼させる有酸素運動と
筋トレ効果がある無酸素運動を同時に
達成でき、さらに個別のトレーニング
よりも圧倒的に短い時間で済みます。

そして、科学的にも次のような効果が
あることがわかっています。

時間効果、アンチエイジング、敏捷性、
ダイエット、長生き、糖尿病、高血圧、
コレステロール、認知機能、継続性

HIITはもともと、1990年代に立命館大学の
田畑泉教授が考案したアスリート向けの
トレーニングプログラムとして知られる
ようになりました。

そしてここ数年間で、一般の人向けの
エクササイズとして、医学界でも注目
されるようになって来たのです。

本書で、効果のエビデンスとして
紹介されているのは、すべて2017年以降に
発表されたものです。

ビフォー・アフターの写真が何枚か
載っているのが、若干、ダイエット広告的
な印象を与えますが、科学的根拠の
部分では信用できるように思えます。

実際に試してみないと効果の程は
わかりませんが、「やってみたい」と
思わせる内容でした。

また、最終章では医師の考える
HIITの効果を高める食事術も紹介されて
いるのも有り難いところです。

はじめは週2回、1回当たり僅か4分なので、
運動習慣がない人でも、無理せず始める
ことができそうです。

HIITは、楽しさを感じやすいという
調査結果もあるようなので、
試してみる価値はあると思います。

この本から何を活かすか?

本書で紹介されているメニューは、
「20秒の運動×10秒休息×8セット」の
構成です。

運動強度は、ややキツめから始めて、
徐々に高めていきます。

  1. スクワット
  2. マウンテンクライマー
  3. ヒップリフト
  4. プランクプッシュ

一番基本的なメニューはこの4種類。

これらのエクササイズのやり方は、
写真付きで解説されています。

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| 科学・生活 | 05:55 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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