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大前研一 稼ぐ力をつける「リカレント教育」


大前研一 稼ぐ力をつける「リカレント教育」(誰にも頼れない時代に就職してから学び直すべき4つの力) (OHMAE KENICHI RECRUIT EDITION)

満足度★★★
付箋数:23

  「2018年頃から “リカレント教育” 
  という言葉をようやく日本でも耳にする
  ようになった。
  リカレント教育とは、基礎学習を終えた
  社会人が、自身のキャリアのために
  10年ごとなどに学び直しを繰り返し行う
  ことである。日本ではまだこの存在自体
  を知らない人も多いが、国際的には
  昔から知られていたものだ。」

リカレント教育とは、スウェーデンの
経済学者、ゴスタ・レーンさんが
考え出した教育概念です。

この考えを経済協力開発機構(OECD)が
1970年代に提唱したことで注目されたと
言われますから、欧米では随分前から
知られていたようです。

ちなみに、「リカレント(recurrent)」
とは、辞書的には再発・回帰・周期的に
起こるなどを意味します。

今、リカレント教育が日本でも注目され
始めたのは、日本政府がこの教育の拡充を
検討すると言い始めたからです。

しかし、日本政府が拡充しようとしている
リカレント教育は、大前研一さんが考える
本来のリカレント教育と違っています。

日本政府が言っているリカレント教育は、
人生100年時代において、定年退職後の
再就職や失業対策を主眼としたもの。

年休受給開始年齢を70歳以降まで、
引き上げようとしている伏線です。

一方、大前さんが考えるリカレント教育
とは、若年層から生涯にわたり行うべき
と考えているもの。

リカレント教育は、いつから初めても
いいですが、遅くとも、40代には
始めるべきとしています。

目的は、シンギュラリティや
デジタル・ディスラプションに
打ち勝って生き残るためです。

時代に淘汰されない「稼ぐ力」を
身につけることを主眼とします。

本書では、リカレント教育先進国の
北欧やドイツの事例を見ながら、
日本に必要なリカレント教育の姿を
明らかにしていきます。

それでは、日本人はリカレント教育で、
何を学ぶべきなのでしょうか?

大前さんは、AI時代にビジネスパーソンが
身につけるべき能力を4つ挙げています。

 1. 問題解決力
  すべての年代で必要な、現場で求め
  られる能力。

 2. ハードスキル
  IT、ファイナンス、マーケティング、
  統計など、若い時代から身につける力。

 3. ソフトスキル
  リーダーシップやコミュニケーション
  (英語を含む)などで、こちらも
  あらゆる年代で必要な能力。

 4. 構想力
  0から1を生み出す能力で、特に経営層
  などで必要とされる能力。

社会人になってすぐにリカレント教育に
取り組めるなら、ハードスキルから順に
身につけていくのがいいでしょう。

すでに中間管理職以上になっている方は、
構想力を鍛えるトレーニングをメインで
やるのがいいようです。

特に日本人は、0から1を生み出すことが
苦手とも言われています。

最終的に構想力を身につけなくては、
世界と戦える力にならないのです。

本書で、大前さんはリカレント教育を
通じて、答えのない時代でも生き残って
いく能力の身につけ方を説いています。

 第1章 人工知能時代の「リカレント教育」
 第2章 デジタル時代に不可欠な
    「リカレント教育」
 第3章 「リカレント教育」で日本の教育は
    変わる
 第4章 北欧、ドイツの「リカレント教育」
    先進国から学べ
 第5章 「リカレント教育」で構想力を
    育てよ

この本から何を活かすか?

構想力をトレーニングする際に、
次の2つのポイントを念頭に置いておくと
いいようです。

  1. 構想は、コンセプトやビジョンよりも
   ひとつ大きな概念であること。

  2. 構想は、「見えないもの」を個人の
   頭の中で見えるようにものであること。

トレーニングの際は、答えをすぐに手に
入れようとしないことも重要のようです。

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