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晩節の研究 偉人・賢人の「その後」


晩節の研究 偉人・賢人の「その後」 (幻冬舎新書)

満足度★★★
付箋数:21

  「大人になった一休さんは、生臭なうえ
  エロ坊主である。」

子どもの頃、アニメの一休さんを見て、
育った世代としては、なかなかショックな
話です。

一休さんと聞いて、まず思い出すのが、
「スキ、スキ、スキ、スキ、スキッ、スキ
一休~さん♪」という主題歌です。

とんちが得意で聡明な小坊主の一休さんが、
難問を解決したり、新右衛門さんや
さよちゃんとのやり取りが目に浮かびます。

一休さんは、室町時代に実在した臨済宗の
僧一休宗純さんの愛称です。

アニメの内容は江戸時代に成立した説話、
「一休咄」や「一休諸国物語」などが
題材になっていますが、有名なとんち話も
史実ではないようです。

では、実際の一休宗純さんはどんな
僧だったのでしょうか?

実は一休さんの母親は、南朝の遺臣、
花山院一族の娘で、密かに北朝の
後小松天皇の宮中に入って妊娠しました。

しかし、妊娠中に南朝の人間であることが
発覚し、宮中を追い出され、京都の民家で
出産したといいます。

一休さんは天皇の実子だったのです。

こうした複雑な事情から一休さんは、
子どもの頃から母親と離れ、仏門に入り
修行することになります。

そんな悲運な幼少期を過ごした一休さんは、
大人になってからは、ひねくれた僧になり、
奇妙な行動が目立ったそうです。

応永29年(1422年)に言外宗忠(大徳寺7世)
の三十三回忌が盛大に行こなわれました。

その際に、禅僧たちがみな美しい袈裟を
身に着けて居並ぶ中、一休さんは一人だけ
ボロボロの衣装を身に付けて登場します。

驚いて人々がその理由を尋ねると、
次のような皮肉を言い放ったそうです。

  「私がこのような格好をすれば、
  さぞかし皆々様方が引き立つと
  思いまして」

そして普段は、よく酒を飲み、肉を食べ、
遊郭に通って女性を抱くなど、平然と破戒
する生活をしていたようです。

一休さんの詩集『狂雲集』には、遊郭での
美女との抱擁やキス、女性器やセックス
を描写した作品が少なくありません。

  「たとえば、ある詩のタイトルは
   “吸美人婬水” と名づけられている。
   “婬水” というのは、女性の愛液、
  いわゆるラブジュースのことなのである。
  なんとも驚きの題名だろう。」

この続きを紹介すると、一休さんの
愛らしいイメージが完全に崩壊するので、
ここまでにしておきます。

さて、本書は30名の歴史上人物たちの
知られざるその後の人生を紹介した本です。

著者は歴史作家、歴史研究として
数多くの著書がある河合敦さん。

  「人生は、よく四季にたとえられる。
  誰にでも花を咲かせ実をつける最盛期
  がある。しかし、やがて枯れていく。
  それは、歴史上の偉人や賢人も同じである。
  彼らはずっと活躍しつづけているわけ
  ではない。ある一時期、歴史上に大きな
  足跡を残すだけだ。小説やドラマなどで
  描かれる場面も、彼らが一番華やかに
  行動したときに限られる。
  だが、よくよく調べてみると、驚くような
   “その後” を送っている偉人や賢人が
  少なくないのである。」

本書では、歴史に名を残す偉人たちの、
意外すぎる「その後の人生」が
紹介されています。

本書で取り上げられるのはすべて、
日本の偉人たちの晩節です。

あえて「晩節」と書かれているのは、
「晩節を汚す」の表現にある通り、
それまでの高い評価を覆すような
振る舞いをしている偉人が多いからです。

エピソードとして面白いだけでなく、
何が偉人たちの人生を狂わせたのか、
考えさせられるところがあります。

この本から何を活かすか?

江戸時代を代表する俳人、小林一茶さんも
一休さんに負けない性豪だったようです。

江戸時代の平均寿命を考えると、
当時の50歳は、今の70歳に相当します。

一茶さんは50歳以降に3度も結婚して、
若い妻を相手に1日5回の性交を営んだと
日記に書いています。

一茶さんが性豪過ぎて、奥さんが過労死
したという説まであるようです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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